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利用者:Pseudoanas/sandbox5

アシナガアリ属
アシナガアリ (Aphaenogaster famelica)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハチ目(膜翅目) Hymenoptera
亜目 : ハチ亜目(細腰亜目) Apocrita
上科 : スズメバチ上科 Vespoidea
: アリ科 Formicidae
亜科 : フタフシアリ亜科 Myrmicinae[1]
: オオズアリ族 Pheidolini[2]
: アシナガアリ属 Aphaenogaster[1]
学名
Aphaenogaster Mayr, 1853[1]
和名
アシナガアリ属
英名
-

アシナガアリ属 Aphaenogaster Mayr, 1853 は、ハチ目(膜翅目)・アリ科・フタフシアリ亜科のオオズアリ族に分類されるアリの1属である[2]

種類数は、Barry Bolton によれば、現生種が200種、亜種が25種そして化石種が19種を数えるとする[3]

分類と特徴

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アシナガアリ属の族レベルの分類については、フタフシアリ亜科内で検討されているが、その属間の系統関係と合わせて課題となっている[4]

アシナガアリ属はマダガスカルを除くエチオピア区には分布せず、それ以外の全世界に分布する[1]

体長が3-8mm程度の中型から大型のアリで[1]、働きアリの特徴は一般的に体が細長くて脚も長い[5]。触角は12節からなり、先端部の4節は膨らんで棍棒状となる[1][5]

日本産の多くの種は、森林の土中、倒木あるいは石の下に営巣する[1][5](イソアシナガアリは海岸の岩場に営巣する[5]。)。単女王制で,働きアリに多型はない[5]

日本産アシナガアリ属

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アシナガアリ属(Aphaenogaster 属)は日本では17種が知られている。

体長は4.5-6mmとなる[6][7]沖永良部島沖縄島渡嘉敷島及び尖閣諸島の北小島に分布する(北小島については検討が必要との見解がある[6]。)[6]。姿はアシナガアリ(A. famelica)に似るが前胸背板背面はしわと点刻でおおわれ、肩部に強いしわがあって角ばることで区別する[6]
林縁、林内の土中、倒木中や生木のうろ中などに営巣する[6]引用エラー: 冒頭の <ref> タグは正しくない形式であるか、不適切な名前です
染色体数は2n=20[6]引用エラー: 冒頭の <ref> タグは正しくない形式であるか、不適切な名前です
体長6~7 mmになり、体色は黒褐色で、触角柄節、脚ともに非常に長い[6][8]。よく似ているクビナガアシナガアリ(A. gracillima)とは、体色が黒褐色の1色性であることで区別できる[6]引用エラー: 冒頭の <ref> タグは正しくない形式であるか、不適切な名前です。染色体数は2n=28[6]引用エラー: 冒頭の <ref> タグは正しくない形式であるか、不適切な名前です与那国島に分布し、林内の土中に営巣する[6]引用エラー: 冒頭の <ref> タグは正しくない形式であるか、不適切な名前です
体長は4-6mm[6][9]。体色は黒褐色で、脚、腹柄はより褐色味が強く、脚付節はより淡色となり[6]大あごは淡黒褐色引用エラー: 冒頭の <ref> タグは正しくない形式であるか、不適切な名前です

小笠原の母島及び聟島に分布する[6][6]

準絶滅危惧種


口永良部島からトカラ列島悪石島まで分布する。姿はアシナガアリに似るが体色が黄褐色であること、前伸腹節刺が短いことなどで区別する。





伊豆半島先端部の地域にだけ分布する[12]


北海道から九州、対馬、屋久島及び朝鮮半島済州島に分布する。東日本では平地、西日本で山地の林縁や林内の土中、岩のすき間などに巣を作っている。




茨城県以西の太平洋岸から奄美大島まで分布する。和名通り海岸部の岩が多く乾燥したところの土中石下,岩の割れ目に巣を作るが、離島部では内陸部の林縁、林内やガレ場に生息することもあるという。
世界でも2例目となる洞窟性のアリ[16]
壱岐長者原海岸の珪藻土層で産出した化石種で、メスの羽アリのものと推測される化石であった[17]

現生種

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A. gonacantha の働きアリ(worker)
A. lepida の働きアリとオス(worker and male)

リストはBarry Bolton. “Aphaenogaster”. 2018年9月9日閲覧。による。

化石種

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琥珀に取り込まれたA. dlusskyana の働きアリ

