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加藤康男 (編集者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

加藤 康男(かとう やすお、1941年 - )は、日本の編集者ノンフィクション作家。他に加藤哲郎の筆名で写真関連[1]の著作がある。

略歴

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東京生まれ。早稲田大学政治経済学部中退ののち、集英社に勤務し、1989年から1991年まで『すばる』編集長を務める。

1995年工藤美代子と結婚[2]。のち恒文社専務を務め、退職後は近現代史などの執筆活動に携わる[3]

2011年『謎解き「張作霖爆殺事件」』で山本七平賞奨励賞を受賞。

妻であるノンフィクション作家の工藤美代子は、関東大震災朝鮮人虐殺事件について、自身の父である池田恒雄から生前に聞いていた話からとして朝鮮人暴動は実際に起こっていたとし、これは正当防衛のようなものだとの主張を述べた著書を、当人池田恒雄の死後に出版していた。加藤は、この著書を実際には工藤と自身との共同執筆であったとして、あらためて加藤自身の単独著者名で新版を『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』のタイトルでワックから出版した。この書籍の内容については、著述家の加藤直樹は、池田恒雄の死後になってから当人がそう話していたと主張し始めたものであることや、その他様々な点に問題があることを指摘して批判している[4]

著書

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  • 『昭和の写真家』晶文社 1990年。加藤哲郎名義
  • 『戦争写真家 ロバート・キャパちくま新書 2004年。加藤哲郎名義
  • 『謎解き「張作霖爆殺事件」』PHP新書 2011年
  • 『禁城の虜 ラストエンペラー私生活秘聞』幻冬舎 2014年
  • 『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』ワック 2014年。選書判
    • 旧版『関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実』(産経新聞出版、2009年)。工藤美代子著者名だったが、新版に際し加藤名義に変更(本項#略歴参照。)。
  • 昭和天皇 七つの謎』ワック 2015年、同・選書判 2017年
  • 『慟哭の通州 昭和十二年夏の虐殺事件』飛鳥新社 2016年。草思社文庫、2019年
  • 三笠宮東條英機暗殺計画 極秘証言から昭和史の謎に迫る』PHP新書 2017年
  • 『靖国の軍馬 戦場に散った一〇〇万頭』祥伝社新書 2017年
  • 『八月十五日からの戦争「通化事件」 日本人が知らない満洲国の悲劇』扶桑社 2018年
  • 双葉山の邪宗門』草思社、2020年

脚注

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  1. ^ お役立ち>人名事典>加藤康男(PHP研究所)
  2. ^ 工藤『工藤写真館の昭和』講談社文庫、解説
  3. ^ 『慟哭の通州』著者紹介
  4. ^ 加藤直樹『TRICK トリック 「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』ころから株式会社、2019年7月5日。