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『ひげよ、さらば』[1]は日本の児童文学者上野瞭の児童文学作品。初出は雑誌「子どもの館」。1982年単行本発行。1983年日本児童文学者協会賞受賞。『ひげよさらば』の題で人形劇化され、1984年4月から1985年3月までNHKで放送された。
概要
[編集]記憶喪失の猫、ヨゴロウザを主人公に猫族と犬族の攻防を描くハードボイルドな児童文学作品。1977年から1980年にかけて福音館書店発行の雑誌「子どもの館」[2]で連載(全36回)。1982年3月に理論社から単行本刊行。刊行と同時に話題を呼び、1983年に第23回日本児童文学者協会賞を後藤竜二『少年たち』、瀬田貞二『落ち穂ひろい』(特別賞)とともに受賞した。 児童文学としては異例ともいえる原稿用紙1500枚[3]の大長編である。これについて作者は単行本のあとがきで「この物語を思いついた時、「ひとつ、だれも書かなかったような長い長い物語を書いてみよう」と、変なところに力瘤をいれたところからきている。」[3]「「児童文学といえば子どもの読物だし、子どもの読物といえば短くてわかりやすいほうがいいにきまっている」という、わかったような、ほんとうは、よくわからない考え方に、たぶん首をかしげていたからそんなことになったのだろう。」[3](以上引用)と述べている。 なお、この作品はチャールズ・ブロンソンの出演する映画『さらば友よ』から着想を得たものであるという。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじ
[編集]物語の舞台
[編集]物語が書かれた頃の日本と覚しきところにある架空の都市カマツカ市郊外の丘、ナナツカマツカを主な舞台としている
- カマツカ市
- 市街電車が走り、大学や動物園を有する都市。山あいに位置し、市の東には子文字山(こもんじやま)と子文字山連邦、西には経文山(きょうもんやま)がそびえる。
- ナナツカマツカ
- カマツカ市の東のはずれ、子文字山連邦の手前に横たわるなだらかな丘。標高124m、400m四方の広がりを持つ。ツルシ松という一本松の生えた頂上からはカマツカ市街が一望できる。七ヒゲ様(西の麓付近から順に白ヒゲ様、黒ヒゲ様、赤ヒゲ様。頂上を東へ越えた付近に青ヒゲ様、長ヒゲ様、くすねヒゲ様、まよいヒゲ様。)と呼ばれる社が残っており、カマツカ市の老人が「ヒゲ様もうで」にお参りに来る。石段や山参道があるがオートバイではのぼりきれないため、若者が麓まで乗り付けることがあっても去っていく。白ヒゲ様の付近にガタロヤドリ、まよいヒゲ様のそばにオンビキヤドリと呼ばれる池がある。丘の東北部は猫の爪立たずと呼ばれる急な崖をつくる岩場になっている。
- フタツハチブセ
- ナナツカマツカの東、子文字山の西に位置する丘。2つの鉢を重ねて伏せたような形をしている。人くらい夜叉堂と名付けられた広い濡縁のある建物が残っている。
- アカゲラフセゴ
- フタツハチブセの南に位置する丘。頂上から東側は麓まで鬱蒼とした木立が生い茂り、西側の斜面は一面の墓地である。西の麓には十戒唱名寺(じゅっかいしょうみょうじ。通称アカゲラ堂)があり、境内にヒョウタン池を有する。頂上にはアカゲラ坊主供養塔(三重の塔)が建立されている。アカゲラフセゴへの北側の入り口にはオムカエ堂と呼ばれるボロ寺があり、境内にはナミダ池という湧水池がある。
登場キャラクター
[編集]本作品は動物の物語であるため人間はほとんど登場しない
猫族
[編集]ナナツカマツカの猫族
[編集]ナナツカマツカに縄張りを持つ野良猫たち。ナナツカマツカに棲息する小動物やヒゲ様もうでのお供えなどを食料としているが、冬は不足するためフタツハチブセのねずみ族を狙う。アカゲラフセゴの犬族と利害が対立するため犬族に狙われている。
- ヨゴロウザ
