剣舞
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剣舞(けんぶ、けんまい、けんばい)は、伝統的な踊りの一種。一般に剣を持って踊る。人類の歴史上、人間が剣を使うようになってから、さまざまな文化圏で剣舞が行われてきた。武器を持った舞は武舞(Weapon dance)と呼び、剣舞はその一種である。
観賞、祭り等の演目、邪霊を払う等の目的で行われた[1]。
アジア
[編集]日本
[編集]日本では次のような踊りが行われてきた。
中国、ベトナム
[編集]剑舞もしくは剑器舞。紀元前4世紀ごろに書かれた『山海経』の中山経には干儛(盾の舞)を神に奉納する儀式として書かれている。また中国の地理書『山海経』海外西経には古代の戦神である形天が盾と斧を持って舞ったという記述がある(「操干戚以舞」と書かれ、刑天舞干戚と言われる)。四字熟語の干戚羽旄(かんせきうぼう)も武舞と文の舞を示す語である。
朝鮮半島
[編集]クォンム(劍舞)
- 著名人:黄倡郎
インド
[編集]ガッカ、Paika akhada、Chholiya
ヨーロッパ
[編集]- スペインのバスク、オランダのフランドルなど、多くの地域で踊られている。
- ドイツ ニュルンベルクの剣・鍛冶ギルドの剣舞は、1350年から記録されている。
- ロシアのコサック人の踊り:ホパーク
- ピュリケー - 古代ギリシャ、特にスパルタで好まれた武舞で当初は戦闘訓練として行われていたとされる。
中東
[編集]剣舞のアラビア語ラテン文字翻字:raqs al-saïf
オセアニア
[編集]オーストラリアには、ブーメランを打ち鳴らす踊りがある。 トンガには、Kailaoという民族舞踊がある。
ギャラリー
[編集]脚注
[編集]- ^ Sprenger, Guido (2010), “From Power to Value: Ranked Titles in an Egalitarian Society, Laos”, The Journal of Asian Studies (ABI/INFORM Complete) 69: 403–425, doi:10.1017/s0021911810000069
- ^ [1]
関連項目
[編集]- 剣の舞(つるぎのまい) - アラム・ハチャトゥリアンの楽曲
- 中国唐代の詩人杜甫の作品:观公孙大娘弟子舞剑器行
- 予祝芸能 - 農作業や戦の前に祝い、豊作や勝利を現実化しようとする儀式
- タフティーブ - エジプトの棒術、棒踊り
- チャタル・ヒュユク - 新石器時代の壁画に弓を使い、フレームドラムの音楽と共に狩りの踊りをしていた記録が残されている。
- 軍楽隊、マーチングバンド
- ダンスと格闘技、文化