利用者:Yoichi Azegami/下書き5
人物情報 | |
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生誕 |
1932年10月25日(92歳) 日本 東京都 |
出身校 |
早稲田大学商学部 早稲田大学文科系大学院商学研究科経営経済学専攻 西ドイツ・ウルム造形大学 |
両親 | 向井一太郎(父) |
学問 | |
称号 | 武蔵野美術大学名誉教授 |
特筆すべき概念 | 基礎デザイン学、ディジェネレイション、身振り、トリューべ、あるべき生活世界の形成 |
主要な作品 |
『デザイン学 思索のコンステレーション』(2009年) 『形象の記憶 デザインのいのち』(2021年) |
影響を受けた人物 | ゲーテ、ヴォルフ、カント、パース、オトル・アイヒャー、マックス・ベンゼ、ジャック・デリダ、モホリ=ナジ、ヨゼフ・アルバース、マックス・ビル、三木成夫、白川静 |
影響を与えた人物 | 板東孝明、原研哉、大原大次郎 |
学会 | 基礎デザイン学会 |
向井 周太郎(むかい しゅうたろう、1932年〈昭和7年〉10月25日 - )は日本のデザイナー、デザイン教育者[1]。武蔵野美術大学名誉教授。
来歴
[編集]1932年東京都に生まれる[2]。父は、吉田五十八、村野藤吾などの建築家と協働した表具師の向井一太郎[2]。幼少期には職人に混ざって父の仕事を手伝うこともあった[2]。
1955年早稲田大学商学部卒業。同文科系大学院商学研究科経営経済学専攻在学中、日本貿易振興機構のデザイン留学制度で1年間ドイツのウルム造形大学に留学。同大学においてマックス・ビル、オトル・アイヒャー、マックス・ベンゼ、トーマス・マルドナード、オイゲン・ゴムリンガー、ヘレーネ・ノンネ=シュミット、エリザベート・ヴァルターらに学んだ[3]。
1957年に帰国後、通産省工業技術院産業工芸試験所意匠研究部および豊口デザイン研究所でインダストリアルデザイン、インテリアデザインに従事。1963年、ウルム造形大学インダストリアルデザイン研究所フェローに着任。1964年、ハノーヴァー大学インダストリアルデザイン研究所フェローに着任。デザインの研究開発と教育に従事する。
1965年、阿部公正、遠藤武雄、川添泰宏とともに武蔵野美術大学基礎デザイン学科の起案と設立に従事[4]。1967年、同学科の発足と同時に教授に就任。1970年、主任教授に就任[4]。デザイナーとして活動する一方で、新しいデザイン教育とデザイン学の形成にも注力した。基礎デザイン学科で向井の指導を受けた学生に、板東孝明、原研哉、大原大次郎などがいる。
2000年、ドイツで行われたハノーヴァー万国博覧会併設事業「今日は明日 経験と構成の未来展」において「世界プロセスとしての身振り」を出品する。
2003年、武蔵野美術大学教授を退任。同大学名誉教授となる[4]。
2013年、武蔵野美術大学美術館にて、2000年にドイツで行われた展示を再現した展覧会「向井周太郎 世界プロセスとしての身振り」が行われる。
主な概念
[編集]著書
[編集]単著
[編集]- 『かたちのセミオシス』思潮社〈セリ・ポイエシス2〉、1986年。ISBN 978-4783714828。
- 『かたちの詩学 morphopoiesis』美術出版社、2003年。ISBN 978-4568221169。
- 『ふすま 文化のランドスケープ』中央公論新社、2007年。ISBN 978-4122048416。
- 『生とデザイン かたちの詩学I』中央公論新社、2008年。ISBN 978-4122050532。
- 『デザインの原像 かたちの詩学II』中央公論新社、2008年。ISBN 978-4122051133。
- 『デザイン学 思索のコンステレーション』武蔵野美術大学出版局、2009年。ISBN 978-4901631907。
- 『形象の記憶 デザインのいのち』武蔵野美術大学出版局、2021年。ISBN 978-4864631167。
共著
[編集]- 向井 周太郎、羽原 粛郎『デザインの原点 ブラウン社における造形の思想とその背景』日本能率協会、1978年。ASIN B000J8M1EQ。
- 向井 一太郎、向井 周太郎『ふすま』住まいの図書館出版局〈住まい学大系081〉、1997年。ISBN 978-4795221246。
- 向井 周太郎、松田 行正『円と四角』牛若丸、1998年。ISBN 978-4795269484。
監修
[編集]- 『デザインの理念と形成 1–6』武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科研究室、1966年〜2003年。
- 田中 一光『モダン・タイポグラフィの流れ ヨーロッパ・アメリカ1950s–’60s』トランスアート、2002年。ISBN 978-4924956735。
翻訳
[編集]- エリーザベト・ヴァルター 著、向井 周太郎、脇阪 豊、菊池武弘 訳『一般記号学 パース理論の展開と応用』勁草書房、1966年。ISBN 978-4326152032。
- エッカート・ノイマン 編、向井 周太郎、相沢 千加子、山下 仁 訳『バウハウスの人々 回想と告白』勁草書房、2018年。ISBN 978-4622087229。
脚注
[編集]- ^ 向井 周太郎『形象の記憶 デザインのいのち』武蔵野美術大学出版局、2021年。ISBN 978-4864631167。
- ^ a b c d 向井 周太郎『形象の記憶 デザインのいのち』武蔵野美術大学出版局、2021年、311頁。ISBN 978-4864631167。
- ^ 向井 周太郎『デザイン学 思索のコンステレーション』武蔵野美術大学出版局、2009年。ISBN 978-4901631907。
- ^ a b c 『武蔵野美術大学のあゆみ 1929–2009』学校法人武蔵野美術大学、2009年、106-109頁。ISBN 978-4901631914。