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人物
[編集]エバレット・ケネディ・ブラウン (Everett Kennedy Brown, 1959年7月14日- ) は、アメリカ人写真家、湿板光画家、国際フォトジャーナリスト、文筆家、元EPA通信社日本支局長、日本文化研究家、会所プロジェクト理事。アメリカ合衆国のワシントンD.C.出身、1988年から日本に定住。文化論についての執筆活動のほか、講演を定期的に行う。文化庁長官表彰(文化発信部門)被表彰者。日本で30年近く、写真家として活躍。国内の媒体ばかりでなく、『タイム』、『ニューズ・ウイーク』、『GEO』、『ナショナル・ジオグラフィック』、『ニューヨーク・タイムズ』、『ロンドン・タイムズ』、『ル・モンド』、『家庭画報インターナショナル』などの各紙、欧米の主要なメディアで定期的に作品を発表する世界的な写真家である。『Kyoto Journal』寄稿編集者。編集工学者の松岡正剛からは、『現代のアーネスト・フェノロサ』と称され、元文化庁長官の近藤誠一からは、『私よりも日本文化を深いところで理解している、尊敬している親友』と言われている。定期的に出羽三山で山伏の修行を重ね、山伏の資格を持つ。日本の古層(オールドレイヤー)を、湿板光画という写真の古典技法で映し出し続ける。主な被写体は、日本の伝統文化、工芸、匠、着物、風情ある場所である。
略歴
[編集]1959年、アメリカ合衆国、ワシントンD.C.生まれ。牧師の息子で、祖先はウェルズとスコットランドの出身。
幕末にマシュー・ペリーと共に黒船来航し、国内で初めて日本人を撮影した写真家のエリファレット・ブラウン・ジュニアは、彼の遠い先祖にあたる。16歳でユージン・スミス氏との出会いをきっかけにフォト・ジャーナリストになることを決心。
1982年、アンティオーク大学 文化人類学学科卒業。写真家と文筆家としてのキャリアをスタートさせる。
1982年、世界の6大陸50カ国以上を旅し、世界中の精神文化や伝承医学に関する見聞を深めた。アジアの様々な国に住む。
1985年、インドでアーユル・ヴェーダ、中国 Guangdong Medical Collegeにて東洋医学の勉強をする。
1988年、日本に定住。
1989年、講談社と仕事を始める。
1999年、「ブラウンズ・フィールド」設立。
2003年、EPA通信社の日本支局を設立し、日本支局長を2012年まで務める。ジャーナリストとして日本中を旅し、伝統風俗を学ぶ。姫田忠義や宮本常一、柳田邦男に深く感銘を受ける。
2011年、「慈々の家」をプロデュースする。
2011年、湿板写真を撮り始める。現在、日本において湿板写真を日常的に撮る写真家は彼しかいない。
2017年、アメリカ大使館にて定期的に写真の講義をする。
役職・受賞歴
[編集]- 日本内閣府、メディア戦略顧問(1999年)
- ドイツのGEO誌で「ピクチャー・オブ・ザ・イヤー」(2001年)
- 世界的な写真展「M.I.L.K. Moments of Intimacy, Laughter & Kinship」に入賞(2001年)
- 日本再発見塾(東京財団)呼び掛け人(2005年)
- 日本内閣府、国際イメージ・ブランディング・プロジェクト顧問(2007年)
- 21世紀シンクタンクフォーラム・文化発展 顧問(2009年)
- 経済産業省クールジャパン 官民有識者会議委員諮問会議メンバー(2010-2012年)彼が提案した “Japan is a land of endless discovery”は、“Japan, Endless Discovery.”となり、観光庁のスローガンとなっている。「尽きることのない感動に出会える国、日本」という意味合いである。
- 明治大学クールジャパンプログラムの基調講演者(2010年- )
- 日本デザイン文化フォーラム理事(2012年- )
- IBM経済文化会議(伊豆会議)メンバー(2012年- )
- 文部科学省顧問(2013年- )
- 文化庁長官表彰(文化発信部門)被表彰者(2013年)
- 文部科学省カルチャーヴィジョンサミットメンバー(2014年)
- 日本芸術文化国際センター顧問、クリエイティブアドバイザー(2014年-)
- 観光庁、東北地方観光推進顧問(2015年- )
