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古澤侑峯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

古澤 侑峯(ふるさわ ゆうほう)は日本の古典芸能と創作舞踊の舞踊家地歌舞古澤流宗家二代目家元。源氏物語五十四帖を舞の作品に作りあげた「源氏舞(54帖)」を制作。横浜宝塚を拠点に日本各地や海外で活動。地歌舞をもとに作られた健康体操「舞体操」の考案者。振付・演出・企画制作作品多数。

略歴

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「地歌舞古澤流」二代目家元。

三歳から姫路城に伝わった「御殿舞松本流」を宗家松本尚山(1960年から病床につく。1970年死去)の指示のもと、3歳より9代目家元松本尚女に師事。名取を松本尚萌、師範を松本尚朋の名前で許される。昭和57年初代家元古澤侑による「地歌舞古澤流」創流に伴い古澤侑峯を名乗る。日本の古典芸能「地歌舞」の継承発展の為に関西と関東に拠点を置き稽古場を開設。門下の育成に尽力している。又、古典以外には「兵庫県立近代美術館」第一回美術劇場「舞パフォーマンス・AMA」(1984年8/15朝日新聞掲載)を皮切りに、薩摩琵琶や中国琵琶、小鼓や大鼓、笛、現代音楽、ジャズやバッハなどの古楽や、時には雨の音や無音で舞うなどの舞を舞台にかけ、2001年から2008年に源氏舞54帖を舞にする「源氏舞」を完成させた(読売新聞2008年1/10掲載)。

最近では2018年3月4日兵庫県主催「鏡花と夢二そして古典の世界」では振付・出演・指導を担当。会場700席はほぼ満席となり好評を博した。2020年1月24日甲南女子大学(葦原ホール1700席)「いのり二部」は二胡の演奏で「カザルスの鳥の歌」と源氏舞「浮舟」を舞い好評を得た。 1980グリーンリボン賞、1983大阪芸術祭賞、同年京都芸術賞受賞。

