利用者:Ow00wo/20240825 下書き
2010年以降の再開発事業
[編集]借り上げ市営住宅等整備事業(八戸番町ヒルズ)
[編集]八戸市番町に位置する11階建ての市営住宅。総戸数50戸。建設費6億円。事業主体の第三セクターまちづくり八戸(八戸市と八戸商工会議所などが出資)が建設。敷地面積、1577平米、延べ床面積2492平米、間取タイプ2種(1LDK20戸、2LDK30戸)申し込み倍率5倍。申し込み数253件[1]。八戸市初の中心市街地への市営住宅として整備された[2]。市の借り上げ期間は20年間[3]。
沿革
[編集]- 2005年 八戸市は都心再生施策として借り上げ市営住宅建設を計画[4]
- 2009年3月 - 八戸市が当事業者にまちづくり八戸を認定[5]
- 2010年8月 - 着工[2]
- 2011年11月 - 竣工[1]
- 2011年12月 - 八戸市に引き渡し[1]
- 2012年3月 - 入居開始[1]
- 2022年8月 - 10階のベランダから4歳男児が転落死[6]
- 2024年8月 - 外部監査結果公表(後述)
2022年度外部監査の指摘事項
[編集]2022年度の八戸市包括外部監査が公表され[7]改善措置が必要な状態と報道された[8]。
- 過剰な家賃の減免等16件
- 施策事業の運営合理化の改善要望「意見」53件
- 高額所得者に対する物件明け渡しが適正に行われていない点
- Web上の市営住宅入居資格の内容が条例と異なる内容を表示している点
- 八戸市が「借上料の払いすぎ」
- 直接建設方式のほうが、借上げ方式よりメリットが大きかった点
- 第三セクターまちづくり八戸(運営会社)と減額交渉の余地がある点
- 2008年事業者選定時
- 選考委員の立場にある市職員が応募事業者に出資していた点
- 事業者選定の具体的な評価ポイントが非公開だった点
八日町地区複合ビル整備事業(DEVED八日町)
[編集]2012年(平成24年)〜2017年(平成29年度)を事業期間とし、長年廃墟ビルだった三日町交差点に立地する旧長崎屋ビル(1970年竣工、地上10階、地下1階、14,200平米[9])を建替え、商業・オフィス・居住機能を有する複合ビルを整備することを目的に、株式会社八日町プロジェクトが社会資本整備総合交付金(優良建築物等整備事業)を活用して事業開始した[10]。
同ビルは1990年に長崎屋八戸店が郊外のラピアSCに移転し、2006年3月にパチンコ店とゲームセンターのテナントが撤退して空きビル化した。2007年に建物所有者が京都市の娯楽施設を運営する企業から東京の不動産会社アルデプロが取得し[9]年末までに計画を策定するとしたが、2008年の世界的な金融危機のリーマンショックの発生で債務超過に陥った。2012年1月に旧長崎屋ビルは八戸市の建設企業田名部組が取得した[11]。当初の計画では、2014年に着工し2015年に完成し、鉄筋コンクリート15階建、1〜4階に商業施設、5階に施主の田名部組の本社、6〜7階に賃貸オフィス、8〜14階に分譲マンション、15階に展望レストランを予定した[12]。
その後、3回に及ぶ計画変更を経て商業施設区画が縮小され[13]事業主体が事業主体が新八日町プロジェクトに引き継ぎ、 2020年7月30日にDEVED八日町が開業した。地上13階建、1階にタリーズコーヒー、銀行支店、不動産事業所、バス待合所。2〜13階は分譲マンション57区画とする複合施設として竣工した。総事業費は約25億5千万円(うち国・市の補助金7億円)。八戸市の建設企業である田名部組が整備した[14]。田名部組社長は「(ビルの完成で)中心街の回遊性が高まり、にぎわいの創出につながれば」と述べた[13]。
沿革
[編集]- 1970年 - 八日町に長崎屋八戸ビル竣工
- 1990年 - 長崎屋八戸店閉店
- 2006年 - パチンコ店・ゲームセンターが撤退、空きビル化
- 2007年 - ビル所有権が東京の不動産会社アルデプロに移転
- 2012年1月 - ビル所有権が田名部組に移転
- 2012年5月 - 複合施設整備連絡協議会設立[15]
- 八戸商工会議所関係者20名、八戸市、田名部組が会議
- 2012年8月 - 複合施設整備連絡協議会が基本構想を承認[16]
- 地上16階(1~6階 飲食・物販、5~7階賃貸オフィス、8階以上賃貸住宅)
- 延べ床面積1万1000平米
- 田名部組本社機能を移転
- 総事業費29億円(うち国・市の補助金5億7000万円)
- 2012年11月 - 再開発事業会社「株式会社八日町プロジェクト」設立[17]
