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色の様相[編集]

色の三属性[編集]

色の見えは光源や物体によって変化するが、色味とその濃淡(鮮やかさ)や明暗を具えている点で共通する。これは、色相彩度明度と呼ばれる。色相、彩度、明度、合わせて色の三属性と呼ぶ。

  • 色相

色相といった色の様相の相違である。特定の波長が際立っていることによる変化であり、際立った波長の範囲によって、定性的に記述できる。ただし、常に同じ波長が同じ色に見える訳ではない。この総体を順序立てて円環にして並べたものを色相環(hue circle)と言う。色相の変化を示す例を3つ挙げる。

横方向に色相が連続的な変化している。
横方向に色相が連続的な変化している。
横方向に色相が連続的な変化している。
  • 彩度

彩度は色の鮮やかさを意味する。彩度の変化を示す例を3つ挙げる。

横方向に彩度が連続的な変化している。
横方向に彩度が連続的な変化している。
横方向に彩度が連続的な変化している。
  • 明度

明度は色の明るさを意味する。明度の高低は、物体の反射率との相関性が高い。光の明暗に関して、明るさ(brightness,luminousity)があるが同様の知覚内容を指していると言える。

縦方向は明度が連続的な変化している。

極度に色味の弱い色である、黒、灰、白など色を基準に明度は決められた。すなわち無彩色の中で最も明るい白を明度の10とし最も暗い黒を明度0とし、その中間の明るさ、いわゆる灰色に2~9の数字を割り当てる。理想的には白は光の全反射、黒は全吸収するものが物理的定義であるが、現実の色票(色見本)などでは不可能なので、白は9.5、黒は1の値を用いる。色を持たないものを無彩色といい、無彩色に対して、色味を持つものは有彩色という。

黒と白の配合の割合の違いで、さまざまな明度を持つ色が作ることが出来るが、その混色系がすべて極めて彩度の低い色になるとは限らない。黒色の着色材には様々な足色があり、白色の着色材を加えるに従い、色味を現す。千々岩英彰は、白色絵具と黒色絵具の混合物は「中性の灰色ではなく,青みを帯びて見える.」[1]としているが、良く知られるように黒色顔料の足色は多様[2]であり、この表現は一面的である。 反射率50%の灰色は、視覚的には黒に近く見える。マンセル表色系では、明度5を反射率19.27%としている。マンセル表色系における灰色の決定には、二分法、大距離法と呼ばれる比較的新しく考案された知覚尺度構成法が用いられた。なお、以下に挙げるパーセンテージは反射率そのものではない。

左から、HSBにおけるBは、10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%