単米
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単米(ひとえまい)とは、中世の年貢・土地関係文書に登場する語である。
概要
[編集]主に中世の西日本の荘園・公領に登場する言葉であるが、その意味については、大きく2つの説に分かれている。1つは追加税・付加税を含まない純粋な年貢米・地子米を指すとする説(大石直正・網野善彦説)、もう1つは反対に追加税・付加税などを一括化したものを指すとする説(永松圭子説)である。これは「単」の字をどう解釈するかの問題であり、前者はこれを「混じり気のない、単独のもの」と解し、後者は「一括化した、単一のもの」と解している。なお、単米を納付することを単定(ひとえのじょう)と称した。
参考文献
[編集]- 永松圭子『日本中世付加税の研究』(清文堂出版、2010年) ISBN 978-4-7924-0691-2 第五章「単米考」(初出:『ヒストリア』156号(1997年))