千成俊夫
ウィキペディアはオンライン百科事典であって、情報を無差別に収集する場ではありません。 |
この記事の主題はウィキペディアにおける人物の特筆性の基準を満たしていないおそれがあります。 (2018年11月) |
この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
千成 俊夫(せんなり としお、1931年1月2日 - 2017年11月25日)は、日本における音楽教育学の先駆者の一人。チェンバロやリコーダーの演奏家。古楽の演奏・普及のために幾つも団体を設立し、演奏会の企画、古楽の資料研究や解説に尽力した。
プロフィール
[編集]1931年1月2日、北海道芦別市で、四男三女の二男として生まれる。富岡(現、厚真町)国民学校を卒業(1943年)後、学徒動員により三笠の炭鉱で働く(1945年)。北海道学芸大学一類中学校音楽科(現、北海道教育大学札幌校)を卒業し、札幌市立信濃中学校(1953年)、札幌市立北栄中学校(1956年)に勤務する。古楽の演奏・普及のために『札幌リコーダー協会』を設立する(1959年)。北星学園男子高校(1964年)、東京芸術大学音楽科へ留学し、服部幸三に「音楽学」を師事する(1965年)。北星学園女子短期大学付設保育教育専門学校(1967年改称前・北星学園女子短期大学部附設幼稚園教諭養成所)の音楽主任となる(1966年)。北海道大学大学院教育学研究科「教育方法」を修了する(1970年)。京都教育大学に勤務し(1971年)、広島大学教育学部福山分校の助教授となる(1976年)。文部省在外研究員としてハンガリー・ケチュケメート及び米国ミシガン州立大学で研修する(1980年)。奈良教育大学の教授(1983-1989年)、広島大学教育学部の教授(1989-1994年退職・広島大学名誉教授)、山口芸術短期大学の教授(1994-1998年)。北海道の奈井江文化ホールの運営顧問として勤務し(1999-2003年)、名寄市立短期大学部の非常勤講師(2002年)、北広島市へ転居する(2003年)。となる。『札幌リコーダー協会』に復帰し(2004年頃)、『北広島古楽愛好の会』を設立し(2014年)、演奏会の企画、資料研究、解説に尽力する。2017年11月25日に永眠する(享年86歳)。
研究業績
[編集]著書
[編集]- 千成俊夫編著『達成目標を明確にした音楽科授業改造入門〜基礎学力保障のために(6)〜』明治図書出版,1982年
- 千成俊夫・竹内俊一編著『視点を変えた音楽の授業づくり』音楽之友社,1988年
- マルコム・テイト、ポール・ハック著、千成俊夫、竹内俊一、山田潤次共訳『音楽教育の原理と方法』音楽之友社,1991年
- 日本音楽教育学会編『音楽教育学の展望Ⅱ(上)』音楽之友社,1998年
- 千成俊夫、早川正昭編著『音楽教育学〜教職科学講座第22巻〜』福村出版,1990年
- 千成俊夫監修、吉田孝編著『音楽科教育の理論と実践〜音楽科教育法〜』現代教育社,1996年
論文等
[編集]- 千成俊夫「音楽教育における目標設定の基本原理」『京都教育大学教育研究所所報』第19号、京都教育大学教育研究所、1973年3月、191-201頁、ISSN 02882590、NAID 40000741632。
- 千成俊夫「J.S.バッハのカンタータにおけるリコーダーについて」『京都教育大学紀要 A 人文・社会』第44号、京都教育大学、1974年3月、67-99頁、ISSN 03877833、NAID 110000160496。
- 千成俊夫「音楽の授業成立に関する一考察 (砂沢喜代次教授退官記念号)」『北海道大学教育学部紀要』第25号、北海道大學教育學部、1975年12月、191-203頁、ISSN 04410637、NAID 120000968203。
- 千成俊夫「音楽教育の教育課程構成にかんする若干の問題-1-」『広島大学教育学部紀要 第四部』第26号、広島大学教育学部、1977年、87-97頁、ISSN 03863131、NAID 40003287956。
- 千成俊夫「音楽教育の教育過程構成にかんする若干の問題-2-」『広島大学教育学部紀要 第二部』第27号、広島大学教育学部、1978年、165-176頁、ISSN 04408713、NAID 40003287104。
- 千成俊夫, 宇田昌子「音楽教育の教育課程構成にかんする若干の問題-3-」『広島大学教育学部紀要 第二部』第29号、広島大学教育学部、1980年、189-199頁、ISSN 04408713、NAID 40003287232。
- 千成俊夫, 宇田昌子「音楽教育の教育課程構成にかんする若干の問題-4-」『広島大学教育学部紀要 第二部』第30号、広島大学教育学部、1981年、159-168頁、ISSN 04408713、NAID 40003287271。
- 千成俊夫「音楽教育の教育課程構成にかんする若干の問題-5-」『広島大学教育学部紀要 第二部』第31号、広島大学教育学部、1982年、129-138頁、ISSN 04408713、NAID 40003287297。
- 千成俊夫「米国における音楽教育カリキュラム改革-1-60年代以降の動向をめぐって」『奈良教育大学紀要 人文・社会科学』第33巻第1号、奈良教育大学、1984年11月、87-107頁、ISSN 05472393、NAID 120001850055。
- 千成俊夫「音楽教育の展望 : 教育の危機的状況をめぐって」『學習研究』第292巻、奈良女子大学、1984年12月、65-69頁、ISSN 09116117、NAID 110008699637。
- 千成俊夫, 八木正一, 吉田孝「音楽科の授業構成に関する一誌論」『教授学の探究』第3号、北海道大学教育学部教育方法学研究室、1985年3月、1-32頁、ISSN 0288-3511、NAID 120000961666。
- 千成俊夫「音楽学習における個人差と授業 (授業を考える)」『音楽教育学』第16号、日本音楽教育学会、1986年、122-127頁、ISSN 02896907、NAID 40003971938。
- 三上勝夫, 倉賀野志郎, 太田一徹, 高村泰雄, 千成俊夫, 吉野正敏, 前田賢次「シンポジウム 教授学研究の到達点と今後の課題 : 鈴木秀一さんの研究・実践から受け継ぐこと」『教育学の研究と実践』第12号、北海道教育学会、2017年9月、87-99頁、ISSN 1349-8266、NAID 40021425638。