唐鏡
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『本朝書籍目録』仮名部によると藤原茂範が著者である。現存するものは6巻であるが、もとは10巻だったようである。成立については、文応弘長年間という説(増田欣)や弘安から永仁2年までの間とする説(平沢五郎)があり、はっきりしない。冒頭部分などは、先行の大鏡や水鏡などの鏡物の形式を踏まえており、中国の歴史が和文で語られているところに特徴がある。なお、公卿の日記にその書名が散見され、宮中を中心に広く読まれていたことがわかる。
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