同一性障害
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同一性障害 (Identity disorder) は以下を指す。
- アイデンティティー・クライシス、自己同一性の危機
- 実存的危機 ― 生きる意味の喪失
- パーソナリティ障害
DSMにおいては、同一性障害 (どういつせいしょうがい、Identity disorder) は、1980年のIII版に児童・青年期の精神障害として最初に掲載された。1994年のIV版では「同一性の問題」(Identity problem) に置き換えられ、精神障害として定義されず、臨床的に注意が必要となることがある状態という章に掲載された。このことは「同一性障害」が「同一性の問題」に格下げされたということで、自己同一性(アイデンティティ)に関する苦悩はありふれていて、正常だと考えられると研究が示していたためである。「同一性の問題」は、臨床的過程でその人の苦悩が続くか悪化すれば、気分障害や境界性パーソナリティ障害のような実際の障害の診断となる可能性がある。2013年のDSM-5では、「同一性の問題」は削除された。[1][2]
出典
[編集]- ^ Rapoport, Judith L.; Ismond, Deborah R. (1996). DSM-IV Training Guide for Diagnosis of Childhood Disorders. p. 282. ISBN 978-0876307663
- ^ Côté, James E.; Levine, Charles G. (2002). Identity Formation, Agency, and Culture: A Social Psychological Synthesis. p. 155. ISBN 978-1135650049