吉永邦治
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吉永 邦治(よしなが くにはる、1944年 - )は、日本の画家、建築家。元大阪大谷大学教授。飛天の研究者。
来歴
[編集]鹿児島県川内市生まれ。桑沢デザイン研究所で学び、ドイツに遊学。西洋美術や建築などをロッテ・ロッシェリに学び、その後、高野山大学に入学し、山本智教に東洋美術や仏教美術などを学ぶ。高野山大学文学部仏教科卒業。絵画は山口長男に師事し、東洋各地の風土や人物を描き続ける。
一方、「気まぐれ美術館」(新潮社)の著者である洲之内徹と出会い、彼の主催する現代画廊にてインド・シルクロード・中国・日本各地を描いた作品の個展を開き、その度に多大なる影響を受けた。過去には国画会などに出品したが、現在は国内外各地での個展に重点をおいて発表し続けている。
2000年には鹿児島市立美術館より依頼を受け、20世紀回顧「鹿児島と洋画展」に出品した。2002年7月26日から9月1日までの約1か月間、建築家・安藤忠雄設計の岡山県成羽町美術館で“シルクロードの心を描く。吉永邦治展”が催された。また、同年10月1日から11月1日までは大谷女子大学博物館において「吉永邦治・仏の世界」が催された。
大学時代より飛天を求め、インドをはじめシルクロード各地、チベット、中国、東南アジアを旅し、数え切れない程の飛天を描くとともに研究を深め、多数の著作本が出版されている。また、シルクロードの旅や飛天についての公演が各地で催される機会も多く、2002年1月1日は、日本経済新聞の文化欄に“初春、飛天と空へ”というタイトルで掲載された。「桑沢地域賞受賞」。大阪大谷大学教授。2011年3月同校退官。
画歴
[編集]海外個展
[編集]- ベルギー・ヘリコン画廊
- ブリュッセル・ローレライ画廊(日本大使館後援)
国内個展
[編集]- 東京:伊勢丹新宿店、現代画廊、録蔭小舎
- 名古屋:安藤七宝店
- 大阪:阪急百貨店大阪うめだ本店、高宮画廊、ギャラリー芦屋
- 神戸:花岡画廊
- 兵庫:ヤマトヤシキ
- 広島:福屋
- 福岡:天神大丸
- 鹿児島:山形屋
- その他各地
吉永アートに触れる館
[編集]- 吉野デッサン館(鹿児島市)
- 南溟館(枕崎市)
- 川内一律歴史資料館(川内市)
- 玉龍山福昌禅寺(川内市)
- 由布院空想の森美術館(大分)
- 京都府立医科大学(京都)
- 明王山宝積寺(横浜市)
- 大菩薩禅堂金剛寺(ニューヨーク)
- その他 全国各地個人コレクション等
著書
[編集]- 「飛天」(序文:金倉圓照博士)源流社刊
- 「白と赤の十字路」(図書館協会選定)京都書院刊 ISBN 978-4763640079
- 「東洋の造形」(図書館協会選定)(序文:宮坂宥勝博士)理工学社刊 ISBN 978-4844580041
- 「吉永邦治素描作品集」京都書院刊
- 第1巻「大阪素描作品集」(序文:洲之内徹)ISBN 978-4763610560
- 第2巻「シルクロード素描作品集」(序文:大勝恵一郎) ISBN 978-4763610874
- 第3巻「インド素描作品集」(推薦文:梅原猛、序文:木村重信) ISBN 978-4763611079
- 「吉永邦治の世界」(序文:嶋野榮道)アトリエ・アプラサス編
- 「飛天の道」小学館刊 ISBN 978-4096060209
- 「風貌 釈迦十大弟子」( 向陽書房) ISBN 978-4906108541
- 共著:「日本文化のかたち百科」(丸善(株)出版事業部) ISBN 978-4-621-08039-9
- 形の文化会=編 形の文化誌[3] 生命の形・身体の形 ISBN 978-4-87502-260-2
- 形の文化会=編 形の文化誌[6] 花と華 ISBN 978-4-87502-308-1
出演
[編集]- NHK「シルクロード・ロマンの旅」飛天の道・インドから日本へ