利用者:Takenari Higuchi/sandbox16
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2021年立憲民主党代表選挙は、2021年11月30日に執行された立憲民主党の代表を選出するための選挙。同年に行われた第49回衆議院議員総選挙での敗北の責任を取って枝野幸男が代表を辞任したことを受けて行われた。届出順に逢坂誠二、小川淳也、泉健太、西村智奈美の4人が立候補し、逢坂と泉による決選投票の結果、泉が新代表に選出された。
背景[編集]
2021年10月30日に行われた第49回衆議院議員総選挙において立憲民主党は96議席を獲得し、選挙前の109議席を下回る結果に終わった[1]。この結果を受けて、代表であった枝野幸男は11月2日に行われた党の役員会において代表を辞任する意向を表明し[1]、同月12日に行われた両院議員総会において枝野の辞任は正式に了承された[2]。
選挙方式[編集]
代表選挙は、立憲民主党に所属する国会議員や国政選挙の公認候補予定者、地方議員、党員・サポーターによる投票で行われた[3]。国会議員140人は1人につき2ポイント、公認候補予定者6人は1人につき1ポイントで合計286ポイントとされた[3]。そのうち半分にあたる143ポイントが1265人の地方議員に割り当てられ、残りの半分がおよそ10万人の党員・サポーターに割り当てられ、それぞれ得票数に応じてドント方式で比例配分された。合計572ポイントのうち過半数を獲得した者が新代表に選出される[3]。
合計 | ポイント内訳 | |||
---|---|---|---|---|
国会議員 | 公認候補予定者 | 地方議員 | 党員 サポーター | |
572 | 280 | 6 | 143 | 143 |
第1回投票で過半数を獲得した者がいなかった場合、上位2名による決選投票が行われる[3]。決選投票では国会議員140人は1人につき2ポイント、公認候補予定者6人は1人につき1ポイント、都道府県連の代表者47人は1人につき1ポイントが割り当てられ、合計333ポイントの過半数を獲得した者が新代表に選出される[3]。
合計 | ポイント内訳 | ||
---|---|---|---|
国会議員 | 候補予定者 | 都道府県連代表 | |
333 | 280 | 6 | 47 |
立候補者[編集]
11月19日の告示に伴い、届け出順に逢坂誠二、小川淳也、泉健太、西村智奈美の4人が立候補した。
逢坂誠二[編集]
北海道8区選出の衆議院議員(5期)。立候補時点で62歳。北海道のニセコ町長を3期11年務めた後に2005年に衆議院議員に初当選。民主党政権では総理大臣補佐官を務めた[3]。推薦人は20人であり、立憲民主党最大のグループであるサンクチュアリのメンバーを中心に、自治労や日教組といった労働組合から支援を受ける議員や、北海道連所属の議員から推薦を受けた[3]。
小川淳也[編集]
香川1区選出の衆議院議員(6期)。立候補時点で50歳。自治省官僚を経た後に2005年に衆議院議員に初当選。民主党政権では総務政務官を務めた[3]。推薦人は25人であり、野田佳彦のグループである花斉会や若手議員を中心とするグループである直諌の会のメンバーなどから推薦を受けた[3]。
泉健太[編集]
京都3区選出の衆議院議員(8期)。立候補時点で47歳。福山哲郎の秘書を経た後に2003年に衆議院議員に初当選。民主党政権では内閣府政務官を務めた[3]。推薦人は25人であり、自身が会長を務めるグループである新政策研究会や旧国民民主党出身者を中心とするグループである自誓会、前述の直諌の会、また、小沢一郎が率いるグループのメンバーなどから推薦を受けた[3]。
西村智奈美[編集]
新潟1区選出の衆議院議員(6期)。立候補時点で54歳。新潟県議会議員を経て2003年に衆議院議員に初当選。民主党政権では厚生労働副大臣や外務政務官を務めた[3]。ジェンダー平等推進本部の本部長を務めていた[3]。推薦人は20人であり、菅直人のグループである国のかたち研究会のメンバーを中心に、サンクチュアリのメンバーからも推薦を受けた[3]。
各候補の推薦人一覧[編集]
候補者 | 逢坂誠二 | 小川淳也 | 泉健太 | 西村智奈美 |
---|---|---|---|---|
推薦人 | (衆7名) 石川香織 大築紅葉 近藤昭一 堤かなめ 道下大樹 山岡達丸 柚木道義 (参13名) 有田芳生 江崎孝 小沢雅仁 勝部賢志 岸真紀子 斎藤嘉隆 田島麻衣子 那谷屋正義 白眞勲 鉢呂吉雄 水岡俊一 森屋隆 吉田忠智 |