- 主人公。記憶喪失の雄。元は二本足(人間)に飼われていた。白、黒、茶の三色の毛並みを持つ。ガタロヤドリの池の畔にいたところを片目に見つかり相棒に迎えられる。片目の策略によりナナツカマツカの猫族のリーダー候補となる。アカゲラフセゴへ片目と2匹で偵察に出かけハリガネの仲間に見つかり、片目とはぐれアカゲラ坊主供養塔に追いつめられるが逃げ出すことに成功する。その後タレミミに取引を持ちかけられ、秋頃にナナツカマツカへ派遣するナキワスレに対して返事をするよう約束させられた上で帰路につく。ナナツカマツカへ向かう途中で名なし猫と出会い戦いとなり右目を潰される。倒れていたところをさがし猫に助けられる。しばらくさがし猫の世話になった後、さがし猫を伴いナナツカマツカへ戻りリーダーとなるが厳しい訓練方針に対する猫族の反発は激しく孤立してしまう。くずれ猫から奪い取ったマタタビに溺れ身を持ち崩すが片目の看病で更正し、再びリーダーに迎え入れられる。片目と学者猫と共に犬族の襲撃に会い屋根の上に追いつめられてしまい、降り出した雪に凍える。歌い猫の手助けにより逃げ出すことに成功するがその時に学者猫を失う。犬族に包囲された宝物殿での籠城中におかしくなった片目の世話をする。食中毒で犬族が全滅した後、春になり猫族が立ち去るのに失望した片目に騙され、誘い込まれた人くらい夜叉堂で無理心中に巻き込まれる。逃げ出すときに記憶を取り戻すがヒゲを失う。長生きし、若い猫にこれらの出来事を語って聞かせるが信じてもらえない。
- 片目
- ガタロヤドリを縄張りにもち、白ヒゲ様の宝物殿をねぐらにする雄。すすけた灰色の毛並みをして左目が潰れている。策略家でナナツカマツカの猫族の団結を画策している。記憶喪失のヨゴロウザと最初に出会い、相棒に迎える。策略を用いてヨゴロウザをリーダー候補にする。ヨゴロウザと2匹でアカゲラフセゴの偵察に出かけ、ハリガネの仲間に見つかりヨゴロウザとはぐれたのち、十戒唱名寺の山門に身を潜めていた。タレミミから嘘を吹き込まれたヨゴロウザが山門に来たとき、ヨゴロウザにタレミミの嘘を教えナナツカマツカへ連れ帰ろうとするがヨゴロウザに拒否され1匹でナナツカマツカへ戻る。しばらく後にヨゴロウザがさがし猫を伴い帰還したときに真っ先にヨゴロウザの元へ駆けつけたが、ヨゴロウザの態度が豹変したことに拗ねて訓練に参加せず、ヨゴロウザへの協力をしなくなる。マタタビに溺れたヨゴロウザを引き受け看病し更正させる。学者猫とヨゴロウザと共にいるときに犬族の襲撃に会い、屋根の上に追いつめられる。降り出した雪に凍えているところを歌い猫の手助けにより脱出に成功するが学者猫を失う。犬族に包囲された宝物殿で籠城中におかしくなり、筋道の通らないことを言ったり他の猫に違う名前で呼びかけては絡んだりするようになる。犬族が食中毒で全滅した後、春になり団結した猫族が再びバラバラになっていくのに耐えられず、騙して人くらい夜叉堂へ誘い込んだヨゴロウザを穴へ落として閉じこめ、灯明を倒して建物に火を放ちヨゴロウザとの無理心中を図って死ぬ。
- 学者猫
- 猫だまりの周辺にいる頭のてっぺんが禿げている雄。
- 黒ひげ
- 黒ヒゲ様を縄張りにしている雄。肩を怒らせて歩くケンカ猫。ヨゴロウザについてナナツカマツカに来たさがし猫にケンカを吹きかけるが一方的に鼻に爪を打ち込まれて降参する。犬族の初の襲撃の後、勝手に持ち場を離れて襲撃のあった場所に移動してしまい、犬族の第2陣の襲撃を許してしまう。
- オトシダネ
- ツルシ松を縄張りにしている雄。血統自慢のきざなシャム猫。アカゲラフセゴの偵察から戻ったヨゴロウザににらみつけられてツルシ松から落ち、けがをする。
- オオグライ
- かつて仲間を売って犬族から餌を得たという疑惑を持たれている雄。宝物殿で守りについているとき1匹で水を飲みに出かけ、いつの間にか包囲していた犬族に襲われ猫族の眼前で殺される。
- 歌い猫
- オンビキヤドリのあたりにいる雄。いつも枝の上で自作の歌を歌っている。ヨゴロウザがアカゲラフセゴの偵察から戻ってきたときにも歌を歌い、それが気に入らないヨゴロウザによって枝からつき落とされけがを負う。ヨゴロウザ、片目、学者猫の3匹が犬族の襲撃により屋根の上に追いつめられたとき木の枝に乗って枝をたわめ屋根から飛び移れるように計らいヨゴロウザと片目を救出するが、その時学者猫を失う。長生きし、年老いても歌を作って歌っており今の猫どもに聴かせる歌を作りたいと考えている。その歌は題名だけが決まっており、<ひげよ、さらば>という。
- うらない猫
- オンビキヤドリのあたりにいる年寄りの雄。
- まねき猫
- 妖しい魅力のある美しい雌。真っ黒な毛並みをしていて自分の魅力をとてもよく心得ている。片目や学者などナナツカマツカの雄を次々と魅了している。
