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各種表記 |
記事の構成
[編集]2012年11月,中国共産党中央委員会で総書記・軍事委員会主席に選出され,2013年3月,全国人民代表大会で国家主席に選出された。首相にはかつてのライバル,李克強が選出され,習近平体制が発足した。2013年11月の共産党中央委員会第3回全体会議(3中全会)では,新政権が示す改革大綱の〈起草組〉で,前政権では温家宝がつとめた組長に,新政権では習近平国家主席が就任。李克強首相は副組長にも入らなかった。習近平は3中全会で発足が決まった〈中央国家安全委員会〉(中国版NSCとされる)と〈改革の全面深化指導小組〉のトップにも就任。国家主席,党総書記,中央軍事委員会主席と合わせ〈5権の長〉と呼ばれるなど〈集権化〉〈独裁化〉が進んだ。さらに2014年2月発足の〈中央網絡安和信息化領導小組〉(中央インターネット安全情報化指導委員会)でも習近平自身が組長に就任。歴代の最高権力者のうちでも軍・公安・情報機関に対してもっとも影響力を持つ存在となった。
中国語における外国固有名詞の表記
[編集]漢字文化圏内相互の固有名詞表記
[編集]漢字文化圏内の固有名詞(地名や人名など)に関して漢字で表記された場合は、読む側の国・地域の読み方に沿って呼称されるのが原則である。しかし近代以降では朝鮮半島(韓国、北朝鮮)、ベトナムにおける漢字の頽廃が進行してしまったため、この原則は大きく崩れている。
日本語側からの呼称
[編集]日本漢字音による読みは原則として漢音を用いるが、金日成、済物浦、銭其琛をそれぞれ「きんにっせい」、「さいもっぽ」、「せんきしん」と読むように呉音や慣用音が用いられることも稀にある。また個別の慣用によって、南京を「ナンキン」、北京を「ペキン」、香港を「ホンコン」と読んだり、台湾の高雄を「たかお」と訓読みしたりする場合がある(ただし、「高雄」は日本統治時代に日本語で命名されたものである)。朝日新聞、読売新聞(2011年12月26日から)は中国人名のルビを中国語読みで表記している(グループ会社のテレビ朝日は日本語読み)。
日本では従来漢字表記と日本漢字音による読み方が定着していたが、韓国語(朝鮮語)に関しては、1980年代よりテレビ・ラジオ放送各局が人名・地名の読み方を韓国語読みに変更したため、それ以降の人名はもっぱら韓国語読みが定着している。ただし、表記においては漢字表記と韓国語読みの片仮名表記のどちらを使うかコンセンサスがないため、漢字表記を韓国語読みで読んだり、ルビを振ったりする場合がある。例えば盧武鉉を漢字表記した時には「ノ・ムヒョン」と読み、「ろ・ぶげん」と読まれることはない。
一方、歴史的な事件・事柄に関しては漢字表記・日本語読みで統一しているため、人名では李舜臣は「りしゅんしん」、金玉均は「きんぎょくきん」と呼ばれる。事件は「金大中事件(きんだいちゅうじけん)で拉致されたキム・デジュン氏」「クワンジュ(光州)で起きた光州事件(こうしゅうじけん)」と区分けして使用されている。なお、NHKは他のマスメディアとは異なり、漢字表記を韓国語読みで読むことはしておらず、片仮名表記でほぼ統一されている。括弧して漢字が表記されることもある。
ベトナムに関しては1919年の科挙廃止以降、現代ベトナム語の語彙は漢字の影響を大きく受けているものの、表記する文字としての漢字は全廃しているため、日本語では現代ベトナムの固有名詞に漢字を用いることはほとんどない。前近代の固有名詞については、ベトナム語読みの片仮名転写に漢字を併用したり、日本語読みする場合がある。
朝鮮語側からの呼称
[編集]朝鮮半島は漢字文化圏の中で文字としての漢字を廃した側である(北朝鮮では全廃されたが韓国は完全に廃してはいない)。これらの地域では、例えば日本の固有名詞であれば、その日本語読みをそのまま現地語で表記している(『日本語のハングル表記』も参照)。ただし古くから定着した用語についてはそれぞれの漢字音に基づいた表記をする場合もある。
韓国と北朝鮮ではやや異なっており、韓国では中国語・日本語・ベトナム語の地名や人名は原音に近い表記を用いるが、北朝鮮では中国語については一部を除き朝鮮漢字音で表記し、日本語・ベトナム語については原音に近い表記(韓国とは表記がやや異なる)を用いる。ただし韓国でも中国語の地名や人名に関して、民間では(一部を除き)朝鮮漢字音で表記・発音される。詳細は『朝鮮語の南北差』を参照。
日本と大韓民国(韓国)の間ではそれぞれの固有名詞を漢字表記するか、表音表記するかがしばしば問題となる。韓国語の固有名詞も本来の漢字を中国語読みするのが基本であり、対応する漢字がない場合は当て字による表音表記が行われる。歌手のBoA(ボア)は「宝雅」(Bǎoyǎ:パオヤー、「宝児」(Bǎo'ér:パオアル)とされることもある)、チャン・ナラは張娜拉(Zhāng Nàlā:チャン ナーラー)などとされる。列車のセマウル号を「新村号」とするように意訳する場合もある。韓国の女優であるソン・ヘギョの本名は「宋慧教」だが、中国語圏では「宋慧喬」と表記される。
韓国の首都ソウルは中国語で、長らく朝鮮時代の旧称である「漢城」と表記されていたが、韓国では2005年1月に「ソウル」の中国語表記を原音に近づけた「首爾(首尓)」(Shǒu'ěr:ショウアル)とすることを発表した[1]。これを受けて台湾、香港などの報道機関で表記を改めたのをはじめ、中国でも同年10月より「漢城」から「首尓」へと表記を改めた[2]。
