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利用者:Tanaka yamato/sandbox

バリュープロポジション[編集]

バリュープロポジション:Value Proposition)とは、顧客に求められているが競合他社では提供できない、自社だけが提供できる価値のことを示すマーケティング用語。バリュープロポジションは企業が一方的に考える価値ではなく、顧客のニーズを起点として価値を考える。そのためバリュープロポジションを軸としたマーケティング戦略を考えることで、商品やサービスを求める顧客が確実に存在し、かつ自社が競争優位に立てる市場を見つけることができる。

概要[編集]

バリュープロポジションという言葉が日本で知られるきっかけとなったのが、2011年に中経出版より発売された書籍「100円のコーラを1000円で売る方法」(著者:永井孝尚)といわれる[1]。以降、経営者やビジネスバーソンの間で用いられるようになった。

バリュープロポジションキャンバス[編集]

バリュープロポジションキャンバスとは、自社商品やサービスと顧客ニーズのずれを解消するためのフレームワーク。2015年に発売された「バリュー・プロポジション・デザイン」(著者:アレックス・オスターワルダー)で紹介された。


まずは以下の顧客について3つの要素を考え、

  • CustomerJobs(顧客が解決したい課題)

客観的な視点から見る、顧客が解決したい課題

  • Gains(顧客の利得)

顧客が抱える課題が解決した際に、顧客が得るもの

  • Pains(顧客の悩み)

課題の解決にあたって、顧客が抱えてしまう悩み、避けたいリスク等


それぞれの顧客のニーズに対して提供できる価値(以下の3つの要素)を考える。

  • Gain Creators(顧客の利得をもたらすもの)

顧客の利得に対して提供できる価値、商品やサービスの内容

  • Pain Relievers(顧客の悩みを取り除くもの)

顧客の悩みを取り除くことができる価値、商品やサービスの内容

  • Products&Services(製品やサービス)

顧客が解決したい課題を解決する、自社の製品やサービス


バリュープロポジションキャンバスにより顧客ニーズを起点とした、自社が提供できる価値を導き出すことができる。

さらに競合他社が提供している価値を掛けあわせて考えることで、自社にしか提供できない価値が明確になる。

バリュープロポジションの重要性[編集]

多様化したニーズを捉える[編集]

様々な情報を気軽に手にできるようになった顧客は、異なるニーズを抱き、そのニーズも細分化されている。

プロダクトを設計する際には、どういったニーズに対して応えるか、そもそもニーズが存在するのかを考える必要があります。


顧客に求められる商品やサービスにするためには、顧客のニーズを起点として考えるバリュープロポジションを意識することが重要になります。

競合他社との差別化[編集]

同じような商品が多種多様にある中で、競合他社の商品・サービスとの差別化を図ることは、マーケティング戦略として必須です。

競合の商品ではなく、なぜ自社の商品を購入するのか。その理由となるのがバリュープロポジションです。


自社だけが提供できる価値であるバリュープロポジションは、そのまま競合他社との差別化できる点になります。


関連書籍[編集]

  • 永井孝尚「100円のコーラを1000円で売る方法」 (2011/11/28)
  • アレックス・オスターワルダー「バリュー・プロポジション・デザイン」 (2015/4/16)

脚注[編集]

  1. ^ 戦わずして勝つ。 ――それが、“バリュー・プロポジション”の極意

情報参照記事[編集]

バリュープロポジションて何? https://press.share-wis.com/what-is-value-proposition

バリュープロポジションとは? https://www.shopowner-support.net/glossary/valueproposition/

バリュープロポジションってなに? https://media.bizmake.jp/method/about-vp/

バリュープロポジションキャンバスの重要性と作り方 https://www.profuture.co.jp/mk/column/7431