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南太平洋収束帯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

南太平洋収束帯(みなみたいへいようしゅうそくたい、South Pacific convergence zone, SPCZ)とは、南太平洋に発生する大規模な収束帯のことである。熱帯収束帯(ITCZ)がメラネシア付近で南東方向に枝分かれしたように分布する。

概要

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熱帯収束帯と同じように、強い対流を伴う地域である。本来そこにあるべき亜熱帯高圧帯の間に割って入り、オセアニアの多くの地域にモンスーン雨季)のをもたらす。7~8月を中心とした冬は赤道のやや南付近にあるが、春、夏と暖かくなるにつれて南下し、1~2月を中心とした夏はオーストラリア北東部やフィジー南方沖付近にまで達する。

SPCZはエルニーニョ・南方振動(ENSO)の海域に近く、その変動の影響を大きく受ける。

南北両半球の亜熱帯高圧帯に挟まれた地域に発生する、熱帯収束帯以外の収束帯を亜熱帯収束帯(subtropical convergence zone)という。SPCZはこの1種である。他には、南大西洋収束帯(SACZ)、梅雨前線帯などがある。またこれらと別に、日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)と呼ばれるものもある。

脚注

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