北朝鮮による飛翔体発射実験 (2024年)
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2024年の北朝鮮による飛翔体発射実験(きたちょうせんによるひしょうたいはっしゃじっけん)では、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)によって2024年(主体113年)に発射された弾道ミサイルや巡航ミサイルやロケット弾などの飛翔体全般について記述する。
発射日時
[編集]以下、日時はUTC+9(日本標準時・韓国標準時・平壌時間)である。
1月
[編集]- 1月5日 - 韓国軍合同参謀本部によると、午前9時から11時にかけて北朝鮮が事前通告なしに韓国の白翎島と延坪島の北方で200発以上の射撃を行った[1]。砲弾は全て軍事境界線の北側の海に落下[2]。
- 1月6日 - 韓国軍合同参謀本部は、午後4時から5時ごろに北朝鮮が「延坪島の北西で約60発の砲弾を発射した」と発表した[3]。
- 1月7日 - 韓国軍合同参謀本部によると、午後4時から5時10分ごろに北朝鮮が延坪島の北で「90発以上の砲弾を発射」した[4]。
- 1月14日 - 防衛省によると、14時53分頃に平壌付近から北東方向に向けて一発の弾道ミサイルを発射。ミサイルは最高高度約50Km、飛翔距離500Kmを飛行した後、日本の排他的経済水域の外側の日本海に落下[5]。一方、韓国軍は1000kmを飛んだと分析した[6]。
- 1月24日 - 韓国軍合同参謀本部によると、午前7時頃に北朝鮮が黄海に向けて数発の巡航ミサイルを発射[7]。翌日の25日には朝鮮中央通信にて発射されたのは新型戦略巡航ミサイルのプルファサル3―31だったと発表[8]。
- 1月28日 - 韓国軍合同参謀本部によると、午前8時頃に北朝鮮東部の新浦付近から数発の巡航ミサイルが発射された[9]。また、国営メディアの朝鮮中央通信の発表によると、プルファサル3-31巡航ミサイル2発を日本海に向けて発射し、それぞれ2時間3分41秒と2時間4分5秒飛行し目標に命中したと発表[10]。
- 1月30日 - 韓国軍合同参謀本部によると、午前7時頃に北朝鮮が黄海に向けて複数発の巡航ミサイルを発射した[11]。北朝鮮国営メディアの朝鮮中央通信によると発射されたのはファサル2と呼ばれるミサイル[12]。
2月
[編集]3月
[編集]- 3月18日 - 防衛省によると、午前7時22分頃に2発、午前8時21分頃に1発の計3発のミサイルを北朝鮮が発射。いずれも北朝鮮西岸から北東に向けて発射され、最高高度約50Km、約350Km飛翔し日本の排他的経済水域の外側の日本海に落下[15]。北朝鮮によると、6発の600ミリ超大型放射砲(短距離弾道ミサイル)を発射したと発表[16]。
4月
[編集]5月
[編集]- 5月17日 - 北朝鮮が短距離弾道ミサイルを複数発射、韓国合同参謀本部によれば約300km飛行した[20]。
- 5月27日 - 北朝鮮が午後10時46分にミサイルとみられるものを発射。沖縄県にJアラートが発令されるが午後11時3分に解除された[21]。
- 5月30日 - 北朝鮮が短距離弾道ミサイルを複数発射[22]。
6月
[編集]7月
[編集]9月
[編集]10月
[編集]- 10月31日 - 防衛省によれば北朝鮮がICBMとみられる弾道ミサイルを午前7時11分に発射し、午前8時37分ごろ日本のEEZ外の奥尻島西方の日本海に落下した[29]。中谷防衛相はミサイルの飛行時間が1時間26分と「今までの飛行時間を越えている」と明かした上で「従来のミサイルと別のミサイルではないか」という見方を示した[29]。同日正午過ぎに朝鮮中央通信が「キム・ジョンウン総書記の立ち会いのもと、きょう午前ICBMを発射した」と伝えた[30]。翌11月1日付の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は今回発射したのは最新型のICBM火星19型であったと発表[31]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ "北朝鮮軍、境界線付近に射撃200発 韓国軍は対抗訓練". 日本経済新聞. 日本経済新聞社. 5 January 2024. 2024年1月5日閲覧。
- ^ "北朝鮮が砲弾200発以上発射、韓国軍も実弾演習 延坪島に避難命令". ロイター. ロイター. 5 January 2024. 2024年1月5日閲覧。
- ^ 金泰均 (2024年1月6日). “北朝鮮 2日連続で砲射撃=韓国軍は対応措置取らず”. 聯合ニュース. 2024年1月7日閲覧。
- ^ 鄭憙靖 (2024年1月7日). “北朝鮮が3日連続で砲撃 90発以上発射=韓国軍”. 聯合ニュース. 2024年1月7日閲覧。
- ^ “北朝鮮のミサイル等関連情報”. 防衛省. 2024年1月15日閲覧。
- ^ “北朝鮮発射のミサイル高度50キロ以上少なくとも500キロ飛行か?韓国軍は飛距離約1000キロの中距離弾道弾と推定”. FNN. 2024年1月15日閲覧。
- ^ ""北朝鮮 巡航ミサイル数発を黄海に向け発射"韓国軍発表". NHKニュース. 日本放送協会. 2024年1月24日. 2024年1月28日閲覧。
- ^ "北朝鮮、新型戦略巡航ミサイルの試験発射 「地域情勢と無関係」主張". 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2024年1月17日. 2024年1月17日閲覧。
