千葉大学医学部レイプ事件
千葉大学医学部レイプ事件(ちばだいがくいがくぶレイプじけん)は、2016年に千葉大学医学部に通う大学生と千葉大学医学部附属病院に勤務する研修医によって起こされたレイプ事件。
概要
[編集]犯行の経緯
[編集]2016年9月20日に、千葉市中央区の居酒屋で実習の打ち上げという名目で飲み会が行われた。この飲み会には千葉大学の学生ら十数人が参加していた。後に犯人となる男性の1人は、この飲み会で泥酔した女子学生を介抱するふりをしてトイレに連れて行った。また、この男性以外も時間差でトイレに入り4人で集団わいせつ行為を行った[1]。
飲み会の後、トイレでわいせつ行為をしたうちの3人はこの酔った女性を家まで送ると他の参加者に告げて、女性をタクシーに乗せて自宅マンションまで連れて行き、3人で早朝まで性的暴行を行い、軽傷を負わせた。この被害女性は3人が眠った隙に逃げ出して病院に駆け込み、そこから警察に通報されたことで事件が発覚した[1]。
犯行後
[編集]2016年11月21日に大学生であった3人が集団強姦致傷容疑で逮捕された。12月5日には研修医であった男性も共犯として準強制わいせつ容疑で逮捕された[1]。12月12日千葉地方検察庁は2人の大学生を集団強姦罪で、1人の大学生を準強姦罪で起訴。12月22日には研修医を準強制わいせつ罪で起訴[2]。
2017年1月31日に千葉地裁で大学生3人の初公判が開かれた[3]。
2017年5月29日に集団強姦罪で起訴された2人の大学生に懲役4年の有罪判決、準強姦罪で起訴された1人の大学生に懲役3年の有罪判決、準強姦罪で起訴された研修医に懲役2年執行猶予3年の有罪判決が言い渡された[4]。この判決を受けて千葉大学は3人の大学生を6月19日付で放学処分とした[5]。
懲役3年となった大学生は控訴したものの、2017年9月19日、東京高裁は一審の千葉地裁の判決を支持し、控訴を棄却する判決を言い渡した[6]。
事件への注目
[編集]この事件は犯人の1人が代々法曹であったエリートの家系であったことからも注目が集まった[1]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d “【千葉大医学部レイプ事件】23歳犯人たちの「華麗すぎる家柄」”. 講談社 (2016年12月19日). 2021年6月22日閲覧。
- ^ “千葉大医学部レイプ事件 捕まったエリートたちのこれから”. 講談社 (2017年2月7日). 2021年6月22日閲覧。
- ^ 「「やったよ、お前もどうだ」「大丈夫だぜ」初公判で明らかにされた千葉大医学部生集団乱暴の一部始終」『産経新聞』2017年2月11日。オリジナルの2021年6月24日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「千葉大医学部生に懲役4年の実刑判決 集団強姦事件」『朝日新聞』2017年5月29日。2021年6月24日閲覧。
- ^ 「医学部5年の男子学生、放学処分」『産経新聞』2017年6月22日。オリジナルの2021年6月24日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「元医学部生、二審も実刑 被告側控訴を棄却 千葉大集団乱暴事件」『千葉日報』2017年9月20日。オリジナルの2021年6月24日時点におけるアーカイブ。