善意有償取得者
善意有償取得者（ぜんいゆうしょうしゅとくしゃ、英: Bona fide purchaser）とは、英米法において、善意で目的物を有償取得した買主を保護するための制度[1][2]。善意有償購入者ともいう[3]。略称はBFP。
善意取得者の保護
[編集]英米法では動産であっても原則として即時取得のような一般的な制度は設けられておらず、流通証券などの商取引等による取得（ファクタ法）のように個別に例外的に保護されている[4]。土地などの不動産も対象となることがある[3]（日本の即時取得と異なる）。
また英米法ではエクイティ上の財産権はコモン・ロー上の財産権の善意有償取得者に対抗できない[4]。
出典
[編集]- ^ 島田真琴「国際信託に関わる法律問題の準拠法決定基準」『慶應法学』第11号、慶應義塾大学大学院法務研究科、2008年12月、59-189頁、ISSN 18800750、NAID 120001256754、2021年4月1日閲覧。
- ^ 福田守利 『アメリカ商事法辞典』ジャパンタイムズ、1995年、51頁
- ^ a b 板持研吾「アメリカ不動産取引法概説」『神戸法学雑誌』第67巻第3号、神戸法学会、2017年12月、203-253頁、doi:10.24546/81010050、ISSN 0452-2400、NAID 120006394626、2021年4月1日閲覧。
- ^ a b 『英米法辞典』東京大学出版会、1991年、106頁
| 典拠管理データベース: 国立図書館 |
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