吉松孝博
よしまつ たかひろ 吉松 孝博 | |
---|---|
プロフィール | |
別名義 | サムシング吉松 |
生年月日 | 1965年8月27日(59歳) |
出身地 | 日本・大阪府 |
出身校 | 大阪府立東豊中高等学校 |
職業 |
アニメーター キャラクターデザイナー |
所属 | スタジオ・ライブ |
ジャンル | アニメーション |
その他 | 日本アニメーター・演出協会(JAniCA)会員 |
吉松 孝博(よしまつ たかひろ、1965年8月27日[1][2] - )は、日本のアニメーター、キャラクターデザイナー[3]。大阪府出身[1]。大阪府立東豊中高等学校卒業。スタジオ・ライブ所属[1][2][3]。日本アニメーター・演出協会(JAniCA)会員[4]。サムシング吉松のペンネームで、漫画家としても活動している[1]。
経歴
[編集]中学時代は美術部に所属し、アニメーションを製作、高校に入り、ダイコンフィルムの影響を受け、本格的にセルアニメを作り始める[2]。この時のメンバーには椎名高志がいる[2]。なお、椎名は大阪府立箕面高等学校卒業。後に椎名は吉松がキャラクターデザインを担当した『大江戸ロケット』にゲストデザインとして参加したほか、椎名の漫画を原作としたアニメ版『絶対可憐チルドレン』では、吉松がオープニングの原画を担当している。
『月刊OUT』の読者・投稿者を経て[要検証 ]、アニメ制作会社「スタジオ・ライブ」に入社[2]。キャラクターデザイナー・作画監督として活躍する[5]。代表作は『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』『十兵衛ちゃん』など。なお、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』には「サムシング吉松」(声:梁田清之)という名のキャラクターが登場した。
セガ・マークIII[6] からの熱狂的なセガ信者として、同社のテレビゲーム機を擬人化した漫画『メガドラ兄さん』や『セガのゲームは世界いちぃぃぃ!』といったゲーム機漫画を『セガサターンマガジン』『ドリームキャストマガジン』『ゲーマガ』に連載。セガの自虐的[7]なネタやプロレスネタ等マニアックな内容のこの作品は、掲載誌を増やしつつ10年以上という長期連載を続けていた。
近年は自主映画の制作も手がける。
プロレスファン(格闘技全般)、KISSファン、ハロー!プロジェクト(特に藤本美貴)ファン、阪神タイガース[8]ファン としても知られている。
また、2007年6月に「WEBアニメスタイル」連載コラムにおいて、藤本美貴がモーニング娘。を脱退した寂しさから、「サミシング吉松」に改名することを表明したが、翌7月のGAMライブ鑑賞後、「もうさみしくないので」と元の「サムシング吉松」に戻している。
主な参加作品
[編集]テレビアニメ
[編集]- 1985年
- 1988年
- 1989年
-
- たいむとらぶるトンデケマン!(5話ゲストキャラクターデザイン)
- ドラゴンボールZ(原画)
- 魔動王グランゾート( - 1990年、ゲストキャラクターデザイン・原画・作画監督)
- 1990年
- 1991年
-
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラ(キャラクターデザイン・作画監督[5]・OP原画)
- 1993年
-
- 疾風!アイアンリーガー(作画監督)
- 1996年
-
- 機動戦艦ナデシコ( - 1997年、作画監督)
- 1997年
-
- 逮捕しちゃうぞ(第2期OP原画)
- 1998年
-
- TRIGUN(キャラクターデザイン[1][5])
- ジェネレイターガウル(5話アイキャッチ原画)
- 1999年
-
- 十兵衛ちゃん-ラブリー眼帯の秘密-(キャラクターデザイン[1]・作画監督)
- エクセル・サーガ(OP原画)
- 天使になるもんっ!(26話アイキャッチ原画)
- 地球防衛企業ダイ・ガード(OP原画)
- 2000年
-
- OH!スーパーミルクチャン(キャラクターデザイン)
- 風まかせ月影蘭(総作画監督・原画)
- Di Gi Charat(ゲスト原画・OP/ED原画)
- 陽だまりの樹(原画)
- 2001年
- 2002年
-
- ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット(絵コンテ・作画監督)
- 2003年
-
- 成恵の世界(アイキャッチ)
- 獣兵衛忍風帖 龍宝玉篇(キャラクターデザイン・総作画監督[4])
- 2004年
-
- スウィート・ヴァレリアン(絵コンテ・演出・作画監督・原画)
