和田秀男
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和田 秀男(わだ ひでお、1940年12月26日 - 2012年1月7日)は、日本の数学者。上智大学名誉教授、理学博士。愛知県名古屋市出身。
略歴
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- 1940年(昭和15年)12月26日 名古屋市に生まれる
- 1959年(昭和34年) 3月 東京都立日比谷高等学校卒業
- 1959年(昭和34年) 4月 東京大学入学
- 1963年(昭和38年) 3月 同理学部数学科卒業(理学士)
- 1963年(昭和38年) 4月 東京大学大学院数物研究科修士課程入学
- 1965年(昭和40年) 3月 同課程修了(理学修士)
- 1965年(昭和40年) 4月 東京大学大学院数物研究科博士課程入学
- 1966年(昭和41年) 3月 同課程中退
- 1966年(昭和41年) 4月 東京大学理学部助手
- 1971年(昭和46年) 4月 上智大学理工学部数学科講師
- 1974年(昭和49年) 4月 同 助教授
- 1983年(昭和58年) 4月 同 教授
- 2006年(平成18年) 3月 上智大学 定年退職
- 2006年(平成18年) 4月 上智大学 名誉教授
- 2012年(平成24年)1月7日 死去[1]
学位
[編集]- 1981年(昭和56年) 5月 理学博士(九州大学)
- 論文題目:Some computations on Fermat's last theorem
賞罰
[編集]- 1977年(昭和52年) 8月 第13回 L.R.Ford 賞を Mathematical Association of America より協同受賞
- 受賞論文:Diophantine Representation of the Set of Prime Numbers
所属学会
[編集]- (社)日本数学会
- NPO法人 パーソナルコンピュータ利用技術学会 理事
海外渡航および短期出張
[編集]- 1998年(平成10年) 4月 - 1999年(平成11年) 2月 ジョンズ・ホプキンス大学
主な論文
[編集]- Mass formula and structure of self-dual codes over (with K.Nagata, F.Nemenzo), to appear in Designs, Code and Cryptography (2012)
- On efficient computation of the 2-parts of ideal class groups of quadratic fields (with J. M. Basilla), Proc. Japan Acad. Ser. A Math. Sci. 80 (2004), no.10, 191-193
- On the Diophantine equation , Proc. Japan Acad. Ser. A Math. Sci. 79 (2003), no. 5, 99-100
- "Hasse principle" for free groups (with T. Ono), Proc. Japan Acad. Ser. A Math. Sci. 75 (1999), no.1, 1-2
- 素因子分解とコンピュータ, 数学, 38 (1986), no. 4, 345-350
- A remark on the \lambda -invariant of real quadratic fields (with T. Fukuda, K. Komatsu), Proc. Japan Acad. Ser. A Math. 62(1986), no.8, 318-319
- A note on the Pell equation, Tokyo J. Math. 2(1979), no. 1, 133-136
- Diophantine representation of the set of prime numbers (with J. P. Jones, D. Sato, D. Wiens), Amer. Math. Monthly 83(1976), no. 6, 449-464
- 整数論と計算機について, 数学 26(1974), no. 3, 193-200
- On cubic Galois extensions of , Proc. Japan Acad. 46(1970), 397-400
- On the class number and the unit group of certain algebraic number fields, J. Fac. Sci. Univ. Tokyo Sect. I 13(1966), 201-209
主な著書・訳書
[編集]- 『数の世界』、岩波書店、1981、ISBN 978-4000055000
- 『コンピュータ入門』、岩波書店、1982、ISBN 978-4000076388
- 『高速演算法と素数判定』、上智大学数学講究録 15、1983
- 『コンピュータ素因子分解』、遊星社、1987、改訂版 1999、ISBN 978-4795268890
- 『反例から見た数学』、遊星社、1989、新版 2003、(岡部恒治、一松信、白井古希男と共著)、ISBN 978-4795268975
- 『計算数学』、朝倉書店、2000、ISBN 978-4254114423
- 『素数全書-計算からのアプローチ』(訳書、R.Crandall、C.Pomerance著)、朝倉書店、2010、ISBN 978-4254111286
主な著書(編)
[編集]- プラタンBOOKSシリーズ、海文堂出版、1995年(平成7年) 3月 -
一般向け活動
[編集]- 「数学セミナー」(日本評論社)の「エレガントな解答をもとむ」に出題57回(1970-1992)ほか記事執筆多数
- 上智大学コミュニティカレッジ・オープンキャンパス体験授業などに数多く出講
その他(参考)
[編集]- 『和田秀男さんを偲ぶ会-パンフレット-』2012.3.17(上智大学2号館5階マルシェ)
- 鈴木治郎、『和田秀男先生の数学』、国際ICT利用研究学会論文誌、第1巻第1号,102-110、(2017)、ISSN 2433-0205
脚註
[編集]- ^ 訃報:上智大学理工学部名誉教授の和田秀男先生が、1月7日逝去されました 上智大学ソフィア会告知 2012年1月12日付