名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団
名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団(なごやてあとろ かんげんがくだん がっしょうだん Teatro-Nagoya)は、主にイタリアオペラを上演することを目的としたアマチュアのオーケストラと合唱団。愛知県(名古屋市・東海市・大府市等)を中心に活動を行う。2015年12月3日設立。
活動概要
[編集]アマチュアのオーケストラと合唱団の両方が一緒に企画運営し、年に1回のオペラ公演を開催。名古屋近郊で活躍もしくは、地元出身のソリストを迎えて共演。オーケストラ、合唱団ともにプロ演奏家も一部団員として参加している。2015年12月に設立し、翌年2016年の7月30日には第1回の合同練習を開催。
2017年3月5日に武豊町民会館(ゆめたろうプラザ)にて「知多半島 春の国際音楽祭2017」に参加。指揮者に中村暢宏、ゲストにヴァイオリンの水野紗希を迎え「復興への祈りと鎮魂~イタリアオペラと共に」と題してチャリティーコンサートを開催。これが実質的な旗揚げ公演となった。
同年、7月2日に設立記念公演「イタリアオペラ・ガラ・コンサート」を開催。指揮者に佐藤正浩、金管バンダに京都ファインアーツ・ブラス、男声合唱賛助としてグランフォニックを迎えて盛大に開催された(公式入場者数:858名)。前年に竣工となった東海市芸術劇場の大ホールで開催され、以後、オペラの本公演はこの劇場で毎年開催される。
同年、12月10日には、名古屋市東区のカトリック布池教会にて「クリスマス&チャリティーコンサート」を開催。大聖堂では初の本格的な演奏会であり、公式入場者数:527名の観客を集めた。義援金の総額は、241,863円となり、支援先である宮城「八木山オリーブの会」を通して亘理教会の聖堂改築費用に充てられた。
2018年7月1日に、第1回公演「トゥーランドット」を開催。東海児童合唱団、金管バンダにアンサンブル・エルンストを加え、総勢200名を超す出演者となった(公式入場者数:903名)。
2019年6月17日に、第2回公演「アンドレア・シェニエ」を開催。愛知県での全幕上演は1995年の藤原歌劇団の公演以来、24年ぶりとなった。急遽変更となったジェラール役には須藤慎吾が出演した(公式入場者数:719名)。
同年、10月20日、愛知県芸術劇場コンサートホールにて、男声合唱団「グランフォニック」の第16回定期演奏会に賛助出演し、3rd Stageで「レ・ミゼラブル抜粋」を共演した(公式入場者数:1,110名)。
2020年7月に開催予定だった第3回公演「トスカ」は、新型コロナウイルス感染症の影響により中止され、約3か月間の活動中止を余儀なくされた。延期公演は翌2021年7月11日に開催されたが、コロナ禍での開催となり、客席を半分にしてチケット販売された(公式入場者数:402名)。ステージの出演者はソリストと一部の管楽器奏者を除き、全員マスクを着用したが、特に合唱団は衣装と同化した「歌えるクリアマスク」で登場し、万全のコロナ対策とともに工夫を凝らした演出を行った。舞台監督・構成:礒田有香(アトリエゆえ)
2022年7月24日に、第4回公演「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」を開催。両作品の愛知県での同時上演は、2009年3月の名古屋芸術大学オペラ公演以来13年ぶり。(公式入場者数:697名)
2023年7月16日に、第5公演「ラ・ボエーム」を開催。(公式入場者数:646名)
2024年7月7日に、第6公演「椿姫」を開催。(公式入場者数:899名)
オペラ公演・コンサート年表
[編集]- 2017年3月5日(日):「知多半島 春の国際音楽祭2017」[1][2]に出演
- 2017年7月2日(日):名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団 設立記念「イタリアオペラ・ガラ・コンサート」[3]
- 2017年12月10日(日):カトリック布池教会「クリスマス&チャリティーコンサート」[4]~復興への祈りと鎮魂~オーケストラと合唱で灯す希望の光 開催
- 2018年7月1日(日):名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団 第1回公演 G.プッチーニ「トゥーランドット」全3幕[5][6][7][8][9]
- 2019年6月16日(日):名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団 第2回公演 U.ジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」全4幕[10][11][12]
