名古屋臨海高速鉄道1000形電車
名古屋臨海高速鉄道1000形電車 | |
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1000形電車(2022年1月 荒子川公園駅) | |
基本情報 | |
製造所 | 日本車輌製造 |
主要諸元 | |
編成 | 4両編成 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流 1,500 V |
最高運転速度 | 100[1] km/h |
設計最高速度 | 110[2] km/h |
編成定員 | 582人 |
自重 |
電動車 32.3 t 制御車 25.7 t |
全長 | 20,000 mm |
全幅 | 2,805 mm |
車体幅 | 2,800 mm |
全高 | 4,000 mm |
車体高 | 3,610 mm |
台車 |
電動車 ND734 制御車 ND734T |
主電動機 |
かご形三相誘導電動機 三菱電機製 MB-5108-A |
主電動機出力 | 185 kW |
駆動方式 | TD継手式平行カルダン駆動方式 |
歯車比 | 6.53 |
編成出力 | 1480 kW |
制御方式 | IGBT素子VVVFインバータ制御 |
制御装置 |
東芝製(1C2M方式) SVF070-A0(1200形車、VVVF・SIV一体式) SVF071-A0(1300形車、VVVFのみ) |
制動装置 |
回生ブレーキ併用 電気指令式ブレーキ(遅れ込め制御・オール電気ブレーキ) |
保安装置 | ATS-ST、ATS-PT、EB、TE、防護無線 |
名古屋臨海高速鉄道1000形電車(なごやりんかいこうそくてつどう1000がたでんしゃ)は、名古屋臨海高速鉄道に在籍する直流通勤形電車である。
2004年(平成16年)の西名古屋港線(あおなみ線)開業に伴い投入された。
概要
2004年(平成16年)10月の同線開業前に、4両編成8本(32両)が日本車輌製造で新製された。
片側3扉の日車式ブロック工法のステンレス製軽量車体で、全般に製造コストの削減を徹底しており、本形式と製造メーカーは異なるが東日本旅客鉄道(JR東日本)の209系などのように室内化粧板はライトグレーのFRP成形品を用い、客用扉内側はステンレス無塗装仕上げである。座席は1人あたり460mmで区切ったロングシートとなっている。側窓は車端部は中折れ式、扉間は固定式となっており、紫外線をカットするため黒みがかっており、カーテンは省略された。戸袋窓はないが、窓配置(車端側の幅が若干狭い)と扉の位置は313系に準じている。床面高さは1,120mm。車椅子スペースは両先頭車の座席の一部を減らして設置されており、1編成あたり2台分を備える。車体のカラーは窓の部分のみ濃淡違う青2色の帯をステッカーで巻く。灯火類は前面の窓上、行先表示器左右にLED式の前照灯と後部標識灯を装備する。連結器は密着自動連結器を用いている。
前面は非貫通構造で、路線は高架線主体の上踏切はなく、各駅にはホームドアも設置されていることから排障器は小型である。また、定位置停止装置(TASC)を搭載する。ワンマン運転仕様であり、運転台にホーム監視用モニタを備える。
将来の旅客需要増加を考慮して中間車2両を増結し6両編成にできるよう設計されている。
運転席と客室間の仕切り部分は大阪市交新20系と共通である。
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運転台
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車内
諸元
車体や内装、空調など、接客設備は全く異なるものの、台車・主制御器・主電動機など走行装置に関しては、東海旅客鉄道(JR東海)の313系とほぼ同一のものが用いられている。これは、同社が名古屋臨海高速鉄道に出資していること、主要検査を同社に委託していること(後述)などから、技術協力が行われ、共通の仕様となっている。そのため、マスコンハンドルには「抑速」ノッチが備えられている。ただし、幾つかの相違[3]があり、まったく同一ではない。
ドアエンジンは313系と同一であるが、ドアチャイムは京急や近鉄と同様のチャイムを採用。
当線ではTASCを使用しており、ノッチオフの後は停車するまでマスコンハンドル操作がないため、JR各社の車両に搭載されているEB装置の警報鳴動までの時間が60秒であるのに対して当車両は30秒に設定されている。
落成当初は旅客案内用の表示機としてLEDドットマトリクスタイプのものを採用していたが、2023年から順次、縦横比16:9の液晶ディスプレイに換装されている。表示内容は、日本語(漢字・ひらがな)、英語、簡体中国語、ポルトガル語の4言語に対応している。
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更新工事後に設置された旅客案内用液晶ディスプレイ
ラッピング車両
2017年にはレゴランドジャパンが金城ふ頭に出来たことを記念して、第8編成がレゴランドラッピング車になった。
2020年1月よりエヴァンゲリオン中京圏プロジェクトの一環として第5編成が「綾波レイ」をモチーフにしたラッピング車両として運行している。なお、2020年4月からは同プロジェクトが終了した後も、「綾波レイ」のラッピング車両が引き続き運行されるも、2021年3月13日からは中間車2両が装飾され、『シン・あやなみ線』として運行している。 当初は5月31日までの予定だったが8月31日まで運行が延長された。 [4]
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レゴランド ラッピング車両
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綾波レイ ラッピング車両
神領車両区への回送
あおなみ線の潮凪車庫では簡単な点検が行われるのみで、大規模な検査等はJR東海に委託されている。車輪削正が神領車両区で、重要部検査・全般検査は名古屋工場で実施される。そのため、中央西線を回送で走行することがある。ATS-PTの車上装置の取付けは2012年までに完了している[5][6]。 回送の時は、名古屋駅でスイッチバックして回送して、JR東海名古屋工場の近くに停車する。
出典・脚注
- ^ 名古屋臨海高速鉄道殿向け 1000形 - 日本車輌製造
- ^ 車両概要 - 名古屋臨海高速鉄道
- ^ 電動車と制御車・付随車の配置が異なる、モータが三菱電機製(313系や愛環2000系は東洋電機製造製)など。
- ^ あおなみ線がエヴァンゲリオンとコラボ!
- ^ 2012年現在、当線の保安装置はJR東海と同じATS-PTを採用しており(2011年12月に整備完了)、TASCも採用している。
- ^ 安全報告書 2012