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和製英語
[編集]和製英語(わせいえいご)とは、1) 日本語の会話や文書の中で使われる、英語のように聞こえるが英語本来の語ではない語をさす。また正規の英語の語であっても、2) 日本語の文脈でその語が意味するものが英語本来の意味とは異なっている場合 (いわゆる Pseudo-Anglicism の場合)、その語はその用法において和製英語であるという。
概説
[編集]江戸時代260余年を通じてさほど変化することのなかった日本語は、明治初期の「標準語の制定」「新語の開発」「外来語の使用」という三本柱の言語改革によって一段と層に厚みのある言語に進化していった。しかしいざこれが始まってみると進化は止まる所を知らず、これが新語の粗製濫造やカタカナ語の氾濫という現代日本語が抱える大きな問題の遠因となった。
こうした言語改革の流れの中で出てきた副産物が和製英語である。
和製英語の特徴として、そのほぼすべてが日常の文脈の中で無意識のうちに使われる “きわめてよく日本語に溶け込んだ語” であることがあげられる。外来語の中にも広く一般化した語は多いが、その一方では一部の特定の者にしか意味が通じない語も多く、この点が和製英語とは大きく異なる。
しかし和製英語の最大の特徴は、それが英語とは似て非なるものであるということに尽きる。われわれが英語と信じて疑わない語のなかには実は和製英語であるものが少なくなく、しかもそれを認識する機会もあまりない。そうした語を英語の文脈の中で使ってみたところ英語母語会話者に首を傾げられてしまったり、場合によっては思わぬ誤解を招いてしまったりして、われわれははじめてそれらが和製英語だったのかということに気づくことが多いのである。
和製英語の種類
[編集]ひとくちに和製英語といっても、そこにはさまざまな種類がある。
まず和製 “英語” の範囲だが、これは必ずしも英語風のものに限らない。英語以外のヨーロッパ言語風に造られた和製語を特に和製外来語と呼んで区別することもあるが、一般には英語、フランス語、ドイツ語など、日本人に馴染みのあるヨーロッパ言語風の和製語は一括して和製英語と呼ばれることが多い。
さて和製英語はその成り立ちによって次の五種類に分類できる:
- 1. 造語によるもの
- 2. 誤用が普及したもの
- 3. 商標に由来するもの
- 4. 短縮法が独特なもの
- 5. 読み方が独特なもの
造語に多いのは、比較的よく知られた複数の語を日本語での使い勝手が良いように組み合わせたものである (例:ペーパードライバー)。また本来の語が日本人にとって馴染みの薄いものだったり発音が難しかったりする場合、その一部をより一般的な別の語に差し替えたものも多い (例:リアヴューミラー → バックミラー)。
誤用が普及したものは、意味を取り違えたり (例:カメラマン)、数ある意味のうち派生的な意味の一つをその語固有の意味と勘違いしたものが多く (例:コンプレックス)、これに品詞の混同 (例:カスタム)、発音の誤り (例:ファーストフード) などが続く。またはっきり言いにくいことを言い換えた意図的な誤用が知られているものある (例:リストラ)。
商標に由来するものなかには、ほとんど一般名詞化したものが多い (例:サインペン)。
短縮が日本語的な方法で行われたものには、元の語が英語本来の意味で用いられているものと (ハンガーストライキ → ハンスト)、元の語自体が造語または誤用による和製英語であるものの二種類がある (例:パンティーストッキング → パンスト)。後者の場合は二重の謎解きが必要となるため、日本語を学ぶ英語圏の人にとっては最も難解なカタカナ語となる。
読みが日本語的なものには、かつては英語本来の読み方をしていたのにもかかわらず、何らかの理由でそれが日本語的な読み方に変わってしまった結果、英語を母国語とする者には通じなくなってしまったものである (例:ユー・エフ・オー → ユーフォー)。
これらの詳細については、下記「和製英語の例」を参照されたい。
和製英語ではないもの
[編集]一般に和製英語と思われている語の中には、実はそうではないものもある。そうした語には以下のものが含まれる:
- 6. 外来語であるケース
- 7. その他の言語が語源の外来語であるケース
- 8. 日本語の造語であるケース
外来語であるケースとしては、輸入された英語のある特定の用法が今日の英語では別のことを意味している場合 (例:アナウンサー) や、当初日本に入ったイギリス英語の語が今日の英語圏においては別のアメリカ英語に駆逐されてしまっている場合 (例:マフラー) などがあげられる。
その他の言語から輸入されア外来語については、フランス語 (例:コンクール)、ドイツ語 (例:ワッペン)、ロシア語 (例:コンビナート) などヨーロッパ諸言語からのものや、中国語、韓国語、アイヌ語からのものなど、枚挙に暇がない。
日本語の造語であるケースとしては、日本語固有の語に英語的感覚を加味したもの (例:帳簿付け + bookkeeping = 簿記) や、英語の語の一部に「ーる」などを付けて動詞にしたケース (例:sabotage + る = さぼる) などがあげられる。
これらの詳細については、別項の「外来語の一覧」を参照されたい。
和製英語の例
[編集]造語によるもの
[編集]「米」は主にアメリカ英語、「英」は主にイギリス英語、「説」は説明的な表現。
【造語: あ行】
[編集]- アイドリングストップ
- 和製英語の意味: 停車中に自動車のエンジンを切ること。
- 英語本来の表現: なし。強いて言うなら avoid engine idling (説)。
- よく生じる誤解: idling stop と言うと「アイドリングしたままの停車」と反対の意味にとられる。
- 解説: 排ガス規制の厳しいアメリカなどでは、エンジンを頻繁にかけたり切ったりする方が、より多く有害ガスが排出されると認識されている。これは普及している排ガス触媒コンバーターの中には、ガスの温度が低いうちは触媒の反応が鈍く有害物質の捕獲率が低いため。したがって停車するごとにいちいちエンジンを切るということ自体がほとんどない。
- アウトコース
- 和製英語の意味: 野球の投球の球筋。
- 対応する英語: outside。
- ◯
- 和製英語の意味: ◯。
- 英語本来の表現: ◯。
- よく生じる誤解: ◯。
- 解説: ◯。
- ◯
- 和製英語の意味: ◯。
- 英語本来の表現: ◯。
- よく生じる誤解: ◯。
- 解説: ◯。