<主な公演及び奉納舞>

  • 1984兵庫県立近代美術館第一回美術劇場「舞パフォーマンス・AMA」古典を元に創作、「ぴあ」今年一番良かった公演に選ばれる。
  • 1985初代家元古澤侑が奈良飛鳥寺に古澤流扇塚を建立。これより毎年扇供養を開催し2008年より毎年舞を奉納。
  • 1987 山陽放送開局35周年記念。創作舞「舞performance KIYOHIME」を山陽放送ホールで公演、放映。  
  • 1990大阪「花博」出演。現代音楽で、「舞performance」として4曲を5日間舞う。
  • 1993「蜘蛛の糸」藤城清治氏の影絵と共演。
  • 1994~1998大倉正之助プロデュースシリーズ「雪月花」「命の集い」「文化胎動in豊田」等日本各地にて舞う。
  • 1998「日本デザイン会議秋田」中沢新一氏ブースで地歌舞「萬歳」を舞う。 
  • 2000神戸ジーベックホール「国際現代音楽フェスティバル」。振津郁恵氏作曲の現代音楽で舞う。
  • 2000尾道美術館「龍の国展」出口王仁三郎の絵を背景に龍の舞「古道成寺」と「珠取海士」をテーマに雅楽で舞う。 
  • 1999~2009伊勢神宮(宇治橋記念事業や外宮せんぐう会館杮落し奉納舞と、参集殿能舞台にて8回舞を奉納)。
  • 2004~2019「日野市月を愛でる会」毎年地歌舞を3曲舞う。 
  • 2003と2004と2019パリ。ベルタンポワレ「ギャラリーテンリ」
  • 2005~保土ヶ谷JAZZフェスティバル。数回出演。即興の舞。
  • 2005年 美内すずゑ主催「心にともす光の曼陀羅」京都青蓮院野外特設会場に出演。
  • 2006 NHKホール「豊後の掾」。劇中劇の道行を藤原寿豊氏と相舞。振り付けと出演。
  • 2006~2013宅原寺人形供養。毎年奉納。
  • 2007世田谷文学館展覧会で、美内すずゑ展にてガラスの仮面より「紅天女の舞」を石笛で舞う。 
  • 同年「近松ナウ『心中天の網島』」劇を交えた舞公演。大阪ピッコロシアター
  • 2001~2008「源氏舞54帖」を制作。銕仙会能楽堂や各地の寺社仏閣や、ベルサイユ宮殿ポーランド世界遺産マルボルク城他。
  • 2008より各年、広島不動院や別院などの名所にて地歌舞。  
  • 2009から「雪八景シリーズ」を「旧甲子園ホテル(武庫川女子学院内)」「水月ホテル森鴎外舞姫の間」など各地で展開。
  • 2007~2009「大阪で舞と地歌を楽しむ会1~4」 
  • 2010金沢大乗寺泉鏡花作「夫人堂」を創作、笛の演奏で舞う。
  • 同年太宰治『斜陽館』での「雪百景」にて太宰作品を舞う。
  • 2011盛岡「猊鼻渓」にて夜の野外公演。船上の舞と、松明の明かりで河岸にて舞う。
  • 2013東日本震災追悼コンサート護国寺。天地神と共演。  
  • 同年追手門大学主催河内厚郎氏企画「細川ガラシャの舞『一元の夢』」の地歌、地歌舞創作のプロデュースと振付。
  • 2014東日本震災追悼奉納舞。  
  • 2016名古屋能楽堂「キッズファッションショー」にて源氏舞。 
  • 2017「大阪・練」で江戸時代以来公演されていなかった、茶道と共に舞う『雪点前』。
  • 同年 美内すずゑ主催大阪湊町リバープレイス(道頓堀川沿いウッドデッキ)「第3回道頓堀川合同慰霊祭」出演。
  • 同年 大阪北新地にて「北新地ルネッサンス『平成GENROQ北新地』「浄瑠璃で舞う近松」と「地歌舞雪」。
  • 2018西宮芸術文化センター兵庫県主催「鏡花、夢二そして古典の世界」出演・制作・振付
  • 同年 北神戸「宅原寺」落慶法要にて奉納舞。
  • 同年「平成GENROQ横浜」浄瑠璃で舞う「新ノ口村奥」(豊竹呂太夫)と地歌舞「雪」他。
  • 同年「真菰サミット」笛で舞う「まこも舞」奉納。
  • 同年 東京「多門院」にて、松井須磨子忌奉納舞
  • 同年 京都河村能楽堂一人芝居と舞の<「光と影」…創作舞『島成園』と『蓮月尼』、地歌舞「山姥」他>
  • 2019各地で奉納舞<自敬寺(大阪)で源氏舞><出雲大神宮(大津)で地歌舞奉納><信松院(東京・松姫菩提寺)で地歌舞と源氏舞><布忍神社(大阪)で創作舞『島成園』>