- 2013年3月 - 基本設計公表[18]
- 地上15階(1階 バス待合所、1~4階 物販等テナント、5階 田名部組本社、6~7階 賃貸オフィス、8~14階 賃貸住宅44戸、15階 海を眺望する飲食スペース)
- 延べ床面積約1万780平米
- 総事業費29億円(うち国・市の補助金5億7000万円)
- 竣工予定 2015年度
- 2013年7月 - 旧長崎屋ビル解体[19]
- 国・市が約3億3000万円補助金、解体費・地盤調査等[20]
- 2014年8月 - ビル設計図公表[21]
- 地上15階、地下1階、高さ63.75メートル(八戸市初の超高層建築物)
- 1階 バス待合所、1~3階 物販・飲食テナント、4~7階 賃貸オフィス、8~13階 分譲住宅35戸、14階 飲食スペース)、15階機械室
- 延べ床面積1万610平米
- 総事業費30億円
- 着工2014年12月、竣工予定2016年中
- 2016年3月 - ビル完成が2年遅延予定と報道。資材高騰のため建設工事入札不調のため商業・業務フロアを縮小見直しと市長発表[22]
- 2017年5月 - ビル計画規模縮小発表[20]
- 地上13階(1階 商業テナント・バス待合所、2階~13階 分譲マンション)
- 総事業費17億円
- 竣工時期を延期し2019年7月竣工予定
- 2018年 - 再開発事業会社が「新八日町プロジェクト」に変更され、旧プロジェクトの債務を田名部組が負担[23]
- 2018年7月 - ビル建設着工、竣工時期を2020年3月に変更[24]
- 2019年3月 - みちのく銀行が新八日町プロジェクトに対し20億円のシンジゲートローンを組成(融資期間2年)[25]
- 2020年7月 - DEVED八日町が開業
- 地上13階(1階 飲食(タリーズコーヒー)、銀行、不動産事業所、バス待合所、2階〜13階分譲マンション)
- 総事業費25億5000万円(うち国・市の補助金合計7億円)
六日町地区複合ビル整備事業(Garden Terrace)
[編集]2014年(平成26年)~2016年(平成28年度)を事業期間とし、六日町地区の老朽化した2つのビル(旧Rec.(レック)と旧マルマツビル)を取得し解体。商業・オフィスを有する複合ビルを整備した。1階に飲食店及び八戸ブックセンター、上階にIT・テレマーケティング産業のオフィス機能が入居した。特定民間中心市街地経済活力向上事業の経済産業大臣認定を受けた[10]。ビル名はGarden Terrace、ヤフーが移転した。八戸市の企業である江陽閣が整備した[26]。延べ床面積4500平米[27]旧ビル解体費用に八戸市の補助金3億円を活用した[28]。
沿革
[編集]- 2015年 - 開発区域、六日町1610平米 4階建て複合商業ビル建設計画報道[29]
- 延べ床面積4480平米
- 建設費総額15億円
- 計画段階では小売・飲食テナント(1、2、4階)、事業所(3階)、八戸ブックセンター(2階一部)の予定だった
- 2016年7月30日 - 竣工[30]
番町堀端町地区優良建築物等整備事業
[編集]2016年(平成28年)〜2020年(令和2年度)を事業期間とし、中心市街地の番町堀端町地区の老朽化した青森銀行八戸支店兼三日町支店を建て替え整備。社会資本整備総合交付金(都市再生整備計画事業)により、隣接する新美術館整備との建築協定を結び、銀行新社屋を整備した[31]。建設時に八戸市から1億5000万円の補助金が支給された[28]。
いわとくパルコビル再開発事業
[編集]2022年11月に六日町のいわとくパルコビル再開発構想が田名部組から発表された[32]。2028年に開業を予定すると報道された[33]。
出典
[編集]- ^ a b c d 「八戸/11階建て市営住宅「番町ヒルズ」/中心街活性化に期待/50戸」『東奥日報社』2012年1月31日、朝刊、12面。
- ^ a b 「八戸/仮称・番町マンション/中心街に市営住宅/三セクが活性化策/今月着」『東奥日報社』2010年8月1日、朝刊、16面。
- ^ “市民が集う拠点整備とソフト展開でエリアの魅力更新中~八戸市中心市街地活性化の取組み~ | まちづくり事例 | 中心市街地活性化協議会支援センター(まちかつ)”. machi.smrj.go.jp. 2024年8月26日閲覧。
- ^ 「良い点は?悪い点は?まちなか巡ってチェック/八戸空洞化解消策探る/八戸」『東奥日報社』2004年12月19日、朝刊、17面。
