加茂蚕糸
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加茂蚕糸販売農業協同組合 | |
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設立日 | 1937年 |
所在地 |
〒471 愛知県豊田市小坂本町 |
加茂蚕糸販売農業協同組合連合会(かもさんしはんばいのうぎょうきょうどうくみあいれんごうかい)は、かつて愛知県豊田市小坂本町にあった農業協同組合。通称は加茂蚕糸(かもさんし)。
沿革
[編集]1929年(昭和4年)には高さ120尺(約36メートル)もある大煙突が完成し、挙母市街地(豊田市街地)の象徴的存在だった。1930年(昭和5年)の挙母町には約40の製糸工場があったが、世界恐慌の影響を受けて1934年(昭和9年)には12にまで減少した。1937年(昭和12年)には保証責任加茂繭糸販売組合が設立され、当初は西加茂郡挙母町・高橋村・三好村・猿投村・藤岡村の養蚕者の個人出資だったが、後に西加茂郡・東加茂郡全域にまで拡大した。1985年(昭和60年)7月6日、工場の跡地に豊田産業文化センターが開館した。
年表
[編集]- 1901年(明治34年) - 岩井音五郎が母体となる厚生館製糸場を設立。
- 1917年(大正6年) - 長野県出身の木下富と息子の木下信が厚生館製糸場を基に設立。
- 1919年(大正8年) - 加茂製糸所に改称。
- 1920年(大正9年) - 西加茂製糸株式会社に改称。
- 1929年(昭和4年) - 大煙突が完成。
- 1937年(昭和12年) - 木下信を組合長とする保証責任加茂繭糸販売組合が設立。
- 1948年(昭和23年)7月26日 - 加茂蚕糸協同組合が設立。
- 1949年(昭和24年)7月28日 - 加茂蚕糸販売農業協同組合連合会が設立。
- 1959年(昭和34年) - 機械設備217台、従業員297人。従業員数では愛知県最大の製糸工場だった。
- 1981年(昭和56年)3月20日 - 加茂蚕糸が廃業。
- 1982年(昭和57年) - 大煙突が解体。
参考文献
[編集]- 杉本誠(監修)、「加茂蚕糸の歩み」編集委員会(編)『加茂蚕糸の歩み』加茂蚕糸販売農業協同組合連合会、1995年