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利用者:Yoriyasu masuda/sandbox

 匠とは、日本の伝統的な職人の究極的な技術を保持し、尚且つ、後進の技術者に対して自分の持っている技術を披露し、指導するなど人間的にも尊敬される立場の人を言う。 この匠と言われる人たちには、職能的な技術(例:宮大工、指物師、木地師、和紙職人、摺り師、彫師、仏師、金工細工師、機織り職人、染色職人、鬼瓦職人、陶芸職人、漆塗り職人、畳職人など多数の分野に広がっている)と共に、この道何十年という一つの道を突き詰めて来た、極めて希有な存在として世間にも認められる存在である。  扱う素材は普通、草・木・繊維・土・金属など、自然のものから調達し道具を使って加工・調整するなどを基本に、長期的な視野に立ち、自分の作るもので納得のいかないものは外には出さないなど、独自の価値観に裏打ちされた強靭な精神性を持つ人たちを指す。

 匠と言われる職人の中には、遊び心を持ち自由な発想を持ち味にしている匠も多い。更に、探究心が豊富で、些細な事にでも突き詰めて行こうとする意欲が溢れている。近年、現代の匠という伝統的素材以外にも、ITや人工素材を扱っている匠も存在する。

グローバリズムが進行する中で、人間が寄って立つ足下がぐらついてきた。社会主義経済が崩壊し、資本主義経済も富の極端な集中によって一握りの成功者が他の被支配者を搾取する構造が深刻化してきた。クロード・レヴィ・ストロースが晩年非常に興味を示したのは、日本の職人の世界=匠の世界だ。 日本の職人の世界観というものに驚き何冊もの本や講演を行なっている。[1]

職人が扱う道具について 道具は、職人の手の延長したものという概念から、そこに一種の神性を見るという。針供養とか、 伝統産業を可能にしている社会組織 それを支える労働の理念の体系 現代社会の中でどのように変容しているのか

  1. ^ クロード・レヴィ・ストロース日本講演集「構造・神話・労働」大橋保夫編(みすず書房)