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卓上芸術(たくじょうげいじゅつ)とは大正時代末期に鏑木清方が命名した美術用語である。
展覧会などで仰いで見る「会場芸術」(展覧会芸術)や掛け軸などの「床の間芸術」と異なり、手にとって俯いて絵を細かく味わう巻子や画帖、版画などを「卓上芸術」という。大正の一時期、鏑木清方が名付け主唱した。清方の『註文帳[1]』や『にごりえ[2]』がその典型的な例として挙げられる。
- 柏木智雄・内山淳子・片多祐子著、横浜美術館企画監修 『はじまりは国芳 江戸スピリットのゆくえ』 大修館書店、2012年
- ^ 泉鏡花の小説『註文帳
』を画帖にした『註文帳画譜』の事。版画芸術 39(1) (通号 148) 2010.夏 頁44~47『註文帳画譜』 木版画になった名作挿
絵 (鏑木清方--口絵美人画の世界)参照
- ^ 樋口一葉の小説『にごりえ』を画帖にしたもの