吉森大祐
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吉森 大祐(よしもり だいすけ、1968年 - ) は、日本の小説家。
1968年、東京都文京区生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。大学時代より小説を書き始め、卒業後、某電機メーカーに入社。40代半ばに執筆活動を再開し、2017年に『幕末ダウンタウン』で小説現代長編新人賞を受賞。4回目の応募であった[1]。同作は、新選組の隊士が長州藩の情報を得るために寄席に潜り込み、そこで出会った初代桂文枝の手引きで舞台に立つことになるという話。新選組とお笑いの組み合わせという新機軸が特徴的な作品となっており、選考委員の花村萬月は「普通の言葉で作品を紡ぐクレバーさが光る」と評している[1]。
2019年、『逃げろ、手志朗』が日本歴史時代作家協会賞新人賞の最終候補作に選ばれる[2]。2020年、『ぴりりと可楽!』で細谷正充賞[3]を受賞[4]。 2024年、『茨鬼 悪名奉行茨木理兵衛』が第14回本屋が選ぶ時代小説大賞の候補作となる[5]。
作品
[編集]- 『幕末ダウンタウン』講談社、2018年1月11日。ISBN 978-4062208956 / 講談社文庫、2023年3月。ISBN 978-4-06-530938-4
- 『逃げろ、手志朗』講談社、2019年1月24日。 ISBN 978-4065143094
- 『ぴりりと可楽!』講談社、2020年8月19日。 ISBN 978-4065205778
- 『うかれ十郎兵衛』講談社、2021年4月26日。 ISBN 978-4065228302
- (改題、文庫化[6])『蔦重』講談社文庫、2024年1月。ISBN 978-4-06-534367-8
- 『恋のかわら版:うかれ堂騒動記』小学館〈小学館時代小説文庫〉、2022年5月6日。 ISBN 978-4094071412 ※文庫書き下ろし
- 『東京彰義伝』講談社、2022年11月。ISBN 978-4-06-529001-9
- 『青二才で候』中央公論新社〈中公文庫〉、2022年10月。ISBN 978-4-12-207301-2 ※文庫書き下ろし
- 『大江戸墨亭さくら寄席』祥伝社〈祥伝社文庫〉、2023年7月。ISBN 978-4-396-34897-7
- 『茨鬼 悪名奉行茨木理兵衛』中央公論新社、2024年7月。ISBN 978-4-12-005809-7
- 『おやこ酒:大江戸墨亭さくら寄席・2』祥伝社文庫、2024年8月。ISBN 978-4-396-35069-7
脚注
[編集]- ^ a b KADOKAWA カドブン 吉森大祐インタビュー 2022年6月10日閲覧
- ^ 日本歴史時代作家協会 公式ブログ 新生第一回日本歴史時代作家協会賞 2022年6月10日閲覧
- ^ "細谷正充賞:受賞作一覧."文学賞の世界(2024年1月9日更新). 2024年10月30日閲覧。
- ^ "第51回:吉森大祐「ペヤング」."小説丸(小学館). リレーエッセイ:思い出の味(2022年1月19日). 2022年6月10日閲覧。
- ^ "第14回「本屋が選ぶ時代小説大賞」候補作発表!."web本の話(文藝春秋)「ニュース」2024年9月2日. 2024年10月30日閲覧。
- ^ "一般注記:『蔦重』."国立国会図書館サーチ. 2024年10月30日閲覧。