利用者:Revolution will/sandbox/第1作業室
| 勢道政治 | |
|---|---|
| 各種表記 | |
| ハングル： | 세도정치 |
| 漢字： | 勢道政治 |
| 発音： | セドジョンチ |
| 日本語読み： | せいどうせいじ |
勢道政治（セドジョンチ、세도정치）とは外戚が王の信任と委任を受けて大権を掌握し、政治を指導してゆく政治体制である。本来の意味は世界を正しく治める道理を教化する政治である。そのため本称は世道政治である。しかし粛宗期以来の王権の弱体化に伴って、次第に外戚が台等し、政治処理を行いやすくするための不正な政治形態であった。信任を受けた外戚は安東金氏・豊壌趙氏・驪興閔氏の三氏である。また執権層は老論僻派・慶州金氏(哲宗期に追放)である。
本来の意味
[編集]今日では勢道政治として、外戚及びその追従勢力が大権を保持し、政治を施政していることを指す。この政治形態は堕落したものと当時は見られていた。それは狭義での意味合いであり広義では世道政治として、広く社会に啓発させ、世界を正しく治める道理であって、士林派の政治理念であった。これは政治権力と臣民を主体とし、世道人心を正そうという道徳的思想である。その例としてまず趙光祖は中宗の信任を受け、知成均館事、大司憲を経て、右議政、左議政と抜擢されるものの、職権乱用や売官売職などを行わず、世を正すために世の信任と委任を受けた。
概要
[編集]洪国栄執政期
[編集]義理主人
[編集]1776年3月10日に正祖は即位する。だが宮中の実権は老論僻派が掌握していた。そこで側近であった洪国栄は、正祖に明義録を提出した。ここで正祖は関心を受け洪国栄を義理主人と称えた。この頃から正祖は洪国栄を重用するようになり、7月6日には都承旨に異動。これは洪国栄が宣旨を施行する重要性を説法していたからである。それは英祖晩年11月30日、左議政洪麟漢が手を仰いで承旨の邪魔をしたために、譲位の宣旨が施行できなかった事を痛感しており即位が遅れたことからでもある。[1]他にも僻派の軍権を剥ぐため宿衛所を創設した。同月に正祖の殿舎に刺客が侵入し、身の安全を建前に莫大な出費を使って、武人選抜を行い、各軍務衙門の精鋭を抜擢した為、老論僻派から大厚謙と揶揄された。この時点で臣下と国王の連絡網を網羅しており、僅か一年で備辺司、宣恵庁、禁衛営など主要衙門の長官職を兼帯する。特に軍務に携わって政治基盤を強化しようとしていたことは守禦庁使、摠戒庁使の軍務職の中枢に居座っていることから分かる。これらの衙門は老論派の息がかかっているので、僻派からは猛反発を受けた。
外戚戚臣
[編集]たったの一年で政事が宿衛所の洪国栄を介して上疏され、洪国栄を通じて下達されるシステムが完成し、これを人々は議政以上の権限を保持していることから世道宰相と呼び、国王に不憫な実情を捏造し、臣下と国王の間柄を隔絶し、宿衛所で官吏の任免、王命の出納、軍機国務を行った。
見出し
[編集]第一次安東金氏執政期
[編集]豊壌趙氏執政期
[編集]第二次安東金氏執政期
[編集]驪興閔氏執政期
[編集]勢道家門
[編集]以下は各勢道家から輩出された人物を記す。主要人物は茶色で強調。
安東金氏
[編集]豊壌趙氏
[編集]驪興閔氏
[編集]歴代王后
[編集]勢道政治を行った貞純王后から明成皇后まで。執政者及び聴政者は黄色で強調。
| 配偶 | 称号 | 本貫 | 執政期間 | 略歴 |
|---|---|---|---|---|
| 英祖 | 貞純王后 | 慶州金氏 | 1800年-1803年 | 15歳で中殿になり老論僻派の首領格となった。 正祖が即位した後は穏便になるものの、崩御の後、大王大妃として垂簾聴政で僻派登用し施政した。だが僻派から国舅ととなった金祖淳に大権を簒奪され、執政の座を追われる。 |
| 正祖 | 孝懿王后 | 清風金氏 | ||
| 純祖 | 純元王后 | 安東金氏 | 1835年-1857年 | 正祖の遺託によって純祖の后になり、台等してきた豊壌趙氏を牽制するため、大王大妃の地位で憲宗期の政治基盤を保持し、崩御の際には李元範を哲宗となし、垂簾聴政を行った。これによって哲宗期の安東金氏の政治基盤は絶対のものとなった。 |
| 翼宗 | 神貞王后 | 豊壌趙氏 | 1835年-1849年 | 安東金氏追放のために翼宗の后となり憲宗を出生させ、勢道家の仲間入りを果たした。かくして憲宗崩御の際、自らは過度の権勢欲を示した結果、哲宗を即位させられ豊壌趙氏は核心位置から一端に追い落とされた。 |
