北バナト郡
- 北バナト郡
- Северобанатски округ
Severobanatski okrug
Észak Bánsági Körzet -
国 セルビア共和国 地方 ヴォイヴォディナ 郡都 キキンダ 人口 165,881
(2002年時点)面積 2,329 km² 人口密度 71.2 基礎自治体 6 集落数
-町
-村50
7
43標準時 CET(UTC+2)
夏時間はCEST(UTC+3)
北バナト郡(きたバナトぐん、セルビア語:Севернобанатски округ / Severnobanatski okrug、ハンガリー語:Észak Bánsági Körzet、クロアチア語:Sjevernobanatski okrug、スロバキア語:Severobanátsky okres、ルーマニア語:Districtul Banatul de Nord、ルシン語:Сивернобанатски окрух)は、セルビア北部・ヴォイヴォディナ自治州にある郡である。セルビア、ヴォイヴォディナの北端、バナトおよびバチュカ地方の一部を含む。2002年の国勢調査による人口は165,881人である。郡の中心都市はキキンダである。
基礎自治体
[編集]郡には7つの基礎自治体がある。
- カニジャ(Kanjiža)、ハンガリー語ではマジャルカニジャ(Magyarkanizsa)
- センタ(Senta)、ハンガリー語ではゼンタ(Zenta)
- アダ(Ada)、ハンガリー語ではアダ(Ada)
- チョカ(Čoka)、ハンガリー語ではチョーカ(Csóka)
- ノヴィ・クネジェヴァツ(Novi Kneževac)、ハンガリー語ではテレッカニジャ(Törökkanizsa)
- キキンダ(Kikinda)、ハンガリー語ではナジキキンダ(Nagykikinda)
このうち、ノヴィ・クネジェヴァツとキキンダ以外では民族的にハンガリー人が多数派を占めている。バチュカ地方とバナト地方の境界線はティサ川であるため、カニジャ、センタ、アダの3自治体はバチュカ地方に属している。
住民
[編集]郡は多民族が混住しており、2002年の国勢調査によるその内訳は以下の通りである:
2002年の国勢調査による、住民の言語別内訳は以下の通りである:
セルビア人が多数派を占める自治体はキキンダ(76.43%)およびノヴィ・クネジェヴァツ(59.53%)であり、ハンガリー人が多数派を占める自治体はアダ(76.64%)、チョカ(51.56%)、カニジャ(86.52%)、センタ(80.51%)となっている。
各自治体に含まれる集落のうち、30はハンガリー人が多数派、19はセルビア人が多数派であり、1つは絶対多数を占める民族がなく、ハンガリー人が比較多数となっている。
文化
[編集]1878年、キキンダに初の現代的なセルビア人の印刷所ができ、翌年には初の図書館ができた。また、テオドル・イリッチ・チェシュリャル(Teodor Ilić Češljar)、ニコラ・アレクシッチ(Nikola Aleksić)、ジュラ・ペツィッチ(Đura Pecić)、ジュラ・ヤクシッチ(Đura Jakšić)など、多くの画家で知られる。
1796年、キキンダではこの地方で初の演劇がドイツ語で行われた。
経済
[編集]キキンダは建築用クレイの生産地であり、ヨーロッパ最古の粘土生産会社であるIGM・DDトザ・マルコヴィッチ(IGM DD Toza Marković)の本社が置かれている。
キキンダ鉄工所は研磨機を製造しており、セルビア内外で需要を持っている。25 majでは農業機器や設備を製造しており、エレクトロン(Electron)の製品もセルビア国内外で売られている。
キキンダでは原油を産出しており、セルビアの貴重な国内産出油田の一つである。