(衆21名) 青柳陽一郎 伊藤俊輔 稲富修二 大串博志 奥野総一郎 落合貴之 鎌田さゆり 菊田真紀子 源馬謙太郎 近藤和也 桜井周 階猛 白石洋一 鈴木庸介 田嶋要 手塚仁雄 寺田学 中島克仁 中谷一馬 谷田川元 湯原俊二 (参4名) 小西洋之 塩村文夏 長浜博行 野田国義 |
(衆18名) 青山大人 荒井優 井坂信彦 神津健 後藤祐一 佐藤公治 篠原豪 下条みつ 末次精一 末松義規 徳永久志 野間健 福田昭夫 馬淵澄夫 森田俊和 山田勝彦 山井和則 吉田統彦 (参7名) 木戸口英司 古賀之士 田名部匡代 羽田次郎 牧山弘恵 森本真治 横沢高徳 |
(衆12名) 阿部知子 大河原雅子 岡本章子 小山展弘 菅直人 篠原孝 中川正春 森山浩行 山崎誠 吉田晴美 早稲田夕季 渡辺創 (参8名) 石垣のりこ 石川大我 石橋通宏 打越さく良 川田龍平 杉尾秀哉 熊谷裕人 真山勇一 |
立候補を見送った人物[編集]
選挙戦[編集]
19日に告示された[4]。25日には立候補者による地方議員向けの公開討論会がオンライン形式で行われた[5]。
- https://web.archive.org/web/20220707153231/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211129/k10013366701000.html
- https://web.archive.org/web/20220122203521/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211129/k10013365661000.html
情勢調査[編集]
NHKの調査によると、11月26日時点で国会議員140人のうち泉が40人ほど、逢坂・小川・西村が20人ほどの支持を得て、およそ20人が支持を明らかにしなかった。地方議員や党員・サポーター票では立候補者がそれぞれの地元で支持を固め、推薦人の地元でも一定の支持を集めた[6]。
選挙結果[編集]
第1回投票の結果、泉が189ポイントを獲得し1位に、逢坂が148ポイントを獲得し2位に、小川が133ポイントを獲得し3位に、西村が102ポイントを獲得し4位となった。いずれも合計572ポイントの過半数に届かなかったため、1位の泉と2位の逢坂による決選投票となった。決選投票の結果、泉が205ポイントを獲得し、逢坂が128ポイントを獲得した。泉が新代表に選出された。
第一回投票[編集]
候補者 | 合計 | 国会議員 | 公認候補予定者 | 地方議員 | 党員・サポーター |
---|---|---|---|---|---|
逢坂誠二 | 148 | 58 | 4 | 48 | 38 |
小川淳也 | 133 | 72 | 0 | 27 | 34 |
泉健太 | 189 | 94 | 2 | 46 | 47 |
西村智奈美 | 102 | 56 | 0 | 22 | 24 |
決選投票[編集]
候補者 | 合計ポイント | 国会議員 | 公認候補予定者 | 都道府県連代表 |
---|---|---|---|---|
逢坂誠二 | 128 | 112 | 4 | 12 |
泉健太 | 205 | 168 | 2 | 35 |
選挙後[編集]
脚注[編集]
- ^ a b “立民 枝野代表 辞任の意向表明 衆院選 議席減で引責”. NHK (2021年11月2日). 2022年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月27日閲覧。
- ^ 「立憲・枝野代表が正式に辞任「私の力不足」 新代表は30日に選出」『朝日新聞』朝日新聞社、2021年11月12日。2022年11月27日閲覧。オリジナルの2022年10月25日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “立民代表選 その仕組みは? 候補者のプロフィールや主張は?”. NHK (2021年11月19日). 2022年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月12日閲覧。
- ^ “立民代表選 4人の混戦模様 地方議員票など支持拡大に力”. NHK (2021年11月20日). 2021年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月12日閲覧。
- ^ 沢田大典「立民代表選、地方票が雌雄 各候補「厚遇」競う」『産経新聞』産経新聞社、2021年11月25日。2023年2月13日閲覧。
- ^ “立民代表選 泉政調会長リードも 決選投票にもつれ込むか”. NHK (2021年11月26日). 2022年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。