同族目的語
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同族目的語(英語: cognate object, cognate accusative)とは、言語学における動詞と同語源の、動詞の目的語である。
概要
[編集]より正確に言うと、通例その動詞は自動詞(目的語を持たない)で、同族目的語は単に動詞の名詞形である。例えば He slept a troubled sleep. という文では、sleep は動詞 slept の同族目的語である。同族目的語は多くの言語に存在し、それは多くの親戚関係のない言語も含む。たとえば、アラビア語、チェワ語、ドイツ語、ヘブライ語、アイスランド語、ロシア語[1]が挙げられる。
日本語では、「歌を歌う」などが同族目的語の例である。
英語における同族目的語
[編集]英語では、この構造は自動詞とともに現れる。
- He slept a troubled sleep.(=彼は寝たが、寝るのに苦労した)
- He laughed a bitter laugh.(=彼は苦笑いした)
- He died a painful death.(=彼は苦しんで死んだ)
- He dreamed a strange dream.(=彼は夢を見たが、その夢は変わっていた)
- He walked their walk and talked their talk.(=彼は彼らのように歩いたり話したりした)
このうちいくつかの例では、同族目的語は副詞などを用いた、より単純な構造となる。その他の場合は、慣用的だったり修辞的な理由で使われるものである。一般的には、同族目的語の修飾語は、ある意味では動詞を修飾している。たとえば、He slept a troubled sleep. は彼がどのように寝たかを述べている。
起動相はしばしば、同族目的語を使う法則において定義される。