*他に清水寺、大覚寺、元伊勢籠神社、飛鳥寺(毎年)、熊野神社、滋賀融神社、尾道浄土寺、京都光雲寺、円通院、穂高神社など奉納舞多数。

<主な海外公演>

1982 中国上海広州(兵庫県派遣)。 

1986 文化交流使節イタリア・フィレンツェ公演。 同年アラブ連邦カタール「ジャパンフェスティバル」出演。

1985年 ハワイ大学から招聘。

同年 インドネシア・ジャカルタ招聘。

1993 スウェーデン・シンスカッテベルグ電子音楽祭とドイツ・ブレーメン音楽祭に招聘(外務省から派遣)。 

1997 韓国公演。 

1998 USAカーネギーホール出演。

2001 サンフランシスコ桜祭り出演。

2003 ドイツのロストックの花博出演「かぐや姫」テレビ放映。 

2004 パリ「ベルタンポアレ・テンリ」出演。

2005 Polandマルボルク城、ワルシャワ台劇場他各地10か所で公演、テレビ放映。 

2007 上海アートフェスティバル出演。 

2008 Scotland・グラスゴー「KIMONO マッキントッシュ」招聘公演。 

2010 上海アートフェスティバル出演。

2011 サンフランシスコ「Legion of horner」美術館公演。 

2012 桜祭りUSA招聘公演ワシントン、ケネディーセンター二回他、ニューヨーク、ボルティモア、フィラデルフィア、ボストン、サンフランシスコ6都市。 

同年 パリ「ベルタンポアレ・テンリ」出演。

同年 Hawaii聖地数か所奉納舞。

2014台湾「まこも舞」招聘公演。

同年 スペイン、バルセロナ,マドリッドスペイン王立アカデミー他出演。  

2015 ドイツベルリン「Heilig-Kureuz-Kirche」多次元フェスティバルに出演。

2016 ドイツ、ブレーメンとハノーバー、ウッドベースとフルートによる現代音楽で創作舞「FUKUSHIMA」公演。

2019「日仏共同事業ジャポニスム2018響き合う魂」参加企画「フランスで開演する舞と音楽」公演。


出典、「現代の肖像 百人の舞踊家」(四季出版)、伊勢神宮「瑞垣(第184号)」,「MIDOsan」(2003-9),「大阪力」(part3・4)、「心の学校10号」(ながの南無の会)、「感性のひらめき」(感性を考える会)、「上方芸能」(上方芸能出版社)読売新聞(1983-5/7他),朝日グラフ(1984-4/9)。朝日新聞(1984-6/14、2007-01/9他)、毎日グラフ(1986-7/13)、毎日新聞、大阪新聞、大阪日日新聞 他

主な公演

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国内

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  • 伊勢神宮(内宮での奉納舞八回と神社主催宇治橋記念事業、外宮記念事業にて舞を奉納)
  • 元伊勢籠神社(京都府宮津)
  • 熊野本宮大社(和歌山)
  • 布忍神社(大阪)
  • 出雲大神宮(滋賀大津)
  • 旭川神社(北海道)
  • 穂高神社(長野)
  • 深志神社(長野)
  • 融神社(滋賀)
  • 飛鳥寺(奈良)毎年
  • 天龍寺(京都)
  • 清水寺(京都)
  • 大覚寺(京都)
  • 光雲寺(京都)
  • 浄土寺(尾道)
  • 建長寺(鎌倉)
  • 実相院(京都)
  • 長谷寺(長野)
  • 信松院(東京)
  • 密蔵院(東京)
  • 自敬寺(大阪)
  • 円通院(福井)その他


海外

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  • ブレーメン音楽祭(ドイツ)
  • シンスカッテベルグ電子音楽祭(スウェーデン)
  • ベッキオ宮殿(イタリア・フィレンツェ)
  • マルボルク城(ポーランド)
  • トリアノンパレス(フランス・ベルサイユ)
  • カーネギーホール(アメリカ・ニューヨーク)
  • ケネディーセンター(アメリカ・ワシントン)
  • アジアンアートミュージアム(アメリカ・サンフランシスコ)
  • 上海(中国)
  • 広州(中国)

他。

参考

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  • 『現代の肖像百人の舞踊家』 (四季出版)(1985年) 
  • 『舞台評論vol.1』(東北芸術工科大学発行)
  • 『邦楽の友』(2007年 - 2009年)
  • 「上方芸能」(上方芸能出版社)
  • 「感性のひらめき」(感性を考える会)
  • 「心の学校10号」(ながの南無の会)
  • 「MIDOsan」(2003-9)
  • 「大阪力」(part3・4)
  • 伊勢神宮「瑞垣(第184号)」
  • 読売新聞朝日グラフ(1984-4/9)
  • 毎日グラフ(1986-7/13)
  • 読売新聞記事/2013年1月20日付、2008年1月10日付、1983年5月7日付他。
  • 朝日新聞記事/2007年1月9日付、1984年6月14日付他。
  • 共同通信記事/2012年4月9日付他。
  • 毎日新聞、大阪新聞、大阪日日新聞 他

外部リンク

[編集]

https://ufo-mai.jp/地歌舞|古澤侑峯