名教自然碑
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名教自然碑(めいきょうしぜんひ)は、神奈川県横浜市保土ケ谷区の横浜国立大学構内にある記念碑。登録有形文化財に登録されている(登録番号第14-0039号)。碑の名称について、文化庁の「文化遺産オンライン」は「横浜国立大学名教自然碑」[1]、設置場所の横浜国立大学は「名教自然の碑」[2]としている。
概要
[編集]1937年に、横浜国立大学理工学部の前身となる横浜高等工業学校の初代校長・鈴木達治の功績を表敬して設置された[2]。鈴木の自筆による「名教自然」の四文字が石碑に刻まれている。「優れた教育や研究は自然を尊ぶ。すなわち、学生自らの意志による主体性から学問を修めるべきである」という、横浜高等工業学校の教育理念を表している。実際に、自由主義と三無主義(無試験・無採点・無賞罰主義)を同校の教育主義と定め、自学自発を奨励することで優れた人材を育成する姿勢を貫いた。
現在は横浜国立大学理工学部の同窓会名として、「名教自然」の言葉が受け継がれている[3]。
なお、同じく鈴木達治が初代校長を務めた神奈川県立商工高等学校にも「名教自然」の記念碑があるが[4]、これは登録有形文化財ではない。
歴史
[編集]- 1937年(昭和12年): 横浜高等工業学校(弘明寺キャンパス)に石碑を建立。
- 1978年(昭和53年):常盤台へのキャンパス移転に伴い、横浜国立大学の理工学部図書館前に移築される。
- 2000年(平成12年): 国の登録有形文化財に登録される。
アクセス
[編集]脚注
[編集]- ^ 横浜国立大学名教自然碑 - 文化遺産オンライン
- ^ a b “横浜国立大学施設部-本学の文化財-名教自然の碑”. shisetsu.ynu.ac.jp. 2020年1月14日閲覧。
- ^ 名教自然会
- ^ “名教自然について”. shoko-h.pen-kanagawa.ed.jp. 2020年1月15日閲覧。