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利用者:Tochigi Lemon Milk/下書き4

黒部峡谷鉄道EDV形電気機関車
黒部峡谷鉄道EDV形電気機関車
黒部峡谷鉄道EDV形電気機関車
基本情報
運用者 黒部峡谷鉄道株式会社
製造所 川崎重工業車両カンパニー 川崎重工業
製造年 2011年
製造数 4両
運用開始 2012年6月
主要諸元
軸配置 B+B
軌間 762 mm
電気方式 直流600 V(架空電車線方式)
全長 6,900 mm
全幅 1,625 mm
全高 2,730 mm
機関車重量 18.0 t
車輪径 860 mm
動力伝達方式 吊り掛け駆動方式
主電動機 かご形三相誘導電動機
TDK6412-A型
主電動機出力 42 kW
歯車比 14:78 = 1:5.57
制御方式 VVVFインバータ制御
制御装置 RG6017-A-M型
IGBT素子・1C2M、SIV
制動装置 電気指令併用空気ブレーキ、発電・回生併用ブレーキ、耐雪ブレーキ、手ブレーキ
保安装置 ATS
最高運転速度 25 km/h
設計最高速度 30 km/h
出力 168 kw
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黒部峡谷鉄道EDV形電気機関車(くろべきょうこくてつどうEDVがたでんききかんしゃ)は、2012年(平成24年)に登場した黒部峡谷鉄道の直流電気機関車。

概要[編集]

輸送効率の向上と資材運搬能力の強化を目的に導入された機関車であり、2011年(平成23年)10月にEDV34・EDV35が、EDV36・EDV37が2019年(令和元年)5月関西電力名義により川崎重工業で落成、2012年(平成24年)6月に資材輸送貨物列車で運転を開始した。同年7月からはトロッコ列車の牽引に使用されている。

歴史[編集]

構造[編集]

車体[編集]

走り装置[編集]

制動装置[編集]

電気ブレーキには回生ブレーキと発電ブレーキを併用する、回生・発電ブレンディングブレーキを採用しており、下り坂などでのブレーキ時には、抑速ブレーキとして回生ブレーキを可能な限り有効に使用することで、省エネルギー化が図られているが、発電ブレーキでも、抑速ブレーキの全負担を可能としている。また、発電ブレーキは、VVVFインバータ装置内に内蔵されたブレーキチョッパにより作動しており、屋根上には発電ブレーキ用の抵抗器を2箱1ブロックを1群としをたものを2群搭載して、防雪カバーで覆う構造としている 。

主電動機[編集]

主電動機は全閉自冷方式の誘導電動機としており、完全密閉形とすることで外部からの塵埃の侵入を防ぐ構造としてる。また、駆動方式が吊り掛け駆動方式のため、主電動機の車軸側にはアクスルローラー(コロ軸受)の部品が取付けられているため、主電動機の外枠は特徴的な形状となっている。

制御装置[編集]

IGBT素子による2レベル電圧形PWMインバータ1基で2台の電動機を制御する、1C2M構成のインバータ2群で構成されたVVVFインバー制御としており、日本の私鉄電気機関車では初の採用となっている。制御装置の小型化・軽量化のため、補助電源装置(SIV)は、VVVFインバータ装置と一体化されており[注釈 1]、IGBT素子による2レベル電圧形PWMインバータにより、CVCF(定電圧・定周波数)制御としている。

保安装置[編集]

連結器[編集]

運用[編集]

現役車両[編集]

現役車両(2022年現在)は以下の通り。4両が現役で運用されている。

  • EDV形
    • EDV34-37

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ VVVF/SIV装置と呼ばれている。

出典[編集]


関連項目[編集]

外部リンク[編集]