- 砂ぼうず(キャラクターデザイン・総作画監督[4]・アイキャッチ・原画)
- この醜くも美しい世界(原画)
- 十兵衛ちゃん2-シベリア柳生の逆襲-(原画)
- 2005年
-
- BLACK CAT( - 2006年、エンディング1:絵コンテ・演出・作画監督)
- 2006年
-
- 牙 -KIBA-( - 2007年、キャラクターデザイン)
- 2007年
-
- レ・ミゼラブル 少女コゼット(キャラクターデザイン)[注 1]
- 大江戸ロケット(絵師頭取(キャラクターデザイン[1])・絵師頭(作画監督))
- 2008年
-
- 俗・さよなら絶望先生(#7絵コンテ・作画監督・原画)[注 2]
- シゴフミ(2008年、#10原画)
- 絶対可憐チルドレン( - 2009年、原画)
- 2009年
- 2010年
-
- 怪盗レーニャ(総監督[5]・絵コンテ)[注 2]
- はなまる幼稚園(8話ED絵コンテ・演出)[注 2]
- こばと。(#24原画)
- RAINBOW-二舎六房の七人-(OP原画)
- 荒川アンダー ザ ブリッジ(OP原画)
- 2011年
-
- にゃんぱいあ The Animation(監督・キャラクターデザイン・絵コンテ・原画[5])
- HUNTER×HUNTER(日本テレビ版)(-2012年、キャラクターデザイン・総作画監督・OP/ED総作画監督・OP2/ED2総作画監督・OP作画監督)
- 2015年
-
- オーバーロード(キャラクターデザイン・総作画監督・作画監督・OP作画監督)
- 2016年
-
- プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ(総作画監督)
- コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG(雲/雷作画監督・原画)
- タイムボカン24( - 2017年、キャラクターデザイン・原画・OP1/ED1/OP2/ED2作画監督・ED2原画)
- 2017年
-
- タイムボカン 逆襲の三悪人( - 2018年、キャラクターデザイン・OP/ED作画監督)
- アイドル事変(ED絵コンテ)
- アトム ザ・ビギニング(キャラクターデザイン・OP原画)[9]
- 2018年
- 2022年
-
- DRAGON QUEST -ダイの大冒険-(第73話・第98話原画)
- 2023年
-
- 吸血鬼すぐ死ぬ2(総作画監督)
- 2024年
-
- キン肉マン 完璧超人始祖編(原画)
劇場アニメ
[編集]- 1995年
- 1996年
-
- スレイヤーズRETURN(キャラクターデザイン・総作画監督)
- 1997年
-
- スレイヤーズぐれえと(キャラクターデザイン・総作画監督)
- 2005年
- 2008年
-
- HELLS ANGELS(原画)
- 2010年
-
- TRIGUN Badlands Rumble(キャラクターデザイン・総作画監督)
- 2013年
-
- 劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(メインキャラクターデザイン・キャラクターデザイン)
- 劇場版 HUNTER×HUNTER -The LAST MISSION-(メインキャラクターデザイン)
- 2020年
-
- 魔女見習いをさがして(原画)
- 2021年
- 2022年
-
- グッバイ、ドン・グリーズ!(キャラクターデザイン)
- 映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!(原画)
OVA
[編集]- 1987年
- 1988年
-
- 恐怖のバイオ人間 最終教師(原画)
- 1989年
-
- ガデュリン(原画)
- 1992年
-
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラ11( - 1993年、キャラクターデザイン・作画監督・原画)
- 1994年
-
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラZERO( - 1995年、キャラクターデザイン・総作画監督・原画)
- 1996年
-
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA( - 1997年、デザイン協力)
- スレイヤーズすぺしゃる(キャラクターデザイン・作画監督)
- 1997年
-
- 勇者指令ダグオン 水晶の瞳の少年(原画)
- 1998年
-
- ゲキ・ガンガー3 熱血大決戦!!(原画)
- 2000年
-
- AMON デビルマン黙示録(原画)
