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スコーネ(スウェーデン海軍駆逐艦)-Wikipedia
【概要】
スコーネ級駆逐艦は第二次世界大戦後期からスウェーデン海軍で計画が始まった駆逐艦である。本艦は建造には至らず計画案で終わった。
【スウェーデン軍】
スウェーデンは第1次、2次大戦とも参加していない中立国である。ただ、中立国であるが故に強力な軍事力を保持する必要があった。これはもし他国が侵攻してきた場合、それに対抗するためである。
【時代背景と国際情勢】
第二次世界大戦の終盤頃においてスウェーデン海軍が最も危惧していた存在がソ連であった。ソ連はたびたび潜水艦を使ってスウェーデンの領海に不法侵入していたため、スウェーデン国土に侵攻することが危惧されていたのである。よってスウェーデン軍は第二次世界大戦の終盤から50年代にかけてソ連を仮想敵国とした訓練や軍事技術刷新を実施することになった。
【海軍力大型強化】
これらの軍事技術刷新計画に伴ってスウェーデン海軍は所有艦艇の大幅な近代化を計画した。当時スウェーデン海軍はウィズビュー級(一代目)、ロムルス級など小型かつ旧式の艦艇しか所有しておらず、このうちのロムルス級は第一次世界大戦終結時にイタリア海軍から買収したサウロ級駆逐艦であり、建造から20年以上経過したまさしく老朽艦だった。各国がレーダーや半自動装填式の艦砲を搭載している艦艇を所有している中、1つ前の大戦時の艦艇を使い回していることは近代化刷新を計画しているスウェーデン海軍の障害物となった。
【駆逐艦の大型化】
1943年になるとスウェーデン海軍はウィズビュー級、ロムルス級などの旧式駆逐艦の解体処分を行った。※ウィズビュー級1番艦ウィズビューのみ新式レーダー搭載など若干の近代化改装が施され1947年まで哨戒任務に就く。これらの解体が進行すると駆逐艦の大型化計画が実行される。このプロジェクトにおいて最も最初に計画されたのがスコーネ級である。
【由来】
スコーネ級駆逐艦の艦名由来はスウェーデン南部に位置するスコーネ県である。スウェーデンの中では首都ストックホルムに次ぐ大都市。
【スコーネ級駆逐艦】
この軍事技術刷新によって最初に計画された駆逐艦。計画当初は保有艦艇の中で最も大きく排水量も1.5倍に増えた。船体は艦首楼を採用し波浪性を高めた。ディーゼル機関などの推進器は旧式のものだったので速力は32ノットと比較的鈍足だった。
【兵装】
以下は計画当初、搭載されるはずだった兵装である。
主砲:ボフォース製127㎜M44 2連装両用砲 2基
魚雷:TP613型533㎜3連装魚雷 2基
対空兵装:ボフォース製40㎜2連装機関砲 4基
ゝ 20㎜単装機関砲 6基
対潜ミサイル:計画案のため設置なし
【用途】
領海に侵入する潜水艦の警備及び哨戒。活動拠点は河口、沿岸。
【建造と竣工】
スコーネ級駆逐艦は計画案で終わり建造こそされなかったが後にスウェーデン海軍が建造する大型駆逐艦のプロトタイプになった。スコーネ級駆逐艦の要素を最初に取り入れて建造されたのがエーランド級もしくはウプランド級駆逐艦であり、数年後の47年に竣工する。またソ連潜水艦に対する警戒が高まったことで対潜ミサイル及びロケットが搭載された。