- なげき猫
- 引っ込み思案な雌。二本足の焼魚を盗みに行ったときにヒゲを半分焦がし、殴られて足を悪くしたことをよく嘆いている。自分にはまねき猫のような魅力がないと思っている。さがし猫と恋仲になる。
- くずれ猫
- マタタビ依存症。岩場でつねにマタタビを抱えて酔っぱらっている。
- 大泥棒、笑い猫、なぞかけ猫、かけごと猫、旅猫、ねむり猫
- ナナツカマツカに棲む猫
その他の猫族
[編集]- 星からきた猫
- 自分のことについて、星からきた、二本足が魔法で姿を変えているなどと不思議なことを言う雌。金色の毛並みをしている。ヨゴロウザの前にふいに現れヨゴロウザを星から落ちて頭を打った猫と呼ぶ。ヨゴロウザが心惹かれている。
- 名なし猫
- 大きさや毛並みがヨゴロウザにそっくりな猫。ヨゴロウザに激しい憎悪と殺意を抱いていてヨゴロウザをたびたび攻撃する。ヨゴロウザのアカゲラフセゴへの偵察の帰路で出会ったときには激しい戦いとなり、ヨゴロウザの右目を潰す。その正体はヨゴロウザの失った記憶であり、その姿はヨゴロウザにしか見えない。
- さがし猫
- 谷間に棲む野良猫の雄。虎猫。右目を潰され気を失っていたヨゴロウザを見つけ、自分のねぐらで看病する。ヨゴロウザを兄貴と呼んで慕う。野良猫であるが、カマツカ市の住宅地に出向き一人暮らしの老人などを訪ねては餌をもらう生活をしていた。ヨゴロウザがナナツカマツカへ戻る決心をするとヨゴロウザにつき従ってナナツカマツカへ移り、けんかを仕掛けた黒ひげをあっさりと降伏させ強さを見せつけた。片目から自立したリーダーになろうとするヨゴロウザのそばにいるために片目の嫉妬を買い片目のヨゴロウザへの協力を失うが、マタタビに身を持ち崩したヨゴロウザの看病を片目に依頼し片目にヨゴロウザの身柄を預けることで再び片目の協力を得る。犬族に包囲された宝物殿の籠城後、春になり猫族が立ち去っていく中で最後までヨゴロウザと片目のそばにいたが、ついには恋仲となったなげき猫と共にヨゴロウザの元を去る。
- カギバナ
- 大学の時計台を住処とする野良猫。片目の策略に協力する。
- 砂猫、鳥猫、鼻ぐろ、しま、タレバラ、まだら、くも猫
- 縄張りを持たない流れもの。ナナツカマツカに身を寄せていることを理由に猫族の訓練に参加させられる。犬族の初の襲撃を受けたがこれを撃退する。
犬族
[編集]アカゲラフセゴに棲む野良犬たち。2つの群れがある。墓地のお供えを食料とするが、冬はお供えが減るためフタツハチブセのねずみ族を狙っている。利害が対立する猫族を襲いフタツハチブセを独占しようとするが全滅する。
- ハリガネ
- ナミダ池周辺を縄張りにする犬族のボス。体の引き締まったたくましい雄。オオウネリに襲われて死ぬ。
- タレミミ
- ヒョウタン池周辺を縄張りとする犬族のボス。アカゲラフセゴの野良犬で唯一耳が垂れている雄。元は飼い犬だが人を咬んだため捨てられた。知恵が働き、アカゲラ坊主供養塔から逃げ出したヨゴロウザに優しく接し、嘘を吹き込み騙して片目の元へ向かわせ、片目の元から戻ったヨゴロウザに取引を持ちかける。ハリガネの仲間だった犬族が自分のやり方に不満を持っているのを利用して猫族を襲撃させ、その襲撃により猫族がどう行動するかを見越して第2陣の攻撃を仕掛ける。一度は退却するもついに猫族を追いつめ宝物殿を包囲しているときに仲間もろとも食中毒で死ぬ。
- ソノコロ
- ハリガネの仲間の年老いた雄。ハリガネや仲間たちにはバカにされている。知恵は働くが体がおぼつかずに追いつめたヨゴロウザを取り逃がしてしまう。ハリガネ亡き後タレミミの仲間になる。
- ナキワスレ
- タレミミの仲間。ほとんど吠えることがない雄。猫族の偵察をしていた。アカゲラフセゴからナナツカマツカへ戻ったヨゴロウザの元へタレミミから差し向けられる。
- 大耳、黒ぶち
- ハリガネの仲間。オオウネリに襲われて死ぬ。
- 赤毛、三色まだら、灰色
- ハリガネの仲間。ハリガネ亡き後タレミミの仲間になる。冬になり餌が少なくなるとタレミミのやり方に不満を感じ、第1陣としてナナツカマツカへ襲撃を加えるが流れものの猫たちに撃退される。
- カギダシ、オイコミ、サカナデ
- タレミミの仲間。
ねずみ族
[編集]フタツハチブセに棲む野ねずみたち。猫族や犬族の冬の食料として狙われている。
- キバ
