南部縦貫鉄道D45形ディーゼル機関車
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南部縦貫鉄道D45形ディーゼル機関車(なんぶじゅうかんてつどうD45がたディーゼルきかんしゃ)は、かつて南部縦貫鉄道線で運用されていたディーゼル機関車である。
1両(D451)のみが存在した。
概要
[編集]1962年(昭和37年)、南部縦貫鉄道千曳 - 七戸間開業時に運用を開始したディーゼル機関車である。当初は、天間林村で産出される砂鉄を、むつ製鉄[1]へ輸送する計画があり、その貨物輸送専用機として導入されたという。
1962年日立製作所笠戸工場製で、自重は45t、車体は凸形である。機関はDMH17S(250ps/1500rpm)を2基搭載する。ほぼ同型機として樽見鉄道D100形(101)[2]がある。
結局砂鉄輸送計画は実現せず、1日1往復設定された貨物列車(農産物、肥料など)の専用機関車として運用されていたが、1984年2月1日に貨物営業の廃止以降はほとんど運用されなかったという。
現在は旧・七戸駅構内の車庫に保存され、イベント時に展示されている。
主要諸元
[編集]- 全長:11,250mm
- 全幅:2,725mm
- 全高:3,630mm
- 自重:45.0t
- 機関:DMH17S(250ps/1500rpm)×2基
- 軸配置:B-B
脚注
[編集]- ^ 1963年に設立された国策会社。1965年の閣議決定で事業化断念。
- ^ 住友大阪セメント岐阜工場内の入換や、同工場と樽見鉄道本巣駅を結ぶセメント貨物列車の牽引に充当されていたスイッチャー。樽見鉄道発足時に樽見鉄道へ車籍編入される。
参考文献
[編集]- 寺田裕一『私鉄機関車30年』JTBパブリッシング、2005年。ISBN 4-533-06149-4。