- 広島県観光推進顧問(2015年- )
- 会所プロジェクト理事(2016年- )「会所」とは中世のころに存在した文化サロンのようなもので、日本の伝統文化を再現していく集い。当時の貴族や武家、町人らが身分を明かさず参加した連歌会が原形といわれる。「人々が集い、伝統的な暮らしの知恵を見直す。地域に流れる文化の水脈に気づくことが主な目的」。
- 京都府観光推進顧問(2016年- )
主な個展
[編集]- 『The Orient』(東京・パレ・ド・フランス、1988年)
- 『森の声』(東京・グレイギャラリー、1993年)
- 『インド』(東京・イマジンギャラリー、1994年)
- 『アジアの子供たち』(湘南インターナショナルヴィレッジ、1995年)
- 『The Inner Garden』(山梨、ギャラリートラックス、1996年)
- 『二つの庭園・リオデジャネイロと小石川』(ポラロイドギャラリー、1996年)
- 『庭園の光』(東京・アルファギャラリー、1997年)
- 『Vivarium』(東京・ヴェルソギャラリー、1998年)
- 『庭園』(京都・イシスフォトギャラリー、1998年)
- 『ガングロガールズ』(日本外国特派員協会、2002年)
- 『Cool』(東京・コンセプト21ギャラリー、2008年)
- 日本の震災復興写真『After the Tsunami Collodions』(日本内閣政府主催 ダボス会議世界経済フォーラム、2011年)
- 日本の震災復興写真『Tsunamiのあと』(日本内閣政府主催 ダボス会議世界経済フォーラム、2012年)
- 『房総の暮らし、日本を通る』(いすみ市郷土資料館、2014年)
- 『日本の回廊』(イタリア・バチカンに所蔵するDiocesano di Brescia美術館、2014年)
- 『房総』(日本外国人特派員クラブ、2014年)
- 『日本の面影』(ギャラリーA4、2014年)松岡正剛と近藤誠一が、前書きに言葉を寄せる。
- 『一部の一展』(ヤマシタギャラリー、2014年)
- 『時代を超える情景』(小豆島MeiPAMギャラリーミュージアム、2014年)
- 『日本の匠』(竹中大工道具館、2015年)
- 『日本の面影』(三渓園ミュージアム、2015年)
- 『日本の匠』(フィンランド国立クラフト美術館、2015年)
- 『日本・ベルギー好150周年』(ベルギー、2016年)
- 『会所ー三渓園の建物と花』(三渓園ミュージアム、2016年)
- 『Japanese Samurai Fashion』(ニューヨーク・hpgrp gallery、2017年)福島県相馬地方で約800 年に渡り伝承されてきた祭礼「相馬野馬追」を湿板写真で撮影したもので、時空を超越するかのような魂を感じさせる。一転してカラー写真は 、約100名の袴の足もとを撮影している。 さらに、カラー写真を反転し、また反復するなど、「野馬追」 の歴史や真髄を作家独自の手法で表わす展開も注目され、CNN Style、ワシントンポスト紙や、フランス、ドイツなど各紙で取り上げられる。
- 『Kimono Story』(ニューヨーク・Kosaka Art gallery 、2017年)
- 『Japanese Samurai Fashion / Kimono Story』(アメリカ・オハイオ州 Antioch College、2017年)
- 『Japanese Samurai Fashionー野馬追の侍たちが纏う祝祭の精神』(青山スパイラルホール、2017年)
- 『知られざる松江の面影』(松江テルサ、2017年)
主なグループ展
[編集]- 『Out of Asia』(東京都美術館、1994年)
- 『Corpus』(東京・フジギャラリー、1999年)
- 『Love: A Celebration of Humanity 』(ニューヨーク・グランド・セントラル駅内 Vanderbilt Gallery、2001年)
- 『Peace Art』(東京工芸大学、2002年)
- 『Peace Art』(広島平和記念資料館、2002年)
- 『Peace Art』(ニューヨーク・Tenri Cultural Institute、2002年)
- 『Polaroid Works 1976-2002』(東京・ポラロイドギャラリー、2002年)
