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勝山泰佑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

勝山 泰佑(かつやま ひろすけ、1944年7月28日 - 2018年12月29日)は日本写真家

早稲田大学在学中、写真家・濱谷浩の助手になる。1968年、大学卒業後、フリーランスの写真家に。「アサヒグラフ」「週刊朝日」「朝日ジャーナル」「中央公論」「文芸春秋」「太陽」などの雑誌のグラビア欄に写真を発表しつづける。1978年、ボブ・ディランがはじめての日本公演をおこなった際には、その全記録を撮影し、写真はライブ版『武道館』を飾った。多くの作家や、ミュージシャンのコンサートを撮影したことで知られる。

特定の場における一日を太陽の軌跡を撮影することで「ある日、その日」を表現している。ニューヨークのワールドトレードセンター跡や広島の原爆ドーム、3.11のシンボルとなった陸前高田市の「奇跡の一本松」などで撮影。

経歴

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  • 1944年、東京生まれ。
  • 1968年、フリーランスの写真家となる。
  • 1978年、ボブ・ディラン日本公演全記録およびアメリカ最終ツアー撮影。
  • 1991年、東京、大阪で「寂聴展」開催。
  • 1995年、韓国・ソウルの真露流通センターギャラリーで写真展「海渡る恨」開催。
  • 1996年、東京で写真展「海渡る恨」開催。
  • 2015年、東京で写真展「Photo 50年 できごと|ひとびと 1963―2014」開催。
  • 2016年、東京で写真展「異議申し立て 1963-1971」開催。
  • 2017年、東京でコラージュ展「戦略爆撃の思想」開催。

作品

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写真集

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  • 「寂聴」(朝日新聞社、1991年)
  • 「海渡る恨」(韓国・汎友社、1995年)
  • 「植村家の庭園」(1998年)
  • 「Photo 50年 できごと|ひとびと 1963―2014」(寒灯舎、2015年)

参照

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  • 「勝山泰佑 ジェーン・フォンダ、ニール・ヤング、ボブ・ディラン…、時代を見つめ、人を撮り続ける」(「ぐるり」、2005年4月号、聞き手・田川律
  • 「あくまで「現場」にこだわる写真家、勝山泰佑――写真集を何度も見ているうちに、写真には写っていない異議申し立てのイメージが心のうちに立ち現れてくる」(「図書新聞」、2015年2月7日)
  • 「肌で感じた50年の変遷 『できごと-ひとびと』 報道写真家 勝山 泰佑さん」(「東京新聞」、2015年2月15日)
  • 「撮り続けた学生運動 写真展「異議申し立て」」(「神戸新聞」、2016年9月9日)