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利用者:Tuyoshia/sandbox

"黒河内森林鉄道"は長野県伊那市(敷設当時は上伊那郡美和村、その後昭和34年の合併により上伊那郡長谷村)で運行されていた森林鉄道の名称である。 平均勾配:39‰、 最急勾配:60‰、 最小半径:20m、 幅員:2.2m。 [1]

管理する営林署[編集]

路線データ[編集]

拠点名 駅間キロ(km) 累計キロ(km) 開通年
蟹坂 _ _ _
尾勝 3.8 3.8 昭和14年
戸台 1.7 5.5 昭和14年
大久保 4.0 9.5 昭和16年
小黒川 1.0 10.5 昭和16年
東谷 1.4 11.9 昭和16年

歴史[編集]

  • 1939年(昭和14年)帝室林野局伊那出張所戸台伐木所が開設され、蟹坂から戸台までの森林鉄道の敷設を開始。
  • 1941年(昭和16年)東谷、西谷の合流地点まで森林鉄道が敷設される。
  • 1943年(昭和18年)小黒川伐木所を開設。
  • 1956年(昭和31年)森林鉄道を撤去し、自動車道を新設、林鉄運材から自動車運材に切り替えられた。

[2]

車輛[編集]

  • 機関車:3台(蟹阪1台、小黒川2台)
  • 木材運搬車:約80台[3]


集材設備[編集]

  • 戸台近くの265林班には推定で長さ500m、勾配30度、高低差250m、中間には材木で組み立てた12階の高所もある、インクラインが設置されていた。このインクラインは東洋一と言われた規模であり、木材20石が一気に下る様は見事なものであった。このインクラインは昭和19年(1944年)7月、支柱に落石が当たり、一瞬のうちに谷底に崩壊してしまった。[4]


脚注[編集]

  1. ^ 矢部 三雄近代化遺産 国有林森林鉄道全データ<中部編>」(信濃毎日新聞、2015年7月発行 ISBN 978-4-78-407270-5)103頁
  2. ^ 長谷村誌第二巻自然編、現在社会編(平成6年(1994年)5月10日発行)長谷村誌刊行委員会編 399頁から403頁
  3. ^ 上伊那郷土研究会著「伊那路」昭和53年10月号P8
  4. ^ 長谷村誌第二巻自然編、現在社会編(平成6年(1994年)5月10日発行)長谷村誌刊行委員会編 P402

参考文献[編集]