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利用者:SieteDeMayo/PZT(天文)

PZT()とは写真天頂筒とも呼ばれる、天頂に向けて固定された望遠鏡のことである。主に位置天文学に用いられる。

以下、国立天文台からのこぴぺhttp://tamahaku.jp/obs1878/


写真天頂筒(PZT) 天文機器資料館に設置された写真天頂筒(PZT) 写真天頂筒出現までは、子午儀による観測で日本の時刻を決定していましたが、より高い精度で時刻を決定できる写真天頂筒が開発され、昭和27年から63年の35年間、日本の時刻を決定していた非常に特殊な望遠鏡です。 この望遠鏡は天頂を通過する恒星を毎日(晴れていれば)観測し、地球の自転の遅れ、ふらつきを観測していました。 天頂(真上)を通過する恒星を観測するため、望遠鏡自体の駆動機構はありませんが、撮影される恒星の像を4点取るため、写真乾板を90度づつ3回回転させる機構と、露出中日周運動に合わせて恒星を追尾する乾板移動機構を持っています。この望遠鏡の特徴の一つは、筒が鉄より熱膨張係数が小さいということから陶器で作られているという非常に珍しい望遠鏡です。 時刻の決定は電波観測に譲られ、この望遠鏡の役目が終わり、現在では天文機器資料館に移され、まだガラス越しに遠くに見ることが出来ます。

コトバンクより しゃしんてんちょうとう【写真天頂筒 photographic zenith tube】 PZTともいう。天文緯度と恒星時の観測専用望遠鏡の一種。1911年アメリカのロスF.E.Ross(1874‐1966)によって原型が作られ,アメリカ海軍天文台で改良が重ねられた。鏡筒は直立して動かない。対物レンズ(口径20~25cm)の下,焦点距離の半分のところに水銀盤を置き,その面上で反射された星の光が,対物レンズの下にある写真乾板上に結像するようにしてある対物レンズと乾板は頭部回転装置によって回転する。

天頂付近を通過する恒星を写真によって観測し、時刻と緯度を測定する特殊な望遠鏡。筒は鉛直に固定してあり、水平に180度回転できるレンズ・水銀反射盤・写真乾板からなる。