朝鮮民主主義人民共和国は大韓民国とは異なり正式に漢字を全廃しており、自国語としては漢字名は存在しない。地名については1945年以前の漢字表記をベースに判明する限りそのまま用いられるが、人名については国家指導者や要人を除いて大半が当て字が用いられる。金正恩についても長らく北朝鮮側から漢字表記が公表されず、「金正銀」などの当て字が用いられていた[3]。
ベトナム語側からの呼称
[編集]ベトナムもまた、文字としての漢字を廃した。現在のベトナム語においては、中国語の人名・地名を呼称する際には北京語表記を転写するのではなく漢字のベトナム語読みを使用する。例えば北京は「Bắc Kinh」、習近平は「Tập Cận Bình」と表記される。現代の日本の人名・地名は日本語のローマ字転写がそのまま使われる。例えば、安倍晋三は漢字のベトナム語読みに従えば「An Bội Tấn Tam」となるが、実際には「Abe Shinzō」(または「Abe Shinzo」)と表記される。朝鮮半島の地名・人名の表記については原則として朝鮮語のローマ字表記をそのまま用いるが、北朝鮮の首都平壌については漢字のベトナム語読みである「Bình Nhưỡng」と表記する。
中国語側からの呼称
[編集]{{節スタブ|1=朝鮮半島の固有名詞についての中国語側からの呼称|date=2021年6月}}
中国語の場合は漢字以外の文字がないため、漢字文化圏(日本、韓国、北朝鮮、ベトナム)の固有名詞は漢字が判明する限り、漢字でそのまま表記される。東京はそのまま「東京」と表記し、中国音でトンチン(ピン音:Dōngjīng)と発音する。「名古屋」はミンクーウー( ピン音:Mínggǔwū)、「金大中」はチン ターチョン(ピン音:Jīn Dàzhōng)と読む。このため、中国語話者に原音を用いて とうきょう, 김대중などといっても理解できないことがある(同様に、日本語話者に原音でフー チンタオ(ピン音:Hú Jǐntāo)、チョンチン(ピン音:Chóngqìng)と言っても、勉強した者でなければ、それぞれが胡錦涛、重慶だとは理解できない)。
トヨタやホンダは表音表記されず、それぞれ「豊田」(Fēngtián:フォンティェン)、「本田」(Běntián:ペンティエン)となるが、「マツダ」は「松田」ではなく「馬自達」(Mǎzìdá:マーツーター)とされる。日産自動車はもともと漢字表記であるが、日産(Rìchǎn:リーチャン)という正規の表記の他に、ローマ字のロゴを見て表音表記したと思われる「尼桑」(Nísāng:ニーサン)という俗表記もある。また、ロッテが「楽天」(Lètiān:ローティエン)、ロッテリアは「楽天利」(Lètiānlì:ローティエンリー)だが、楽天市場の楽天(らくてん)株式会社といずれも関係はない。なお、混同を避けるためロッテを「羅徳」と表記することもある(実際に、千葉ロッテマリーンズの中国語表記は「千葉羅徳海洋」である)。埼玉県さいたま市は発足の際に市名をひらがな表記と定めたが、中国語では元々の漢字表記の「埼玉市」を用いている。
丸の内などの「の」(「ノ」)や関ヶ原などの「ヶ」(「ケ」・「が」)は、「之」に置き換えられるか、取り除かれる。踊り字の「々」は中国語の正書法では使わないため、同じ文字2つに置き換えられる。「ニュータウン」や「センター」などの外来語系名詞では、それに相当する中国語に意訳される(それぞれ「新城」・「中心」)か、英語表記となる。
現代の人名など固有名詞が漢字で表記されなかったり、どの漢字を用いるかが判明しないものに関しては当て字が用いられる(これは仮名が用いられる日本人名でも同様である)。日本の女優である宮沢りえは、中国語圏では「宮沢理恵」と表記される。この場合、本名では表記せず「りえ」という音が日本語では「理恵」と表記されることが多いという判断から、中国語圏でも用いられるようになったものだと考えられる。このような場合、本人の申告によって変更を求められる事例もある(実例として松山ケンイチが2010年12月に台湾を訪問した際、名前が「松山健一」と書かれているのを見て、本来の表記である「研一」に改めさせたという話がある)。
ベトナムは漢字を全廃した国だが、歴史的には漢字文化圏である。中国はベトナムの固有名詞についても漢字が判明する限り、現地の発音と無関係にその通りの漢字表記をする。ハノイは「河内」、トンキン湾は「北部湾」(本名は東京湾)、ヴォー・グエン・ザップは「武元甲」となり、発音はベトナム語の音とは異なるものである。フエは「順化」(中 Shùnhuà / 越 Thuận hóa)の「化」が変化しフエとなったもので、中国語では「順化」のままである。
但し朝鮮半島と比較しても漢字廃止からの年月やその徹底度が高いことや、漢字(チュハン)ではなくチュノムでしか表記できない地名が多いこと、少数民族が多数を占める地域の地名はそもそも漢喃表記が存在しないことなどから、本来の漢喃表記と現代中国語表記が一致しないことも多い。
参考
[編集]日本の主な駅の中国語における表記を例示する。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
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