リストはBarry Bolton. “Aphaenogaster”. 2018年9月9日閲覧。による。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 寺山守・久保田敏・江口克之 『日本産アリ類図鑑』 朝倉書店、2014 p.126 ISBN 978-4254171563
  2. ^ a b 日本産アリ類画像データベースの世界の亜科、族、および属の和名一覧 2005年版及び寺山守、久保田敏、江口克之『日本産アリ類図鑑』朝倉書店、2014年、126頁。ISBN 978-4-254-17156-3 では, Pheidolini オオズアリ族としているが、AntCat”. Barry Bolton. 2018年8月28日閲覧。ではStenammini ナガアリ族としている
  3. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster”. 2018年9月9日閲覧。
  4. ^ 吉村正志 (2007年). “フタフシアリ亜科”. 日本産アリ類画像データベース. アリ類データベース作成グループ2008. 2018年8月30日閲覧。
  5. ^ a b c d e 渡邊啓文・山根正気. “アシナガアリ属”. 日本産アリ類画像データベース. アリ類データベース作成グループ2008. 2018年9月10日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 寺山守・久保田敏・江口克之『日本産アリ類図鑑』朝倉書店、2014年、130頁。ISBN 978-4254171563 
  7. ^ 渡邊啓文・山根正気 リュウキュウアシナガアリ.日本産アリ類画像データベース. 2018年9月1日閲覧
  8. ^ 渡邊啓文・山根正気 クロミアシナガアリ.日本産アリ類画像データベース. 2018年9月11日閲覧
  9. ^ 渡邊啓文・山根正気 トゲナシアシナガアリ.日本産アリ類画像データベース. 2018年9月12日閲覧
  10. ^ a b 寺山守・久保田敏・江口克之『日本産アリ類図鑑』朝倉書店、2014年、130-131頁。ISBN 978-4254171563 
  11. ^ a b c d e f 寺山守・久保田敏・江口克之『日本産アリ類図鑑』朝倉書店、2014年、131頁。ISBN 978-4254171563 
  12. ^ a b c d e f g 寺山守・久保田敏・江口克之 『日本産アリ類図鑑』 朝倉書店、2014 p.132 ISBN 978-4254171563
  13. ^ a b 寺山守・久保田敏・江口克之 『日本産アリ類図鑑』 朝倉書店、2014 pp.132-133 ISBN 978-4254171563
  14. ^ a b c d e f 寺山守・久保田敏・江口克之 『日本産アリ類図鑑』 朝倉書店、2014 p.133 ISBN 978-4254171563
  15. ^ a b c d e f 寺山守・久保田敏・江口克之 『日本産アリ類図鑑』 朝倉書店、2014 p.134 ISBN 978-4254171563
  16. ^ a b "日本で初めて、世界で2例目となる「洞窟性アリ」の発見" (Press release). 九州大学. 23 July 2018. 2018年8月24日閲覧
  17. ^ a b c 藤山, 家徳 (1970). “Fossil insects from the Chojabaru Formation, Iki Island, Japan”. Memoires of the Natural Science Museum, Tokyo 3: 65–74. https://ci.nii.ac.jp/els/contents110004313159.pdf?id=ART0006481717. 
  18. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster asmaae”. 2018年9月4日閲覧。
  19. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster charesi”. 2018年9月5日閲覧。
  20. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster equestris”. 2018年9月6日閲覧。
  21. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster gamagumayaa”. 2018年9月6日閲覧。
  22. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster inermis”. 2018年9月6日閲覧。
  23. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster izuensis”. 2018年9月6日閲覧。
  24. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster jolantae”. 2018年9月6日閲覧。
  25. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster lykiaensis”. 2018年9月6日閲覧。
  26. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster montana”. 2018年9月7日閲覧。
  27. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster muschtaidica”. 2018年9月7日閲覧。
  28. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster olympica”. 2018年9月7日閲覧。
  29. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster omotoensis”. 2018年9月7日閲覧。
  30. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster pachei”. 2018年9月8日閲覧。
  31. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster prudens”. 2018年9月8日閲覧。
  32. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster punctatissima”. 2018年9月8日閲覧。
  33. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster reticulaticeps”. 2018年9月8日閲覧。
  34. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster sarae”. 2018年9月8日閲覧。
  35. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster sardoa anoemica”. 2018年9月10日閲覧。
  36. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster subterraneoides armeniaca”. 2018年9月10日閲覧。
  37. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster testaceopilosa cabylica”. 2018年9月10日閲覧。
  38. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster ulibeli”. 2018年9月9日閲覧。
  39. ^ a b De Andrade, M. L. (1995). “The ant genus Aphaenogaster in Dominican and Mexican amber (Amber Collection Stuttgart: Hymenoptera, Formicidae. IX: Pheidolini)”. Stuttgarter Beitrage zur Naturkunde (B) 223: 1–11. 
  40. ^ Radchenko, A. G.; Perkovsky, E. E. (2016). “The ant Aphaenogaster dlusskyana sp. nov. (Hymenoptera, Formicidae) from the Sakhalin amber—the earliest described species of an extant genus of Myrmicinae”. Paleontological Journal 50 (9): 936–946. doi:10.1134/S0031030116090136. 
  41. ^ a b c Carpenter, F. M. (1930). “The fossil ants of North America.”. Bulletin of the Museum of Comparative Zoology 70: 1–66. http://antcat.org/documents/619/6082.pdf. 
  42. ^ Scudder, S. H. (1890). “The Tertiary insects of North America.”. United States Geological Survey of the Territories, Washington: 615. https://www.biodiversitylibrary.org/item/97070#page/640/mode/2up. 
  43. ^ Barry Bolton. “Aphaenogaster longaeva”. 2018年9月6日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 寺山守、久保田敏、江口克之『日本産アリ類図鑑』朝倉書店、2014年。ISBN 978-4-254-17156-3 

外部リンク

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