- ^ 稲田清英 (2024年1月28日). “北朝鮮が巡航ミサイル数発を発射 韓国軍発表、24日の発射に続き”. www.asahi.com. 朝日新聞. 2024年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月28日閲覧。
- ^ "「2時間超飛行」北朝鮮、成果を誇張? 28日の「潜水艦発射戦略巡航ミサイル」実験 金正恩氏が視察か". 東京新聞. 東京新聞社. 2024年1月29日. 2024年2月2日閲覧。
- ^ NHK (2024年1月30日). “北朝鮮 黄海に向け巡航ミサイル数発を発射 1週間で3回目”. www3.nhk.or.jp. NHK NEWS WEB. 2024年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月30日閲覧。
- ^ "北朝鮮、30日に戦略巡航ミサイル訓練を実施=KCNA". ロイター. ロイター. 2024年1月30日. 2024年2月2日閲覧。
- ^ 甲原潤之介 (2024年2月2日). “北朝鮮、巡航ミサイル再び発射 韓国軍が発表”. www.nikkei.com. 日本経済新聞. 2024年2月2日閲覧。
- ^ 時吉達也 (2024年2月14日). “北朝鮮がまた巡航ミサイルを発射 2日以来”. 産経新聞. オリジナルの2024年2月14日時点におけるアーカイブ。 2024年2月14日閲覧。
- ^ “北朝鮮のミサイル等関連情報”. 防衛省. 2024年3月18日閲覧。
- ^ "北朝鮮「超大型放射砲を一斉射撃」 18日のミサイル発射". 日本経済新聞. 日本経済新聞社. 2024年3月19日. 2024年3月19日閲覧。
- ^ NHK (2024年2月4日). “北朝鮮 弾道ミサイルの可能性のあるもの発射 防衛省”. www3.nhk.or.jp. NHK NEWS WEB. 2024年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月4日閲覧。
- ^ ロイター編集 (2024年4月19日). “北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA”. jp.reuters.com. ロイター日本語版. 2024年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月20日閲覧。
- ^ 時吉達也 (2024年4月22日). “北朝鮮が弾道ミサイル発射韓国軍発表”. www.sankei.com. 産経新聞. 2024年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月22日閲覧。
- ^ 宮崎亜巳、Jack Kim (2024年5月17日). “北朝鮮が短距離弾道ミサイル発射、日本のEEZ内への飛来確認されず”. ロイター. 2024年5月27日閲覧。
- ^ “日本政府、避難呼び掛け解除 北朝鮮ミサイル飛来しないと分析”. ロイター (2024年5月27日). 2024年5月27日閲覧。
- ^ 宮崎亜巳、 久保信博 (2024年5月30日). “北朝鮮、短距離弾道ミサイル約10発 日本のEEZ外に落下のもよう”. ロイター. 2024年5月30日閲覧。
- ^ ““北朝鮮が日本海に向け弾道ミサイル発射 失敗と推定” 韓国軍”. www3.nhk.or.jp. NHK News WEB (2024年6月26日). 2024年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月26日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2024年6月27日). “北朝鮮 “多弾頭ミサイルの分離・誘導実験に成功”と発表 | NHK”. NHKニュース. 2024年7月7日閲覧。
- ^ “【速報】“北朝鮮が弾道ミサイル発射”韓国軍合同参謀本部”. www3.nhk.or.jp. NHK (2024年7月1日). 2024年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月1日閲覧。
- ^ “北朝鮮のミサイル実験失敗か、平壌付近に落下した可能性も”. CNN (2024年7月2日). 2024年7月3日閲覧。
- ^ “北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されました。続報が入り次第、お知らせします。”. x.com. 防衛省 (2024年9月12日). 2024年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月12日閲覧。
- ^ “北朝鮮 弾道ミサイル可能性あるもの すでに落下か 海上保安庁”. www3.nhk.or.jp. NHK (2024年9月18日). 2024年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月18日閲覧。
- ^ a b 久保信博 (2024年10月31日). “北朝鮮がICBM発射か、飛行時間最長と防衛省 北海道西方沖に落下”. ロイター. 2024年10月31日閲覧。
- ^ “【速報中】朝鮮中央通信“ミサイル発射” 数時間後 報道は異例”. NHK NEWS WEB. NHK. 2024年10月31日閲覧。
- ^ “北朝鮮 “発射した弾道ミサイルは最新型のICBM「火星19型」””. NHK. 2024年11月1日閲覧。