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利用者:Salixsalicisf/Bacteriological Code(下書き)

記事「学名」に細菌を加えるための下書き。

  • 見やすく、わかりやすい文章に。
  • 各規約共通部分と異なる部分の対比をはっきりと。
  • ラテン語文法要チェック。
  • どの程度まで細かく書くか?

細菌の学名の付け方の詳細[編集]

学名の正式な引用
  • 細菌:属名+種形容語+著者+発表年+(Approved Lists 1980)もし載っているならば
例 Bacillus subtilis (Ehrenberg 1835) Corn 1872 (Approved Lists 1980)
または Bacillus subtilis (Approved Lists 1980)
Advisory Notes
  • 初出の場合は省略してはならない。
  • 列記するときや後出の場合は、最初の種以外は属名を省略形で書くのが慣習である。
例:B. subtilis
  • 省略した属名のピリオドの後ろには半角スペースを入れる。ピリオドは属名を省略した意味だけで、属名と種形容語との間にスペースが入ることはフル表記と同じ。
  • 同じ頭文字を持つ2つ以上の属にわたって種名を列記するときは、属名を省略してはならない。
命名規約上にはないが、慣習として以下のように書く場合もある。
  • Bacillus subtilisAL -> Approved Listsの省略。
  • “Aaaa bbb” -> 正式発表されていない学名。
  • Bacillus subtilis NBRC 13719 T -> 最後のT(上付き文字)が基準株であることを表す。


反復名の取扱い
反復名 (tautonym) とは、種小名が属名と全く同じ形の学名である。
  • 植物:反復名は禁則であり、属の移動などによって反復名が生じる場合は別の種小名が与えられる (ICBN 23.4.)。ただし植物においても「亜属名と種小名」「属名と亜属名」が同じものは許容される。もちろん「属名と亜属名と種小名」が同じでは反復名なので不可。
  • 動物:反復名は何ら問題ではないことが明言されており (ICZN 18, 23.3.7)、実際に多用されている。
    例:Pica picaカササギ Gorilla gorillaゴリラ など
  • 細菌:特に記載はない。


献名された属名
  • 植物:人名に献名した属名を作る場合には、その人物が男性・女性に拘わらず女性形にすることが望ましいとされる (ICBN 20A.1.)。 通常は語尾が "-a" の形となる。
    例:シンガポールの創設者Raffles氏に献じられたRafflesia、スウェーデンの植物学者Dahl氏に献じられたDahliaなど
  • 動物:特にそのような勧告は存在しない。
  • 細菌:人名からとる場合は、その人が男性か女性かに関わりなく、属名、亜属名には女性形を用いる。(勧告10a)
人名の語尾...付加語...例(仮定の語)
-a ... -ea ... Rochalimaea
-e ... -ia ... Burkeia
-i ... -a ... Mowglia
-o ... -nia ... Ottonia
-u ... -ia ... Mahuia
-y ... -a ... Daleya
子音すべて ... ia ... Fermeria
-usで終わるラテン語化名 ... -usを除き接尾語を付ける ... Linnaea


種小名(種形容語)の語頭
  • 植物:原則として種小名およびそれ以下の階層の語は小文字で始まるべきだが、人名・地方語名・かつての属名に直接由来する場合には大文字で書き始めてもよい (ICBN 60F.1.)。
  • 動物:種小名と亜種小名は例外なく小文字で書き始めなければならない (ICZN 5.1., 28)。
  • 細菌:細菌では種小名ではなく種形容語(epithet)である。種形容語は人名に由来するものであっても、その頭文字を大文字で書いてはならない。(規則59)


科・属・種・亜種より上の分類群
  • 植物:亜連(動物でいう亜族)より上位の各分類群名に対して使用すべき語尾が指定されている (ICBN 16.1., 16A1.-3., 17.1., 18.1., 19.1.-3.)。
  • 動物:上科から亜族までは使用すべき語尾が指定されているが、それより上位の分類群名に対して指定はない (ICZN 29.2.)。
  • 細菌:亜鋼と属の間のタクソンの名は基準属の名の語幹に該当する接尾語をつけて作る。(規則9)
目 ... -ales
亜目 ... -ineae
科 ... -aceae
亜科 ... -oideae
連 ... -eae
亜連 ... -inae


科・属・種・亜種より下の分類群
  • 植物:亜種より下位に変種・品種(動物でいうところの型)を認めている (ICBN 4.1.)。また、雑種についても規約内で扱われる (ICBN 3.2., H1~12)。
  • 動物:新規約に伴い、亜種より下位の分類群(変種・型)と雑種に関しては規約の適用外となった (ICZN 45.5.)。
    具体的な例として、A氏が "Xxx yyy var. aaa" と名付けた変種がB氏によって亜種に相当すると判断され "Xxx yyy aaa" と昇格されるとき、命名者はA氏ではなくB氏となる。さらに先取権の原則も適用されないのでB氏は"aaa"を無視して"Xxx yyy bbb"と名付けてもよい。
  • 細菌:亜種の下の階級のタクソンの名称は、この規約と勧告の支配を受けない。ただし、参考として付録10に指針が載せられている。


記載の言語
  • 植物:新種(それ以外の新分類群も)の設定には、ラテン語で記述された記載文・判別文がなければ正式に発表したとは見なされない (ICBN 36.)。1996年1月1日以降発表の化石植物のみ「ラテン語か英語」とされている (ICBN 36.3.)。
  • 動物:一般勧告において「広く通用する言語で書かれた要約を掲載するべき」であると言及するのみ。
  • 細菌:新しいタクソンの名を発表するとき、広く知られている言語で書いた記載をその印刷物に含めるよう勧める。(勧告25a)


付帯記号除去の方法
植物・動物とも、命名の基となった言語で使用されているアクサンチルダなどアルファベットに付帯している記号はそれを取り除くことになっているが、以下の文字に関してはその換字方法に差異がある。


ICBN ICZN ICNB
ä, ö, ü ae, oe, ue(1) a, o, u(2) ae, oe, ue
è, é, ê e (ae) e e
ø oe o oe
å ao a aa
œ ae
  • (1) 分音記号(トレマ)の場合はそのままä, ö, üと記す。学名に許される唯一の付帯記号。
  • (2) 例外として、1985年より前に公表された学名ではae, oe, ue, とする。