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千代倉歴史館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
千代倉歴史館
Chiyokura Memorial Museum at Narumi stage, Tokaido
千代倉歴史館の位置(愛知県内)
千代倉歴史館
愛知県内の位置
千代倉歴史館の位置(名古屋市内)
千代倉歴史館
千代倉歴史館 (名古屋市)
施設情報
館長 下郷常雄
管理運営 株式会社千代倉
開館 2023年11月4日
所在地 458-0801
愛知県名古屋市緑区鳴海町相原町27
位置 北緯35度4分45.7秒 東経136度57分8.7秒 / 北緯35.079361度 東経136.952417度 / 35.079361; 136.952417座標: 北緯35度4分45.7秒 東経136度57分8.7秒 / 北緯35.079361度 東経136.952417度 / 35.079361; 136.952417
外部リンク 千代倉歴史館
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千代倉歴史館(ちよくられきしかん)は、愛知県名古屋市緑区鳴海町にある歴史資料館

この項では隣接する下郷家住宅(千代倉本家)紅葉蔵および下郷家住宅中蔵についても記述する。

概要

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江戸時代から約400年続く名古屋の商家であった千代倉家の所蔵品を調査・公開するため、2023年11月4日に開館[1][2]

建物は木造建築で、施工を宮大工の魚津社寺工務店が手掛け、2023年5月に完成した[3]。館内には千代倉家の所蔵品を展示するほか、年4回企画展を開催している[1]

2024年8月15日には隣接する下郷家住宅(千代倉本家)紅葉蔵および下郷家住宅中蔵が国の登録有形文化財に登録されている[1][4][5]

主な収蔵品

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  • 千代倉家日記 - 千代倉家の当主が代々書き繋いだ日記。
  • 鼠灯台 - 初代下里久宗作の灯台。
  • 芭蕉の笈 - 松尾芭蕉が林桐葉[注 1]に送ったもの。
  • 粟塚 - 松尾芭蕉の供養のために建てられた石碑。細根山「小山園」にあったものを移設[1][注 2]

文化財

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紅葉蔵、中蔵いずれも12代当主下郷益太郎により建立されたもので、千代倉家の所蔵品を保管している[6]

下郷家住宅(千代倉本家)紅葉蔵

1891年[4]。土蔵造2階建の瓦葺で、建築面積は91m2[4]

調度品や文書を保管する蔵で、国土の歴史的景観に寄与しているものとして、2024年8月15日に国の登録有形文化財に登録されている[4]

下郷家住宅(千代倉本家)中蔵

1893年[5]。土蔵造2階建の瓦葺で、建築面積は63m2[5]

家財などを保管する蔵で、国土の歴史的景観に寄与しているものとして、2024年8月15日に国の登録有形文化財に登録されている[5]

千代倉家

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三重県桑名より鳴海に移り住んだ下里種政の子、久宗を祖とし[7]、ここから約400年続く名古屋の商家である。

千代倉とは下郷家の屋号であり姓は下里[注 3]であったが、3代蝶羽の代に下郷に改めている[8]

また、松尾芭蕉門下で鳴海六俳仙の筆頭であった2代知足[9]のほか、3代蝶羽[8]、4代亀世[10]、5代常和[11]、6代学海[12]など多くの俳人を排出した[13]。なお、館長の下郷常雄は15代当主にあたる。

交通アクセス

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脚注

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注釈

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  1. ^ 松尾芭蕉門下の俳人
  2. ^ 細根山一帯はかつて小山園と称され、下郷家の別荘として使用されていた。千代倉家と親交のあった松尾芭蕉も訪れている
  3. ^ 和歌山県東牟婁郡にあった下里村が姓の由来

出典

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  1. ^ a b c d e 千代倉歴史館”. 名古屋コンシェルジュ. 2024年9月25日閲覧。
  2. ^ 第1回 芭蕉と鳴海千代倉家”. 千代倉歴史館. 2024年9月25日閲覧。
  3. ^ 千代倉歴史館”. 株式会社魚津社寺工務店. 2024年9月25日閲覧。
  4. ^ a b c d 下郷家住宅(千代倉本家)紅葉蔵”. 国指定文化財等データベース(文化庁). 2024年9月25日閲覧。
  5. ^ a b c d 下郷家住宅(千代倉本家)中蔵”. 国指定文化財等データベース(文化庁). 2024年9月25日閲覧。
  6. ^ 千代倉歴史館とは”. 千代倉歴史館. 2024年9月25日閲覧。
  7. ^ 千代倉家について”. 千代倉歴史館. 2024年9月25日閲覧。
  8. ^ a b 下郷蝶羽』 - コトバンク
  9. ^ 下里知足』 - コトバンク
  10. ^ 下郷亀世』 - コトバンク
  11. ^ 下郷常和』 - コトバンク
  12. ^ 下郷学海』 - コトバンク
  13. ^ 芭蕉と鳴海の古刹散策”. 名古屋市. 2024年9月25日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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