- 人くらい夜叉堂を住処とする野ねずみたちのボス。ガリガリに痩せている。
- サグリ
- キバの仲間。犬族や猫族の動向を探っている。傷を負い草陰にいるところを偶然出会ったヨゴロウザに命を救われる。恩を感じヨゴロウザに犬族の動向を教える。
その他
[編集]- オオダンナ
- 人くらい夜叉堂の天井裏に棲む年老いた雄のふくろう。アカゲラ坊主供養塔に追いつめられたヨゴロウザに片目の無事を伝える。
- オオウネリ
- 大蛇。アカゲラ坊主供養塔の主。自分の住処に入り込んだヨゴロウザを追い階下に降り、ヨゴロウザを待ち伏せていたハリガネたちを襲って殺す。
- ばあさま
- ヨゴロウザの元の飼い主の老女。一人暮らしをしていたが自宅に火を放ち自殺を図る。その時ヨゴロウザを膝に抱えこんで無理心中に巻き込もうとした。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
初出
[編集]福音館書店発行の月刊誌「子どもの館」1977年8月号(通巻51号)[4]から1980年11月号(通巻90号)まで全36回にわたり連載された。なお、1978年7月号(通巻62号)及び1978年7月号(通巻71号)は特集号のため、1978年8月号(通巻72号)及び1980年4月号(通巻83号)は作者都合により休載となっている。 題名の連載時の表記は『猫たちのバラード ひげよ、さらば』で、副題の「猫たちのバラード」がひとまわり小さな活字を用いて題の「ひげよ、さらば」の前に置かれていた。 連載時にはカットが添えられており、画家は1977年8月号(第1回)及び同9月号(第2回)は八鍬真佐子、1978年2月号(第7回)から1980年4月号(最終回)までは福田庄助[5]である。(1977年10月号(第3回)及び11月号(第4回)はカットなし、12月号(第5回)及び1978年1月号(第6回)はカットは添えられているが画家名の記載なし。)なお、第1回のみ文中に複数のカットが添えられ、<カット>ではなく<絵>と表記されている。
書籍
[編集]2008年12月現在、単行本以外の新品での入手は難しい状況にある。
- 単行本
- 理論社の大長編シリーズ 『ひげよ、さらば』 1982年3月、理論社、ISBN 4-652-01029-X (10桁)、ISBN 978-4-652-01029-7 (13桁)
- 新書ノベルズ
- 理論社ノベルズ『ひげよ、さらば』上 1984年3月、理論社、ISBN 4-652-07201-5
- 理論社ノベルズ『ひげよ、さらば』中 1984年3月、理論社、ISBN 4-652-07202-3
- 理論社ノベルズ『ひげよ、さらば』下 1984年3月、理論社、ISBN 4-652-07203-1
- 文庫本
- 新潮文庫『ひげよ、さらば 猫たちのバラード』上巻 1987年1月、新潮社、ISBN 4-10-100331-9
- 新潮文庫『ひげよ、さらば 猫たちのバラード』下巻 1987年1月、新潮社、ISBN 4-10-100332-7
人形劇『ひげよさらば』
[編集]『ひげよさらば』を参照
脚注
[編集]- ^ 単行本(初版第1刷)の奥付での表記(横書き表記)は『ひげよ,さらば』(「、」ではなく「,」を使用している。)であるが、単行本表紙の記載は横書きでも縦書きと同様「、」を用いている。
- ^ 児童文学を扱う月刊誌。1973年6月号から1983年3月号まで通巻118号が発行された。現在は休刊(事実上の廃刊)している。
- ^ a b c 理論社の大長編シリーズ『ひげよ、さらば』、理論社、1982年3月初版第1刷、P779 あとがき
- ^ 理論社の大長編シリーズ『ひげよ、さらば』、理論社、1982年3月初版第1刷、P780 あとがきでは通巻52号となっているが、誤記である。
- ^ 単行本の絵も担当している。
日本児童文学者協会賞 | ||
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第22回 該当作なし
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第23回 『ひげよ、さらば』(上野瞭)
|
第24回 『同級生たち』(佐々木赫子)
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