- 2004年
-
- まかせてイルか!(原画)
- 2011年
-
- SUPERNATURAL: THE ANIMATION(キャラクターデザイン・総作画監督・作画監督・エンディングアニメーション)
Webアニメ
[編集]- 2020年
-
- 魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸(原画)
ゲーム
[編集]- 2001年
-
- GALAXY ANGEL(アニメパート作画監督)
- 2010年
-
- ライオットアクト 2(プロモーションアニメーション、監督、キャラクターデザイン、作画監督)
- 2012年
-
- ペルソナ4 ザ・ゴールデン(オープニングアニメーション作画監督)
- ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ(アニメーションムービー総作画監督)
その他
[編集]- 大地ラヂオ2 アニメっていいよね!(OP作画)
- 闘え!ドラゴンマン(監督)
- Berryz工房『ギャグ100回分愛してください』(ジャケットイラスト)
- おさわり探偵 なめこ栽培キット『なめこのPV』(監督、絵コンテ)
著書
[編集]- セガのゲームは世界いちぃぃぃ!(ソフトバンクパブリッシング SB Comics)
- セガのゲームは世界いちぃぃぃ! 2 ドリドリキャス子さん(ソフトバンクパブリッシング SB Comics)
- セガのゲームは世界いちぃぃぃ! 3 どっこい生きてたキャス子さん(ソフトバンククリエイティブ)
- すかっとサイバえもん(学研 ノーラコミックスPockeシリーズ)
- 部活少女ゆう(作画:AM-DVL)ウェブコミック誌『YOMBAN』
ドリームキャス子
[編集]吉松が考案した、ドリームキャストを擬人化したキャラクター。 概ね好意的に受け止められ、マッドハウスにより『セガのゲームは世界いちぃぃぃ! 』のアニメ化企画も出て、2000年7月にビデオアニメ予告が『ドリームキャストマガジン』2000年7月7日増刊号特別付録GD-ROMに掲載されたが、これまでの自虐的なセガの描写や他社ハードについての過激な言及により、セガからのクレームにより中止となった。 しかし非公式ながらドリームキャストのイメージキャラクター同然の知名度があった。
プロレス通の吉松に因んで、大阪プロレスのリングに覆面女子プロレスラー(ただし中の人は男性)として登場し、試合を行った事もある。しかもデビュー戦の相手は村濱武洋という破格の扱いであったが、あえなく48秒で轟沈。2戦目となる6人タッグマッチをもって引退し、普通のゲーム機に戻る。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h おぎにゃんと学ぼう! アニメの作り方 ■第1回 作画監督って何するひと?(前編) マッドハウス
- ^ a b c d e アニメーション学科 吉松孝博氏インタビュー - Object id #3172|アミューズメントメディア総合学院 - 東京校[1]
- ^ a b スタジオライブクリエイターズ
- ^ a b c d 主な会員一覧:日本アニメーター・演出協会(JAniCA)
- ^ a b c d e TVアニメ『にゃんぱいあ』リレー企画第1弾!吉松監督インタビュー アニメイトTV
- ^ 『セガのゲームは世界いちぃぃぃ!』第1巻 特別対談 セガ本社にて、竹崎忠氏(同社パブリシティ) とのメガドラ談義より
- ^ 『セガのゲームは世界いちぃぃぃ!』にて何度か比喩・言及されているように、阪神タイガースファン的な反骨精神・ダメな子ほど可愛いといったシニカルな視点があった
- ^ 『セガのゲームは世界いちぃぃぃ!』にてセガと阪神は似た者同士という言及・表現が何度かあった
- ^ “アトム ザ・ビギニング : 作品情報 : 作品情報”. アニメハック. 2020年9月29日閲覧。
- ^ “TVアニメ「オーバーロードⅡ」オフィシャルサイト”. 2017年11月8日閲覧。
- ^ “STAFF&CAST”. TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」公式サイト. 2017年11月8日閲覧。
- ^ “STAFF/CAST”. TVアニメ「からくりサーカス」公式サイト. 2018年9月30日閲覧。
外部リンク
[編集]- WEBアニメスタイル(コラム、「サムシネ!」掲載中)
- WEBアニメスタイル(コラム、「サムシング吉松の死んぢゃえばいいのに!」掲載)
- トルネードベース(4コマ漫画、「竜巻少女トルネちゃん」掲載中)
- サムシング吉松 (@kyasuko) - X(旧Twitter)