| 憲宗 | 孝顕王后 | 安東金氏 | ||
| 憲宗 | 孝定王后 | 南陽洪氏 | ||
| 哲宗 | 哲仁王后 | 安東金氏 | ||
| 高宗 | 明成皇后 | 驪興閔氏 | 1873年-1895年 | 元々権門勢家の影響力を削ぐために入内したが、次第に権勢欲が強くなり、大院君を追放し、開国政策で国の利権が清仏露に奪取され、縁者一門30人高官登用や職権乱用、国庫金の六倍を使うなどで、国が崩壊し、なおも大権を掌握していた為、殺害される。 |
摂政位
[編集]以下は勢道政治期の摂政である。就任資格は国舅及び宗親にあたる人物。宗親からは通常は大王大妃、世子が就任する。勢道政治期では娘が王后に冊立されると、自動的に摂政位に着任することになっている。
| 国王 | 称号 | 爵号 | 本貫 | 在位期間 | 略歴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 純祖 | 貞純王后 | 大王大妃 | 慶州金氏 | 1800年-1803年 | 15歳で中殿になり老論僻派の首領格となった。 正祖が即位した後は穏便になるものの、崩御の後、大王大妃として垂簾聴政で僻派登用し施政した。だが僻派から国舅ととなった金祖淳に大権を簒奪され、執政の座を追われる。 |
| 純祖 | 金祖淳 | 永安府院君 | 安東金氏 | 1805年-1832年 | 15歳で中殿になり老論僻派の首領格となった。 正祖が即位した後は穏便になるものの、崩御の後、大王大妃として垂簾聴政で僻派登用し施政した。だが僻派から国舅ととなった金祖淳に大権を簒奪され、執政の座を追われる。 |
| 純祖 | 趙万永 | 豊恩府院君 | 豊壌趙氏 | 1832年-1834年 | 15歳で中殿になり老論僻派の首領格となった。 正祖が即位した後は穏便になるものの、崩御の後、大王大妃として垂簾聴政で僻派登用し施政した。だが僻派から国舅ととなった金祖淳に大権を簒奪され、執政の座を追われる。 |
| 憲宗 | 純元王后 | 大王大妃 | 安東金氏 | 1834年-1840年 | 15歳で中殿になり老論僻派の首領格となった。 正祖が即位した後は穏便になるものの、崩御の後、大王大妃として垂簾聴政で僻派登用し施政した。だが僻派から国舅ととなった金祖淳に大権を簒奪され、執政の座を追われる。 |
| 憲宗 | 趙寅永 | 豊壌趙氏 | 1846年-1849年 | 15歳で中殿になり老論僻派の首領格となった。 正祖が即位した後は穏便になるものの、崩御の後、大王大妃として垂簾聴政で僻派登用し施政した。だが僻派から国舅ととなった金祖淳に大権を簒奪され、執政の座を追われる。 | |
| 憲宗 | 金祖根 | 永興府院君 | 安東金氏 | 1846年-1849年 | 15歳で中殿になり老論僻派の首領格となった。 正祖が即位した後は穏便になるものの、崩御の後、大王大妃として垂簾聴政で僻派登用し施政した。だが僻派から国舅ととなった金祖淳に大権を簒奪され、執政の座を追われる。 |
| 哲宗 | 金汶根 | 永恩府院君 | 安東金氏 | 1849年-1863年 | 15歳で中殿になり老論僻派の首領格となった。 正祖が即位した後は穏便になるものの、崩御の後、大王大妃として垂簾聴政で僻派登用し施政した。だが僻派から国舅ととなった金祖淳に大権を簒奪され、執政の座を追われる。 |
| 哲宗 | 金左根 | 安東金氏 | 1863年 | 15歳で中殿になり老論僻派の首領格となった。 正祖が即位した後は穏便になるものの、崩御の後、大王大妃として垂簾聴政で僻派登用し施政した。だが僻派から国舅ととなった金祖淳に大権を簒奪され、執政の座を追われる。 | |
| 高宗 | 李昰応 | 興宣大院君 | 全州李氏 | 1863年-1874年 | 15歳で中殿になり老論僻派の首領格となった。 正祖が即位した後は穏便になるものの、崩御の後、大王大妃として垂簾聴政で僻派登用し施政した。だが僻派から国舅ととなった金祖淳に大権を簒奪され、執政の座を追われる。 |
注釈
[編集]- ^ 英祖實錄 五十一年十一月三十日 麟漢默不應答, 顧見承宣, 揮手而止之。 李命彬在諸大臣後, 諸大臣在麟漢之後, 俱不知麟漢坐前事之如何, 亦不諦聽上敎之如何。
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存命中
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