利用者:VanishingDuck/日本の古墳
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能美古墳群(のみこふんぐん)は石川県能美市(旧・能美郡寺井町および辰口町)にある古墳群で、五つの枝群から構成され古墳群の総称。古墳の総数は60基以上にのぼる。
概要
[編集]手取川左岸にある寺井山・和田山・末寺山・秋常山・西山という五つの独立丘陵に所在する古墳群で構成されている。これまでに弥生墓3基、前方後円墳2基、前方後方墳3基、方墳3基、円墳43基の計54基が確認されており、未確認のまま消滅したものを含めれば総数は70~80基にのぼるものと見られる[1]。
寺井山古墳群・和田山古墳群(寺井・和田山古墳群として)および秋常山古墳群は国の史跡に、寺井山古墳群(寺井山遺跡として)は県の史跡に指定されている。
詳細
[編集]寺井山遺跡
[編集]和田山古墳群
[編集]和田山の尾根に築かれた前方後円墳1、円墳18、方墳1、周溝墓1からなる古墳群。南尾根頂上には16世紀初頭に和田山城が築かれ、そのさいに9号墳が櫓台に改造されるなど、古墳の墳丘が利用された。現在でも空堀、本丸、二の丸跡などの遺構が状態よく保存されている。
- 1号墳
- 直径16.5メートル、高さ約4メートルの円墳。埋葬施設は粘土槨で、割竹型の木棺。棺からは幼児の歯が検出されている。
- 2号墳
- 直径22メートルの円墳で1977年に発見された。周溝からは整然と並べられた須恵器が多数出土している。
- 5号墳
末寺山古墳群
[編集]3つの枝群がからなる古墳群で、北尾根に7基(前方後方墳2、円墳4、墳丘型不明1)、中尾根に4基(前方後方墳1、円墳2、消滅2)、南尾根に1基の古墳がある。
秋常山古墳群
[編集]西山古墳群
[編集]能美市立歴史民俗資料館
[編集]- 住所 〒923-1121 石川県能美市寺井町を20番地
- 開館時間 9時~17時(入館は16時30分まで)
- 休館日 毎週月曜日、年末12月27日~年始1月5日まで
- 入館料 無料
脚注
[編集]- ^ よみがえる古代能美古墳群(能美市立歴史民俗資料館)
参考文献
[編集]- 『日本古墳大辞典』(1989年、東京堂出版 ISBN 978-4490102604) p456