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加藤友朗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

加藤 友朗(かとう ともあき、1963年[1] - )は、東京都出身の外科多臓器移植の分野で先駆者として知られる。現在、コロンビア大学医学部外科学教授およびコロンビア大学付属ニューヨーク・プレスバイテリアン病院肝小腸移植外科部長[2]

来歴

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筑波大学附属駒場中学校・高等学校を経て[3]1987年東京大学薬学部を卒業後、大阪大学医学部学士入学し、1991年に卒業。同大学でインターンシップを修了後、兵庫県市立伊丹病院にて研修医として勤務。その後、1995年から2年間マイアミ大学医学部にてクリニカル・フェローとして勤務し、1997年からは同大学で小児移植外科学准教授。2000年に帰国し、大阪大学消化器外科助教。このとき日本での生体肝移植に携わる。2003年に再び渡米、マイアミ大学に戻り外科准教授。2007年から同大学外科教授。2008年にコロンビア大学外科へ移り、2009年同大学外科教授[4]

1980年代後半から1990年代前半にかけてヨーロッパで開発されたAPOLT(Auxiliary Partial Orthotopic Liver Transplantation、自己肝温存生体部分肝移植術)を初めて実用化した人物の一人として知られる。APOLTを使用した場合、免疫抑制剤の使用が不要になる[5]2008年3月、複雑に絡み付いた腫瘍を摘出する過程で6臓器の同時切除・再移植(自家移植)を初めて成功させた[6]

2020年3月20日に新型コロナウイルスのPCR検査を実施。翌日陽性確認。25日入院。現在は快方に向かっている。

現在多くの学会員であり、180本以上の論文を出版している[2][7]

出演番組

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など

著作

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  • 移植病棟24時(2005年7月 集英社 / 2011年12月 集英社文庫
  • 赤ちゃんを救え! 移植病棟24時(2007年7月 集英社 / 2012年10月 集英社文庫)
  • 「NO」から始めない生き方~先端医療で働く外科医の発想(2013年1月 ホーム社)
  • ネイティブを動かすプレミアム英会話50 (2020年4月 新潮社)

脚注

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  1. ^ 加藤友朗 (2009年10月13日). “加藤友朗の「心の通う医療を目指して」”. 日経とメディカル オンライン. 2010年3月11日閲覧。
  2. ^ a b Tomoaki Kato, MD” (英語). Columbia University Medical Center, Department of Surgery. 2010年3月11日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ https://oumm.office.osaka-u.ac.jp/alumni/files/0hb0su”. 2021年8月22日閲覧。
  4. ^ KUROFUNet:加藤友朗の「心の通う医療を目指して”」”. medical.nikkeibp.co.jp. 2022年5月17日閲覧。
  5. ^ Grady, Denise (2010年2月22日). “Transplants That Do Their Job, Then Fade Away” (英語). ニューヨーク・タイムズ. http://www.nytimes.com/2010/02/23/health/23liver.html 2010年3月11日閲覧。 
  6. ^ The Skill Of A Surgeon” (PDF). NewYork-Presbyterian Hospital (2009年春). 2010年3月11日閲覧。
  7. ^ Grady, Denise (2010年2月8日). “Recovery Matches a Marathon Operation work=nytimes.com” (英語). ニューヨーク・タイムズ. http://www.nytimes.com/2010/02/09/health/09tumor.html 2010年3月11日閲覧。