台北二二八紀念館
台北二二八紀念館 臺北二二八紀念館 | |
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施設情報 | |
前身 |
建物の用途: 台湾放送協会台北放送局 台湾広播電台 → 中国広播公司 臺北市政府工務局公園路燈工程管理處 |
専門分野 | 記念館(二・二八事件) |
館長 | 蕭明治 |
事業主体 | 台北市政府文化局 |
年運営費 | 新台湾ドル約1千万元(民国紀元103年度=2014年度)[1] |
開館 | 1997年2月28日 |
所在地 |
〒10048 中華民国 台北市中正区凱達格蘭大道3号 |
位置 | 北緯25度02分25.5秒 東経121度30分56秒 / 北緯25.040417度 東経121.51556度座標: 北緯25度02分25.5秒 東経121度30分56秒 / 北緯25.040417度 東経121.51556度 |
外部リンク |
228memorialmuseum |
プロジェクト:GLAM |
台北放送局 | |
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中華民国 文化資産 | |
1931年の台北放送局 | |
登録名称 | 臺北放送局 |
等級 | 直轄市定古蹟 |
文化資産登録 公告時期 | 2020年5月4日 |
位置 | 台湾台北市中正区凱達格蘭大道3号二二八紀念公園内 |
建設年代 | 1930年代 |
詳細登録資料 |
台北二二八紀念館(タイペイにいにいはちきねんかん、中国語: 臺北二二八紀念館、英語: Taipei 228 Memorial Museum)は、台北市の二二八和平公園内に、二・二八事件からちょうど50週年となった1997年2月28日に正式に開館した同事件を記念する展示施設[2][3]。紀念館の初代館長は、実業家で社会運動家としても知られた葉博文が務めた[4]。
建物は、かつて日本統治時代に、台湾放送協会の台北放送局の演奏所(放送スタジオ)であった[5]。
観覧案内
[編集]台北二二八紀念館の展示内容は、「常設展覧」と「当期展覧」に分かれており、前者は12の単元からなる展示によって二二八事件の歷史的経緯を回顧するものであり、後者は定期的に展示替えがなされる。館内では、中国語、英語、日本語による自動音声ガイドを用いて観覧する[5]。
開館日
[編集]月曜日から日曜日まで毎日10:00~17:00(台湾標準時)。公休日、連休中は常時開館し、別の日に休館する。毎週月曜日、および、公休日の翌日は休館。
入場券
[編集]- 入場料無料の対象者(身分証明などの提示が必要、中華民国国籍者以外にも適用):
- 12歳以下、または、65歳以上の民衆。
- 各種の学校に在学する学生・生徒。
- 予約申請し、文化局の承認を受けた、ガイド付きの見学・学習目的の団体。
- 台北市の低収入世帯証明を持つ者。
- 二二八事件の受難者、および、その家族。
- 義通義勇警察、義勇消防、義勇警察、および、民防団隊などの構成員。
- 身心障碍者、および、必要な同伴者1名。
- 文化局の承認を得た、各種の学校の校外教学活動。
- 交通部觀光局のガイド認定を受けている者。
- 文化局の承認を得て、弁理業務、ないし、教育宣伝に従事する者。
- 「台北市原住民長者使用市有場館設施優待要点」に基づく、55歳以上の台北市原住民長者。
- 入場無料開放日:
- 行政院の定める公日曆表に指定された休日。
- 労働節、および、軍人節。
- 二二八事件の月(每年2月)。
- 国際博物館の日(每年5月18日)。
- 世界人権デー(每年12月10日)。
- その他、文化局が公告を経て、無料開放を定める日。
交通
[編集]台北捷運
[編集]バス
[編集]- バス停留所:台大医院、博物館、衡陽路口、二二八和平公園
建物の来歴
[編集]台北放送局は、当時は台湾で一番のラジオ局であり、この建物は1930年代に、台湾総督府の営繕科技師であった栗山俊一によって設計され[7]、竣工後からラジオ放送が始まった。
第二次世界大戦後は中国広播公司がこの建物を接収して、ラジオ局として使用していたが、1972年には台北市政府がこの建物を獲得した。1996年、台北市政府は、この建物を台北二二八紀念館の施設とすることを決定した[8][9]。2019年、台北市政府文化局は放送亭の古積登録(1998年)より20年以上遅れて建屋も市定古蹟に編入することを決定した[10]。
エピソード
[編集]2014年8月、台北市議会議員の簡余晏、許淑華、林晋章が紀念館を訪れた際に、文書資料室で、画家・藍蔭鼎の作品『アメリカ領事館(美國領事館)』が資料箱の中に折りたたまれて入っている状態で発見された[1][11]。
周辺の施設
[編集]ギャラリー
[編集]- 台北二二八紀念館
-
館名石
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二二八和平公園側の入口
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台北二二八紀念館の北棟
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台湾人の自治運動
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光と詩の劇場
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事件の始末
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記憶の底に
脚注
[編集]- ^ a b 聯合報 (2014年8月20日). “228紀念館 藍蔭鼎畫作遭對折”. 中華藝術網 2020年11月2日閲覧。
- ^ 博物館介紹,名稱:台北二二八紀念館 Archived 2015-04-02 at the Wayback Machine.,中華民國博物館學會
- ^ 謝小韞,《臺北二二八紀念館常設展專輯》,臺北市政府文化局,ISBN 9789860270747,2頁
- ^ 江昺崙 (2019年4月24日). “哲人日已遠:紀念葉博文大哥” (中国語). 想想論壇. 2019年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月8日閲覧。
- ^ “台北二二八紀念館二月份免門票”. 東森新聞 (2015年3月10日). 2015年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月21日閲覧。
- ^ 中央社 (2013年4月10日). “東京水道局長、台北で“祖父ゆかりの建築の旅””. フォーカス台湾 / 中央社. 2020年11月3日閲覧。
- ^ 鍾元 (2015年2月28日). “紀念228 馬英九:持續補償彌補家屬創痛” (中国語). 大紀元. オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ。 2016年1月8日閲覧。
- ^ 行政院文化建設委員會,〈文建會-地方文化館-台中放送局〉[リンク切れ]
- ^ “台北放送局變市定古蹟 北投兩座百年公園變文化景觀”. 聯合報. (2019年11月25日)
- ^ “〈台北都會〉摺疊文物挨批 台北228紀念館允攤平收藏”. 自由時報. (2014年8月21日). オリジナルの2014年8月21日時点におけるアーカイブ。 2015年3月23日閲覧。
参考文献
[編集]- 莊展鵬,《臺北古城之旅》,遠流,1995,ISBN 9573215101
- 莊展鵬、王明雪,《臺北古城深度旅遊》,遠流,2000,ISBN 9789573241461
- 魏德文,《穿越時空看臺北 臺北建城120週年》,臺北市政府文化局,2004,ISBN 9570184086
- “《台灣演義》” (中国語). 台灣廣告史 (民視新聞台). (2009-06-14首播). オリジナルの2010年12月25日時点におけるアーカイブ。 2010年2月15日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 台北二二八紀念館 Taipei 228 Memorial Museum (台北二二八紀念館-Taipei-228-Memorial-Museum-1931191640493802) - Facebook
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