- 『Love: A Celebration of Humanity 』(ロンドン・サイエンス・ミュージアム、2002年)
- 『A Celebration of Humanity 』(オーストラリア・シドニーオペラハウス、2003年)
- 『Love: A Celebration of Humanity 』(ニュージーランド・オークランド アメリカンエクスプレスViaduct Harbor、2003年)
- 『Love: A Celebration of Humanity 』(オーストラリア・メルボルン Federation Square 、2003年)
- 『Love: A Celebration of Humanity 』(ロンドン・リージェンツパーク The Broad Walk、2003年)
- 『Peace Art』(東京国際フォーラム、2003年)
- 『Ganguro』(アメリカ、ジョージア・Spelman College Gallery、2004年)
- 『Beauty』(アルゼンチン、ブエノスアイレス・シェラトンギャラリー、2008年)
- 『Japanese Samurai Fashion』(ニューヨーク・Art on Paper、2017年)
主な著作
[編集]- 『俺たちのニッポン』(小学館、1999年)
- 『ガングロガールズ』(Koenmann、2001年)
- 『生きてるだけでいいんじゃない』(中島デコとの共著・近代映画社、2005年)
- 『日本力』(松岡正剛との共著・パルコ出版、2010年)
- 『日本の面影 - Echoes of Tradition』(Gallery A4出版、2014年)前書きは、松岡正剛と、元文化庁長官の近藤誠一によって書かれた。
- 『匠の流儀: 経済と技能のあいだ』(松岡正剛、隈研吾らとの共著・春秋社、2015年)
- 『Japanese Samurai Fashion』(赤々舎出版、2017年)前書きは皇族の彬子女王殿下とファッションデザイナーの滝沢直己、後書きはファッションデザイナーのコシノジュンコ、帯は編集工学者の松岡正剛によって書かれた。 湿板光画とデジタル写真という時代的に隔たりのある技法を自在に用い、「わび寂び」と「ハレ」とが共存する日本文化への視点を鮮やかに伝えるものである。 様々な文様と色彩の組み合わせには、祭礼のもつ呪術性と祝祭性、そして他と競うような高度な技巧が凝縮され、服飾文化の貴重な資料と言える。そこには、祭礼と服飾と人との深いかかわりが息づき、伝統と革新が共存するような一書である。
主な寄稿・翻訳
[編集]- “Japan Through the Eyes of W. Eugene Smith(ユージン・スミスの目を通した日本)” カタログの翻訳。(東京写真美術館、1996年)
- 日本の四季コラムに、“In Search of the Japanese Spirit of Sport” を寄稿。(朝日新聞、2001年)
- Japanese Modern, “Ability to read feelings is a special gift” を寄稿。(経済産業省機関紙、2008年)
- "Roots of Japan(s): Unearthing the Cultural Matrix of Japan" を翻訳。(経済産業省機関紙、2011年)
- 松丸本舗『僕が恋した本屋の経歴』を寄稿。(幻冬社出版社、2012年)
- 安田登著書『身体感覚で「論語」を読みなおす』に写真を提供。(春秋社、2012年)
- 『賢者の本』に日本の未来の文化力というタイトルで寄稿。(三五館出版、2013年)
- 『意身伝心ーコトバとカラダのお作法』(田中泯, 松岡正剛 著)翻訳。(春秋社、2013年)
- 『和楽』(小学館、2014年)
- 『家庭画報インターナショナル』(世界文化社、2014年)2016年より、『家庭画報インターナショナル』アンバサダーとして取材や寄稿を重ねる。
- 『月刊美術』連載(実業之日本社、2014−2017年)
- 『Kyoto Journal』湿板写真特集。(2017年)
メディア出演
[編集]- 「写真家たちの日本紀行」(BSジャパン)
- 「エコの作法」(BS朝日)
- 「奥の細道」(SkyPerfect!)
- 「地球テレビ・エルムンド」(NHK BS1)
- 「Samurai」(NHKワールド)