勝川春亭 (3代目)
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三代目 勝川春亭(さんだいめ かつかわ しゅんてい、天保8年〈1837年〉 - 明治35年〈1902年〉2月4日)とは、江戸時代末期から明治時代にかけての浮世絵師。
来歴
[編集]俗称辰吉。江戸土橋丸屋町(現在の中央区銀座八丁目最西端側)にて生まれる。父は同地で家主を勤める佐之清、母の名は梅という。二代目春亭の没後に春亭を称し、作は錦絵と肉筆画を残している。京橋木挽町にて死去、享年66。墓所は台東区蔵前の正覚寺(榧寺)、法名は松誉春亭居士。三度結婚しており、最初の妻は寿賀、二度目の妻はきん、最後の妻はとめといった。
作品
[編集]- 「春景駒の戯」 6枚続錦絵 東京大学史料編纂所所蔵 ※明治元年(1868年)。鳥羽・伏見の戦いを将棋になぞらえて描いたもの。
- 「雛図」 紙本着色 ※明治32年。「六十三叟 勝川春亭」の落款、「耕煙山樵」の白文方印あり
参考文献
[編集]- 『勝川春章とその一門展』 浮世絵太田記念美術館、1983年
- 岩切友里子「勝川春亭考」『浮世絵芸術』第120巻、国際浮世絵学会、1996年、3-30頁、doi:10.34542/ukiyoeart.1091、ISSN 0041-5979、NAID 130007987559。
- 佐野國夫「勝川春亭代々とその親族-勝川桂子氏書簡と同家蔵日拝帳より-」『浮世絵芸術』第122巻、国際浮世絵学会、1997年、12-17頁、doi:10.34542/ukiyoeart.1109、ISSN 0041-5979、NAID 130007988300。