原田宇陀児
原田 宇陀児(はらだ うだる)は、フリーランスのゲームシナリオライター、小説家。既婚者[1]。
略歴
[編集]1996年頃から、武蔵野美術大学で知り合った高雄右京や撫荒武吉、パソコン通信の東京BBSで交流があったR賀(藤倉和音)、たもりただぢらと共に、Leafビジュアルノベルシリーズの同人作家として活動。
撫荒がグラフィックを担当したアダルトゲーム『スタープラチナ』(カスタム)にテキスト担当として参加後、髙橋龍也に見出され、アクアプラスへ入社。『WHITE ALBUM』のシナリオに抜擢され、強烈な個性は賛否両論ながらも人気を博した。以後もプレイステーション版『To Heart』のシナリオリニューアルや『誰彼』の企画に携わっていたが、諸事情から企画を放棄し、退社。
2004年、エルフから発売された『下級生2』にシナリオライターとしてクレジットされていたが、途中降板。同年、小説誌『ファウスト』(Vol.3 2004 SUMMER)にて、初の小説作品『サウスベリィの下で』を発表。「新伝綺」と銘打たれたアダルトゲームシナリオライター特集の一作だったが、伝奇要素は皆無で、私小説風のメタミステリだった。
2005年、ムック『アイドルマスター キャラクターマスター』(一迅社)に特別ゲストとして参加。ショートストーリー『I.M.』を発表。
2006年、漫画誌『コンプエース』Vol.4に『ほしをつぐもの』を発表。前年に同人誌で発表した『雫』の二次創作漫画『重力が衰えるとき』に続いて、漫画原作を担当した。
2007年より2009年まで、ガガガ文庫で大槻ケンヂの小説『新興宗教オモイデ教』外伝シリーズを執筆し、オリジナル小説『風に乗りて歩むもの』を刊行。その後は長く沈黙している。
作品
[編集]ゲーム
[編集]- スタープラチナ - ヴィジュアルシーンのテキスト担当
- WHITE ALBUM - シナリオ担当
- To Heartプレイステーション版、Windows版(一般) - 一部シナリオ担当
- 猪名川でいこう!! - 一部シナリオ担当
小説
[編集]- サウスベリィの下で(『ファウスト』Vol.3、講談社、2004年7月。イラスト:405(ED) / ノベルバノベルズ、ビーグリー、2020年12月。イラスト:ろ樹)
- I.M.(『アイドルマスター キャラクターマスター』、一迅社、2005年12月)
- 新興宗教オモイデ教外伝 - 監修:大槻ケンヂ イラスト:津路参汰(ニトロプラス)
- 風に乗りて歩むもの - イラスト:ringo (ガガガ文庫、小学館、2009年12月)
漫画原作
[編集]- 重力が衰えるとき - 作画:宇佐美渉(同人誌、2005年) - 『雫』の二次創作作品。本来は商業アンソロジーに掲載予定であった。
- ほしをつぐもの - 作画:宇佐美渉(『コンプエース』Vol.4、角川書店、2006年1月)
その他
[編集]- 美少女ゲームの臨界点 HAJOU HAKAGIX(同人誌、2004年) - インタビュー「『雫』の時代の終わりから」
- QuickJapan vol.72(太田出版、2007年) - 大槻ケンヂとの対談。
脚注
[編集]- ^ 『新興宗教オモイデ教外伝2』のあとがきによる。