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古官話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
古官話
早期官話
話される国 中国
話者数
言語系統
初期形式
表記体系 漢字
言語コード
ISO 639-3
Glottolog なし
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古官話(こかんわ、Old Mandarin)または早期官話(そうきかんわ、Early Mandarin)とは、後期の時代の中国語官話)である。

特徴

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  • 元代には唐宋以来の漢音を使っていたと考えられている[1][2]
  • 語彙面、文法面で、文語と口語の差が広がった。代から代には、口語による白話小説が広く書かれるようになった。
  • 北方方言ではアルタイ諸語の影響で動詞が文末に後置されるようになった。
  • 元代と清代には北方語を中心に、アルタイ諸語から幾つか語彙を吸収したことがあった。ちなみに介詞"把"は代に既にあった。例:白居易の『戯醉客』には「莫把杭州刺史欺」。
  • 元代口語では文末助詞の「有」が多用された。
  • 都のあった北京の言葉を中心にした言語が全国に広まり始めた。この言語は「正音」と呼ばれていたが、官吏が主に使用したことから明代以降「官話」の呼び名が定着するようになった[3]
  • 多くの北方方言入声が消滅する[4]
  • 明代、北方方言を中心に「児化音」が現れた。これはアルタイ諸語からの影響でなく、北方方言自らの音韻変化である。
  • 軟口蓋音口蓋化が進行する。(乾隆期)[5]

音韻

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関連項目

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脚注

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  1. ^ CaoGuangshun.and Dandan Chen. 2009. Yuan baihua teshu yuyan xianxiang zai yanjiu [Reexamination of the special features in Yuan baihua]. Lishi Yuyanxue Yanjiu[Historical Linguistics Study] 2:108-123. Beijing: The Commercial Press
  2. ^ Ota, Tatsuo (太田辰夫).中国語史通考 白帝社, 1988
  3. ^ 「近現代中国における言語政策 文字改革を中心に」p21 藤井(宮西)久美子 三元社 2003年2月28日初版第1刷発行
  4. ^ 「中国語の歴史 ことばの変遷・探究の歩み」(あじあブックス) p133 大島正二 大修館書店 2011年7月20日初版第1刷
  5. ^ 「中国語の歴史 ことばの変遷・探究の歩み」(あじあブックス) p122-123 大島正二 大修館書店 2011年7月20日初版第1刷