北川ゴルゴロ
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(北川五郎から転送)
北川ゴルゴロ(きたがわゴルゴロ、日本語名:北川五郎、ウィルタ語名;Daxinnieni Gorgolo(ダーヒンニェニ・ゴルグル)、1899年(明治32年)頃 - 1978年(昭和53年)6月26日[1])は、日本におけるウィルタ(オロッコ)民族最後のシャーマン、文化伝承者[2]。
生涯
[編集]樺太のルクタマに生まれ[3]、狩猟・遊牧を営んでいた。日露戦争後の南樺太の日本領化に伴い、ウィルタは保護区に定着させられる[1][3]。1920年代後半以降は、少数民族の居留地であった敷香町の「オタスの杜」でウィルタ族の総代をつとめた[2][注釈 1]。
第二次世界大戦後、1958年(昭和33年)に北海道網走市へと移住[1][3][2]。移住後は、ウィルタ語や民族文化の紹介や保存・継承に尽力した[2]。
ウィルタ文化継承の功績が認められ、1975年(昭和50年)、北海道文化財保護功労者として表彰された[5]。
網走市の観光イベント「オロチョンの火祭り」に1959年から1974年までシャーマンとして出演したが[1]、ウィルタのシャーマンの儀式は本来、火祭りとは無関係であるとしていた[6]。
受賞歴
[編集]- 1975年(昭和50年) - 北海道文化財保護功労賞(北海道文化財保護協会)
- 1976年(昭和51年) - 叙勲 木杯[7]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 天野尚樹 著「序章 樺太の地理と人びと」、原暉之・天野尚樹 編『樺太四〇年の歴史―四〇万人の故郷』一般社団法人 全国樺太連盟、2017年3月。ISBN 978-4-9909527-0-9。
関連項目
[編集]- ダーヒンニェニ・ゲンダーヌ (北川源太郎)- 育ての息子、北方少数民族の復権運動を行った。