- 2019年10月20日(日):グランフォニック第16回定期演奏会「レ・ミゼラブル」[13]に賛助出演
- 2021年7月11日(日):名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団 第3回公演 G.プッチーニ「トスカ」全3幕[14][15][16]
- 2022年7月24日(日):名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団 第4回公演 「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」[17][18]
- 2023年7月16日(日):名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団 第5回公演 G.プッチーニ「ラ・ボエーム」全4幕
- 2023年11月18日(土):南山教会コンサート開催 レクイエム(フォーレ)を演奏
- 2024年7月7日(日):名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団 第6回公演 G.ヴェルディ「椿姫」全3幕
客演指揮者・トレーナー
[編集]客演指揮者
[編集]- 辻 博之(2023年~)
- 佐藤正浩(2018年~2022年)
- 中村暢宏(2017年)
副指揮者
[編集]- 中村貴志(2024年~)
- 柴田慎平(2023年)
コレペティ
[編集]- 山本敦子(2023年~)
トレーナー
[編集]- 小島岳志(オペラ全般)
- 井村誠貴(オペラ全般)
- 中村貴志(オペラ全般)
- 中村暢宏(オケトレーナー)
- 富久田治彦(オケトレーナー)
- 山本直人(オケトレーナー)
- 柴田 祥(オケトレーナー)
- 長縄洋明(オケトレーナー)
- 酒井敬彰(弦楽器トレーナー)
- 吉鶴洋一(弦楽器トレーナー)
- 石田 正(管楽器トレーナー)
- 上井雅子(合唱トレーナー)
- 大久保亮(合唱トレーナー)
- 西畑佳澄(合唱トレーナー)
ソリスト・賛助出演
[編集]ソリスト(キャスト)
[編集]- Sp:伊藤 晴・二宮咲子・井口侑奏・宇多村仁美・上井雅子・基村昌代・加藤恵利子
- Ms:成田伊美・相可佐代子・大田亮子・加藤久子
- Tn:岡田尚之・宮崎智永・井原義則・大久保 亮・田中 準・坂本 肇・鈴木泰雄
- Br:増原英也・須藤慎吾・桝 貴志・初鹿野剛・森 寿美・中原 憲・上田 賢
- Bs:伊藤貴之・林隆史・森 翔悟
賛助出演
[編集]- 東海児童合唱団
- 男声合唱団グランフォニック
- 京都ファインアーツ・ブラス(アイーダ/ラ・ボエーム:金管バンダ)
- アンサンブル・エルンスト(トゥーランドット:金管バンダ)
練習会場
[編集]【オーケストラ】東海市芸術劇場(ユウナル東海)、東海市しあわせ村、大府市役所など
【合唱】音楽プラザ(金山)、東海市芸術劇場(ユウナル東海)など
外部リンク
[編集]出典
[編集]- ^ 名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団公式サイトより
- ^ 「武豊春の音楽祭」公式サイトより
- ^ 名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団公式サイトより
- ^ 名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団公式サイトより
- ^ 名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団公式サイトより
- ^ 「あす初のオペラ公演」中日新聞 朝刊 名古屋社会面に掲載(2018年6月30日)
- ^ この公演“誰も見逃してはならぬ”ナゴヤ劇場ジャーナル2018年6月号より
- ^ 熱演、感動の「トゥーランドット」ナゴヤ劇場ジャーナル2018年8月号より
- ^ 昭和音楽大学オペラ研究所サイトより
- ^ 名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団公式サイトより
- ^ 「“永遠の愛”の名シーンに胸熱く」ナゴヤ劇場ジャーナル2019年8月号より
- ^ 昭和音楽大学オペラ研究所サイトより
- ^ 男声合唱団グランフォニック公式サイトより
- ^ 名古屋テアトロ管弦楽団/合唱団公式サイトより
- ^ 「2年越し、待望のオペラ公演」ナゴヤ劇場ジャーナル2021年6月号より
- ^ 「コロナ禍のうっぷん晴らす大熱演」ナゴヤ劇場ジャーナル2021年8月号より
- ^ 「カヴァレリア~」「道化師」連続上演ナゴヤ劇場ジャーナル2022年7月号より
- ^ オペラの門戸広げた実績を証明ナゴヤ劇場ジャーナル2022年9月号より