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同知

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

同知(どうち、満洲語ᡠᡥᡝᡳ
ᠰᠠᡵᠠᠴᡳ
 転写:uhei saraci)は、中国の文官の官職名であり、雅称は司馬・分府。宋代の枢密院の副長官である副使(枢密副使)も同知(同知枢密院事)と呼ばれ、長官である枢密使(知枢密院事)を補佐した。また、州府の補佐官も「同知」と呼ばれた[1][2]

清朝の同知の位階は正五品。通常の職務は知府の補佐で、塩政、犯罪者の捕縛、海防などの行政に携わった。ふつう、この官職は現地の状況に応じて設立され、必要な業務に応じて追加された。外地に派遣駐留する場合、その管轄地は「」と呼ばれた。

たとえば、清代の台湾では、17世紀-19世紀に淡水海防同知が設けられた。これは竹塹(現在の新竹市)に派遣駐留して、海防を所轄する官職だった。淡水海防同知が管轄する地区は淡水庁と呼ばれた。

脚注

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  1. ^ 『西遊記』第九回:「星夜令金牌下戸喚到江州同知・州判二人,丞相對他説知此事,叫他提兵相助,一同過江而去。」
  2. ^ 『醒世恒言』巻二○・張廷秀逃生救父:「侯同知晩上回府,便會同了衆捕快,次日解官。」

関連項目

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