- ^ 「「まちづくり八戸」整備事業者に認定/借り上げ市営住宅/八戸市は二十七日」『東奥日報社』2009-03-28日、朝刊、3面。
- ^ “4歳の男児死亡 深夜にマンションから転落か 母親ごみ出し中に事故 青森県八戸市 | TBS NEWS DIG (1ページ)”. TBS NEWS DIG (2022年11月14日). 2024年8月26日閲覧。
- ^ “令和5年度 包括外部監査結果報告書 【概要版】”. 八戸市. 2024年8月26日閲覧。
- ^ “「借上げ料払い過ぎの可能性」 番町ヒルズ、八戸市包括外部監査で指摘”. デーリー東北デジタル (2024年2月23日). 2024年8月26日閲覧。
- ^ a b 「不動産会社「アルデプロ」(東京)/旧長崎屋ビル(八戸)を取得/建て替え」『東奥日報社』2007年10月12日、朝刊、4面。
- ^ a b “認定中心市街地活性化基本計画の最終フォローアップに関する報告 平成30年5月 八戸市(青森県)”. 八戸市. p. 6. 2024年6月14日閲覧。
- ^ 「八戸市中心街・旧長崎屋ビル/田名部組きょう取得/来春解体後に再開発構想」『東奥日報社』2012年1月27日、朝刊、2面。
- ^ “平成26年度版青森県建設工事要覧 民間計画 市街地再開発事業”. 建通新聞社 . pp. 232-233. 2024年8月25日閲覧。
- ^ a b “八戸市八日町の複合ビル、今月末完成 再開発構想浮上から8年余り/商業的機能強化に期待”. デーリー東北デジタル (2020年7月25日). 2024年8月25日閲覧。
- ^ “八戸の複合ビル「DEVELD八日町」が完成/30日に現地で竣工式”. デーリー東北デジタル. デーリー東北新聞社 (2020年7月30日). 2024年8月24日閲覧。
- ^ 「八日町に複合施設/整備へ連絡協議会/八戸市など」『東奥日報社』2012年5月29日、朝刊、2面。
- ^ 「八戸・八日町複合施設構想/街と調和 交流の場に/10月、事業会社を設立」『東奥日報社』2012年8月22日、朝刊、4面。
- ^ 「八日町複合ビル構想 協議会に新会社加入 八戸」『東奥日報社』2012年11月3日、朝刊、4面。
- ^ 「八戸・旧長崎屋跡地の八日町複合ビル 中心街最高15階建て 基本設計公表 南部裂織モチーフ」『東奥日報社』2013-03-15日、朝刊、4面。
- ^ 「八戸・旧長崎屋ビル解体始まる」『東奥日報社』2013年7月2日、朝刊、4面。
- ^ a b 「八戸・八日町複合ビル 来年5月着工 19年7月完成目指す」『東奥日報社』2017-08-04日、朝刊、5面。
- ^ 「八戸・旧長崎屋跡地 複合ビル 12月着工、16年完成 市内初 超高層建築物」『東奥日報社』2014-08-28日、朝刊、4面。
- ^ 「市議会一般質問/八戸 八日町複合ビル完成2年遅れの17年度に」『東奥日報社』2016-03-01日、朝刊、3面。
- ^ 「八戸・八日町複合ビル計画 新会社で事業体制強化へ 完成、20年3月にずれ込み」『東奥日報社』2018年3月9日、朝刊、5面。
- ^ 「八日町複合ビル着工 八戸 20年3月完成目指す」『東奥日報社』2018年7月21日、朝刊、5面。
- ^ “株式会社新八日町プロジェクトに対するシンジケート・ローンの組成について”. みちのく銀行 (2019年3月25日). 2024年8月25日閲覧。
- ^ ヤフー八戸センターが移転 イベントを開けるスペースも併設
- ^ 「街に新たな憩いの場 六日町にガーデンテラス 八戸」『東奥日報社』2016-07-30日、朝刊、4面。
- ^ a b “【チーノ再開発】国と市で3分の2拠出 民間への補助金、過去にも”. デーリー東北デジタル (2022年9月24日). 2024年8月26日閲覧。
- ^ 「八戸六日町 複合商業ビル着工 江陽閣、来夏開業目指す」『東奥日報社』2015-07-11日、朝刊、5面。
- ^ “ヤフー八戸センターが移転 イベントを開けるスペースも併設”. 八戸経済新聞. (2016年8月5日) 2022年9月26日閲覧。
- ^ “八戸市中心市街地活性化基本計画 青森県八戸市 平成30年12月”. 八戸市. 2024年6月14日閲覧。
- ^ 「現状のまま2年運営 八戸「いわとくパルコ」 田名部組方針 再開発、複合ビル構想も」『東奥日報社』2022年11月5日、朝刊、3面。
- ^ “店舗営業、来年3月末まで 新施設28年開業計画/いわとくパルコ(八戸)”. デーリー東北デジタル (2024年6月1日). 2024年8月25日閲覧。